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寝ると首から肩が痛い!

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これからもよろしくお願いいたします。

寝ると肩や首が痛い・・・一度痛みが発生するとしばらくは伸ばしたり
回してもすぐに痛みは治まらずにつらいですよね。
今回はその痛みの考えられる原因、予防法をお伝えします。

首や肩の痛みは、なぜ起こるのでしょうか? 多くの人は、急に痛くなるのではなく、徐々に痛みが増していくようです。

「急に痛くなった!」と感じている人も、よく考えてみると、以前から少し痛みを感じていてそれが急にひどくなっただけかもしれません。

お店で自分にぴったりの枕を作ってもらっても、しばらくすると首や肩が痛くなって夜中に目が覚めてしまう、という悩みをよく耳にします。

人によって症状や環境は異なります。

例えば、普段の姿勢、寝るときの枕とマットレスの組み合わせ、いびきをかくかどうか、お子さんと一緒に寝ているかどうかなど、様々な要因が考えられます。

このように、人によって生活習慣や姿勢が異なるため、体の状態も異なります。

つまり、自分の生活習慣と姿勢を見直す必要があるということです。

人間の頭は、ボーリングの球と同じくらいの重さ、約5kgあります。

この重い頭を、違和感なく支えている私たちの体は、実はとても頑張っています。

背骨の上に頭が正しく乗っていれば、バランスよく体を動かせます。

しかし、長時間同じ姿勢で仕事をするなど、体に負担がかかると、姿勢が歪んでしまいます。

歪んだまま生活を続けると、背骨やクッションの役割をしている椎間板が変性しまうことがあります。



原因

ここでは、首と肩の痛みに関係する代表的な病態について解説します。


1. 頸椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんへるにあ)

✅ 腕や手にしびれがある
✅ 首を後ろに反らすと痛みが悪化する
✅ 握力が低下することもある

病態

首の椎間板(クッションの役割をする軟骨)が変性し、神経を圧迫することで 首や肩、腕に痛みやしびれ を引き起こします。

原因

  • 長時間のスマホ・PC作業(ストレートネック)

  • 加齢による椎間板の劣化

  • 重い荷物を持つ習慣


2. 頚椎症(けいついしょう)

✅ 首や肩がこりやすい
✅ 手がしびれることがある
✅ 首を動かすとゴリゴリ音がする

病態

加齢や負担によって、頸椎(首の骨)や椎間板が変形し、 神経や血管が圧迫される ことで痛みやしびれが生じる。

原因

  • 加齢による頸椎の変性

  • 長時間の悪い姿勢(猫背・ストレートネック)

  • スポーツや事故による頸椎の負担


3. 胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)

✅ 腕を上げるとしびれや痛みが出る
✅ 肩こりがひどいが、マッサージでは良くならない
✅ 指先が冷たくなりやすい(血流の悪化)

病態

鎖骨の周辺には、 神経や血管が通る「胸郭出口」と呼ばれる狭い通路 があります。ここが圧迫されると 首や肩、腕にしびれや痛みが出る ことがあります。

原因

  • 猫背や巻き肩(肩が前に出る姿勢)

  • リュックや重いカバンを肩にかける習慣

  • 筋肉の緊張(特に斜角筋や小胸筋の硬さ)


4. 頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)

✅ 肩や腕がだるく、重たい感じがする
✅ 腕を動かしづらくなることがある
✅ デスクワークが長い人に多い

病態

レントゲンやMRIなど画像検査で異常が見られず頚肩疾患に該当しなく、
姿勢の悪さ、ストレス、運動不足などが原因で出る症状

首や肩周りの筋肉が 慢性的に緊張 し、血流が悪くなることで 痛みやだるさ、しびれ が発生する状態。

原因

  • デスクワークやスマホの長時間使用

  • ストレスや疲労の蓄積

  • 肩の筋力低下や血行不良


予防 

首や肩の痛みを防ぐには?

長時間同じ姿勢でいると、首や肩が痛くなることがあります。特にデスクワークの人は注意が必要です。

痛みを防ぐためには、以下のことを心がけましょう。

  • 姿勢を変えましょう: 長時間同じ姿勢で座っていると、首や肩に負担がかかります。こまめに立ち上がって歩き回ったり、ストレッチをしたりして、姿勢を変えましょう。

  • ストレッチを習慣化しましょう: 肩甲骨や首を動かすストレッチを毎日行うことで、筋肉の柔軟性を高め、痛みを防ぐことができます。

  • 筋肉を鍛えましょう: 軽い運動や筋トレで、体全体の筋肉を鍛えることで、姿勢を維持しやすくなります。

  • 専門家に相談しましょう: しびれや強い痛みがある場合は無理をせず、早めに医師や専門家に相談しましょう。


まとめ


自分では何気に行っている姿勢も気づかないうちに歪んでいきバランスを崩して痛みの原因を作ってしまうことがあります。
その結果、寝る姿勢が悪くなり 首、肩が痛く目が覚めるということが起こります。

たとえ自分にぴったりの枕を使っていたとしても、姿勢が悪くなれば、
その枕も合わなくなってしまうんです。

また、就寝中にリラックスして体が自由でなければ体は緊張状態に。

首や肩の痛みは、多くの人が経験する症状ですが、その原因はさまざまです。
特に 頸椎(けいつい)は、神経・血流の問題 が関係することが多く、適切な対応が必要になります。

もし首や肩に痛みを感じたら、それは体からのサインです。放置せずに
早めに専門家に相談しましょう。正しいストレッチを習得することも含めて体の状態を詳しく調べてもらうことで、適切な治療やケアを受けることができます。身体は正しいバランスに整えておくことが大切です。

この記事が、あなたの健康管理の参考になれば幸いです。


      監修 柔道整復師 堀川あきひさ



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