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チャグチャグ馬コ追っかけ日誌⑤
第2ポイントでの休憩を早めて行列は13:10に出発。
盛岡駅前から大通りを経て、ゴールの盛岡八幡宮へと向かう。
■13:10 旭橋付近■
交差点を右折して旭橋を越えれば盛岡駅前に至る。
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観客が多すぎて駅前での撮影は困難と判断し、ショートカット。
次の通過ポイントである開運橋付近で待機することに。
■13:25 開運橋付近■
10分遅れで通過。
なぜか行列が停まってしまい動かず。
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先頭のパトカーに警察官が駆け寄り、何やら連絡を取り合っている。
10分ほどその場にとどまってから、ようやく進みはじめた。
ゴール付近の道路状況について確認していたようだ。
落ち着いて写真が撮れたのはここまで。
この後の通過ポイントとしては、
大通り(13:20予定)→櫻山神社(13:35予定)→岩手銀行赤レンガ館(13:40予定)などがある。
岩手銀行赤レンガ館のレトロな建物も人気の撮影スポットのようだ。
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よし、ここから先は撤退戦だ。
残るは、もりおか啄木・賢治青春館(13:45予定)を経て盛岡八幡宮(13:55予定)となる。
すでにゴール予定時刻の13:55は過ぎている。
■14:05 盛岡八幡宮■
境内左手の通用口に自転車を停めて石段を駆け上がる。
拝殿前の少し高い場所から俯瞰で撮影するのだ。
大鳥居付近の様子を見てみよう。
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境内にいた人々も集まってくる
この後、行列は大鳥居をくぐることなく左折(向かって右)し、馬の係留場所へと向かう。
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今回はここまでにしよう
14時5分。盛岡八幡宮大鳥居前の通過をもって、チャグチャグ馬コ追っかけ取材を終了とする。
よし、帰るか。
■14:13 十六羅漢■
盛岡八幡宮から盛岡駅までは約2.9km。
14:50発の新幹線に乗る予定だが、最後に一つだけ寄り道したい場所があった。
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羅漢とは阿羅漢(あらかん)の略で、最高位の修行に達した聖者を意味する。
16体の尊像の他に五智如来(大日如来、薬師如来、宝生如来、阿弥陀如来、釈迦如来)も並ぶ。
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ここに、どうしても見ておきたかった推しの像がある。
配列図によると、その名を跋陀羅(ばっだら)尊者という。
よく見てほしい。
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尊者がひざの上に乗せているのは邪鬼である。
祟りをなし、仏法を犯す邪鬼は仏像においては踏みつけられる存在でしかなかった。
四天王像しかり、青面金剛像しかり。
だが、尊者のひざの上に横たわる邪鬼は穏やかで、とても満ち足りた表情をしている。
誰ものけ者にはしない、優しい世界がそこにある。
かつて、鬼が岩に手形を残したことが岩手の地名の由来となった。
ゆえに岩手の仏さまは鬼にも優しいのだ。
これが見たかった。
おっと、急がなくちゃ。
[前日の記念撮影会の模様は? ⑥につづく]