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笠智衆と明るい農村

■昨晩について語ってくれよ。
はい。東京暮色を明るい農村(蔵元限定バージョン)を飲みながら鑑賞しました。

70年ほど前の作品なのにも関わらず、話の展開が大胆ではないからか、明るい農村のようにごくごく飲めてしまいます。

小津作品はほとんどそうなんでしょうか?
秋刀魚の味もすらすらと見てしまいました。

そして、笠智衆の飄々とした淡々とした芝居に見入ってしまいかした。ノーテンキな雰囲気が、いい具合に僕を没入させきらない。

たぶん没入しすぎたら、僕は悲しい気持ちになって見るのをやめると思います。

あと小津ワールドの特徴なんだろうけど、なにか会話に、ゆったりした独特のテンポがある。僕はそれを見て安心しました。

何かやっぱり、見る側が自分ごとに置き換えすぎないような技術があるんだと思います。
いつもカメラは客観的に演者に関わっている。

変に見るものの心を動かそうとしない。
誤魔化そうとしない。
ありのままを見せている気がする。
だから実感がわかない。
それがきっとぞわっと来る人もいるんだろうなあ。

あとやっぱり彼の映画を見てると、お酒が飲みたくなるんです。ビールでもウイスキーでもなくて熱燗徳利。でも家には焼酎しかなかったから代用することにしました。

代用と言っても、僕は焼酎が一番好きなんですがね。

■ずいぶん楽しんだようじゃないか。
うん。そして笠智衆。
声がいいでしたね。


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