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知識ゼロから見に行く相馬野馬追③

前置きが長すぎて、なかなか本題に入れず申しわけない。

こちらは知識ゼロ。虚心坦懐にいろいろな場所を訪ね歩くしかないのだ。

■相馬妙見三社■

初日に仙台駅からまず向かったのは相馬駅。相馬中村神社の最寄り駅である。

相馬中村神社、相馬太田神社、相馬小高神社の三社を相馬妙見三社と呼ぶ。

妙見とは北斗七星(あるいは北極星)を神格化した妙見菩薩であり、多くの武将に崇敬された。

千葉市立郷土博物館所蔵・木造妙見菩薩倚像
黒くて強そうな仏像はたいてい鎌倉時代作(偏見)

相馬の地に妙見信仰を伝えたのは下総国の千葉氏だ。

相馬市の祖となる千葉師常は奥州征伐の戦功により、源頼朝より相馬の地をたまわった。

その後、相馬氏が妙見を祀る社を創建したことが、この地における妙見信仰のはじまりとなった。

相馬中村神社

相馬中村神社・拝殿
相馬氏の六代重胤が中村に居城を移した(1611年)際に、先に建立された小高神社の神体を移したが、後に大宮妙見(秩父神社)より神体を移送したと伝えられている
平将門を祀る国王社。11月下旬に祭礼(平将門公国王祭)が行われる
将門公は千葉氏の祖先であり、相馬氏の祖先でもある
妙見三社は馬の守護神でもあり、境内には馬の像や絵馬が飾られている

翌26日早朝、相馬小高神社、相馬太田神社にも参拝した。

相馬小高神社

相馬小高神社・拝殿
建武年間(1334-38)に太田から小高に城を移した重胤は太田神社の神体を神輿に乗せて移そうとしたが重くて動かず。小高には新たな神体を納めることとなった
3日目の野馬懸はこちらで行われる
鳥居
本殿
案内板
妙見本宮の名が示すように、本殿奥に奥の院が建てられている
奥の院
御神水屋
この御神水が野馬懸において効験をあらわすのだが、それについては後述する

相馬太田神社

相馬太田神社・拝殿
最初に創建された妙見社
相馬発祥の地と由緒には記されている
ご神木の抜群なまでの存在感
絵馬殿
ん? 何かいるぞ
御神馬発見
かわええ(^^
昭和41年の絵馬
社殿には馬の彫刻も
カメラ目線である

■郷土資料館など■

相馬中村神社がある中村城跡付近には郷土資料などを見学できる施設がある。

相馬市千客万来館

観光案内所を兼ねた千客万来館
マンホールを作ってみたけど踏むには忍びないので飾ることにしたと(笑)

相馬市郷土蔵

民俗資料が約500点展示されている
養蚕関連の道具が目を引いた

相馬市歴史資料収蔵館

甲冑や野馬追関連の資料も見られる
ただし、館内は撮影禁止(残念)

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