志波彦大神とアラハバキ②
ここで移動ルートを説明しておこう。大和朝廷ではなく俺朝廷の(笑)。
岩切駅から仙台駅に戻って14:16発の特急ひたち22号に乗れば14:56に相馬駅に到着できる。
相馬妙見三社のうち相馬中村神社は本日中に参拝できるが残り二社はきびしい。翌朝にまわせばいい。
鹽竃神社を出て仙台駅に戻るまでの約4時間のタイムアタックだ。がんばるぞ!
■10:10 御釜神社■
四口の神釜(市指定・有形民俗文化財)が収蔵されている。
鹽土老翁神が伝えた製塩に用いられる釜を模したというが製作年代は鎌倉~南北朝時代。
拝観は有料なので見たい人はどうぞ。
■10:35 荒脛巾神社■
アラハバキ神に興味を持ったのは大宮氷川神社(埼玉県大宮市)を訪れてからだ。
大宮氷川神社の周囲にはかつて大きな沼(見沼)があった。
氷川三社(※)は見沼のほとりに直線上に並ぶ形で建てられ、見沼の龍神を祀っていたという説もある。
(※大宮氷川神社、氷川女體神社、中山神社)
氷川女體神社の祭礼は市民祭りへと発展し、毎年5月4日に祇園磐船竜神祭として斎行されている。
また、大宮氷川神社の境内には水神を祀る蛇の池があることから、アラハバキ神と龍神との関連が指摘されることも少なくない。
しかし、こちらはどうだろうか。
一見して、龍蛇や水神を思わせるような要素はない。
ハバキを脛巾(※)とすることで足の神さまとして祀っているとのこと。
(※スネに巻きつける服装品の一種)
神額の後ろに別の神額を発見。
右隣には養蚕神社。ハサミが奉納されている。
向かって左手には太子堂。
伝説や謎の神について考えるときに留意しなければならない点がある。
歴史が長ければ長いほど、尾ひれ背びれがつくということだ。
アラハバキ→ハバキ→脛巾→足の神さま
といったように。
尾ひれ背びれの部分をとらえて「○○は××である」と結論づけるのは早急、というより恥ずかしい。
ここで重要なのは伊達氏だ。
由緒にあるように、社領を寄進して保護したという事実。
この事実をもってしても、アラハバキ神が重要な神さまであることがわかる。
最近、ヒザの靱帯損傷やら足首の捻挫やら脚の故障が多いのでお祈りしておこう。
■10:47 陸奥総社宮■
ここ、よかったなあ。
規模は小さいながらも、神域のすがすがしさは大きな社に負けていない。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?