見出し画像

Campagnoloのフリーハブ

EJ対策のためのトレーニング中に、Campagnoloのフリーハブのラチェット音に何か違和感を感じた。
これは、フリー部分を固定しているナットが緩んだな、と思い、早々にトレーニングを切り上げて帰還。

やはりナットが緩んでいて、ラチェット部にガタが出ていた

グリスでベタベタな状態では、損傷の程度が判断できないので、ガソリンで洗浄した。

ハブ側のラチェット部分に損傷はなし。また、ハブ軸にもガタはない
フリー側も異常なし

早め目に気がついてよかった。
こういった不具合は、放置していると取り返しがつかなくなる。
音や振動、それらがいつもと少しでも違うと感じたら、徹底的なチェックが必要だろう。

使用するのはCampagnoloの純正グリス。これも廃盤になってしまった

今回、トラブルが生じたのはフリーのラチェット部のみなので、ハブはグリスアップしない。
ハブもグリスアップするなら、Campagnoloの純正グリスじゃなくて、フィニッシュラインのグリスにするだろう。なにせ、Campagnoloのグリスは廃盤だから、そうそう大量に使えないのだ。

ハブ側にグリスを充填
フリー側にもグリスを塗る
フリーをハブに押し込む。この際に、ラチェットの爪を、棒状の部材で押してやると、すんなりフリーとハブが収まる
フリーが所定の位置の収まったら、回転させてラチェットが正常に機能しているか確認


フリーを固定しているナットを締める。Campagnoloのリアハブ軸は、5mmの六角レンチを差し込めるようになっており、このようにナットを締める際の空転止めになる。ナットは逆ネジであることに注意
ハブにスプロケットをセット。ロックリングに「40Nm」と指定トルクの刻印がある
ロックリングをトルクレンチで締める。ロックリングは軽合金なので、トルクレンチで正確にトルクを管理したほうがよい

不具合は、フリーを固定するナットの緩みだけだった。
Campagnoloのハブは、構造が実にうまく出来ていて、メンテナンスが非常に楽だ。この辺は、ステージレースの現場、いわゆる前線でも容易に整備ができるように配慮されているのかも知れない。
シマノに完全に追い越されてしまったCampagnoloだが、整備が容易な点は、さすがに、長く欧州のロードレースの現場に関わってきただけのことはあると思う。

いいなと思ったら応援しよう!