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登坂トレーニングと洗車と参号機の準備

体調は、少々思わしくなかったが、珍しく暖かかったので近場の三増峠を走ってきた。
この三増峠、10%級の勾配が比較的長く続くので、距離は短くても密度の高い練習ができる。

機材は手持ちのマシンでは最もモダンなEQを使用

しかし、予想はしていたものの、融雪剤である塩化カルシウムが派手に撒かれていて、これにはまいった。
帰宅後、すぐに洗車。

整備台に自転車をセット
前後のホイール、チェーンを外す。Wippermannのチェーンは、工具無しで脱着自在


水で薄めた洗剤を含ませたスポンジで車体を拭う
ブレーキアーチ、ディレイラー等の込み入った箇所も薄めた洗剤で洗う
チェーンリングの歯も薄めた洗剤で洗う
スプロケットも同様
洗剤が付着したスプロケットは、ブラシでこすって油汚れをこそげ落とす
水を噴射して洗剤を洗い流す
前後のホイールも同様に水洗い

11速化以降のCampagnoloは、回転部分の防水性が以前よりも改善されており、あまり問題なく水洗いできる。
細かなボルト、ナットもステンレス、チタン等の錆びにくい材質が採用されている。

外したチェーンはガソリンに浸けて、油汚れを浮き上がらせる

洗浄に供したガソリンは、ろ過して再利用する
ガソリンで洗浄したチェーンは、中性洗剤で水洗い
特にブラシでこすらなくても、ガソリンで洗ってから洗剤で水洗いすると、チェーンの汚れは簡単に落ちる

チェーンは、ガソリンだけの洗浄よりも、中性洗剤を用いた水洗いを併用すると、汚れがきれいに落ちるようだ。
できるだけ楽して結果が出ることを尊ぶ、基本的に怠け者な筆者にとって、この洗い方が一番よいと思う。

車体に付いている水滴は、マイクロファイバークロスで拭き取る
拭き取れなかった水滴は、エアコンプレッサの高圧空気で吹き飛ばす
例えば、Campagnoloの11速クランクは、クランクシャフトの中空部分に水が溜まりやすいので、高圧エアを積極的に使って除去する
洗浄したホイール、チェーンを装着し、水置換性の潤滑剤をチェーン等の各部に注油して完了
筆者が洗車している間、四国犬の竜と、紀州犬の剛は、庭で穴掘り。日本犬はオオカミに近い犬なので、穴掘りが大好き

洗車は面倒だが、懈怠して自転車が錆びるのは避けたいから、塩化カルシウムが撒かれた道路を走ったら、躊躇なく実行したい。

トレーニングと洗車を終えた後、徐々にだが、参号機の組付け準備を始める。
特にキーとなるのはホイール関連なので、現状所持しているパーツで十分か否かを検討した。

リムはAMBROSIO Nemesis。数年前に4本まとめ買いした。Nemesisは、罰当たりな輩に神罰を下すギリシア神話の女神。清く正しく生きている筆者であれば何の問題もないが、脛に傷持つ輩は、このリムを使うと罰が当たるんじゃないかと思う
ハブはCampagnoloのrecord。40年前に買っておいたデッドストック
スポークは定番のDT。後輪のフリー側は、#14/15の段付きであるDT competition、それ以外の箇所は、#15プレーンのDT championを使用する

ひとまず、リム、ハブ、スポークは手持ちで賄えることが分かった。タイヤは、Continentalのチューブラタイヤが何本かあったが、全部22C。
近日中に25Cのタイヤを入手することにした。
ただ、ハブとリムが新品なのはありがたい。
Campagnoloのハブは、今や中古しか出回ってないようだし、ロープロファイルのチューブラリムも希少になりつつある。AMBROSIO Nemesisは、90年代のプロレースで盛んに使われた製品なので、80年代を是とするエロイカジャパンにおける時代考証としては万全とは言えないが、性能と強度を鑑みれば、これ以上の選択肢は現状ではあり得ない。

ハブのロックナットと玉押しの間に浸透潤滑剤を吹く。ハブに充填されているグリスは、俗に言う“ピーナッツバター”だが、潤滑性能は完全にダメになっていると思われる。したがってオーバーホールして、現在の合成グリスでグリスアップを要する。その際にロックナットと玉押しが固着しているおそれがあるので、予め浸透潤滑剤を浸透させておく

ホイール組に先立ってハブのオーバーホールを要する。
何十年もほったらかしなので、ロックナットと玉押しとが固着していると警戒すべきだろう。
ひとまず、浸透潤滑剤を吹き付けておいて、次のステップであるハブのオーバーホールに備えることにした。

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