こでまり

日日のとりとめのないことを。散らばって広がってゆく周囲のことを。 子を育てながら、考え…

こでまり

日日のとりとめのないことを。散らばって広がってゆく周囲のことを。 子を育てながら、考えることを。 読んだ本を。詠んだ歌を。 日常からはみ出した旅のことを。

最近の記事

短歌 2024.09

三十も最後の夏のすこししか首を振らない扇風機出す 今月の結社誌の提出歌より。 十年選手の扇風機が、ついにたまにしか首を振らなくなってしまった。年を重ねて頑固になったわたしのようで、もう手放せない。 今日は夜にプチ家出。 体調面について、太郎に言葉を尽くして話をしたつもりが全く響いていないことをひしひしと感じ怒りを通り越して徒労感。夫に「外に行ってくるわ」と伝えてふらふらと家を出た。 駅前のベンチに座ると、月があかるい。そうか、本日は仲秋の名月。徒労感すっごー!月きっれー!

    • ぬらりひょんの手も借りたい

      九月。 太郎の夏休みが終わり、二学期が始まった。 夫は転職をして、次の職場での勤務開始。 家族全員であたらしい生活リズムを作っていかなければならない。 夫婦ともに基本は在宅勤務可能なため、太郎は学童には通っていない。 ただ夫は新しい職場で2週間ほどは研修期間となり、その間は在宅勤務ができない。私も週に数日は出社日がある。 この間の一時的なヘルプとして、遠方に住む母に協力を依頼した。しかし母ももう高齢。送迎だ、習い事だとあちこち歩き回らせるのは心苦しく、留守番と家事をお願いし

      • 子供とボードゲームカフェ②

        前回のボードゲームカフェまとめとはまた異なるので番外編にはなるが、吉祥寺にあるすごろくやさんで開催されている「ニチアサ」イベントに二度ほど参加させていただいたことがあり、そちらも記録しておきたい。 番外編 最寄り:吉祥寺駅 すごろくや 吉祥寺店 うちはボードゲームを購入するときは、だいたいネットで、実店舗で買う場合はすごろくやさんが多い。 特に吉祥寺のお店は、井の頭公園や自然文化園の散歩とセットであそびに行けるので時々伺っている。 こちらの吉祥寺店の「ニチアサ」イベント

        • 子供とボードゲームカフェ

          わが家の休日あそびの選択肢のひとつに、「ボードゲームカフェ」がある。 うちの7歳の太郎はボードゲーム好きなのでもちろん賛成。親的にも天気が悪かったりまったり過ごしたい気分のときに重宝している。 太郎が4歳頃からデビュー、家から行きやすい場所にあるカフェに時折あそびに行っている。友人から「どこのボドゲカフェに行ってるの?」と聞かれることもあり、今回整理のためにまとめてみたい。   そもそも、うちがボドゲカフェに行くときの目的は ①そろそろ新しいゲームがほしいので、店員さんのおす

          男児よ、ガチャガチャを回したその手で筆を握れ

          依存性のあるものには迂闊に手を出すべからず、とつくづく思う。 特に現代の子供は、ゲームや動画など多岐に渡り簡単にハマる娯楽が大人によって用意されている。 うちの場合はガチャガチャである。 一回くらい可愛いものと、最初の一度をやらせてしまうが最後、ガチャガチャを見つけるたびに駆け寄っていく。 この世になんとガチャガチャの多いことか。その種類も台数も。 あるときの太郎は「見るだけ」という。そんな訳もなく、酷暑のなかのやる!やらない!の問答は面倒以外の何物でもない。 太郎は機器のミ

          男児よ、ガチャガチャを回したその手で筆を握れ

          八丈島の記録、その壱

          忘れないうちに夏の備忘録。 今年の夏は八丈島へ行った。 八丈島を訪れるのは三度目になる。一度目は結婚前の夫と。二度目は三歳の太郎を連れて。そして今回は、七歳になった太郎と三歳の次郎の家族四人。 普段、東京で生活しているわが家の旅行先は「子が自然のなかであそべること」「疲れない移動距離」「あまり混雑していないこと」 この三つが今のステージでは優先事項になっている。 そして八丈島はこのすべてを満たしている。 自然とあそぶとき、親はほどよく緊張感を必要とするためのんびり旅とは呼べ

          八丈島の記録、その壱

          高円寺と水木さん

          日曜日の高円寺。太郎を習い事の実験教室へ送ったのち、次郎を連れて2時間ほど彷徨う。 暑さのなか、ビールケースをひっくり返した卓と椅子に座って呑む人々。冷えたハイボール。今のわたしにとっては逃げ水のようなまぼろしの存在である。 西部古書会館、中はゆっくり覗けないため会場外の文庫本コーナーにて水木しげる「のんのんばあとオレ」(ちくま文庫)を購入した。 最近は、興味の向く先が子供ゆえに、自然と手に取る本も教育関係に偏りがちでバランスが悪い。と考えての水木さんセレクトであったが、読み

          高円寺と水木さん

          はじめてのnote

          書くために思考する。 思考するために書く。 散らかっては消えてゆくばかりの思いや記憶を、なんとか文章のようなものに纏めたいと思うようになった。 母、妻、勤め人という役割を日日こなしながら感じること。 またその役割から時折離れて、何者でもないわたくしでありたいという願望。そこから見える景色。 家族のこと。子を育てるということ。読んだ本のこと。詠んだ歌のこと。旅のことなどを中心に。

          はじめてのnote