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志波彦大神とアラハバキ②

ここで移動ルートを説明しておこう。大和朝廷ではなく俺朝廷の(笑)。

鹽竃神社→御釜神社(600m)→荒脛巾神社(2km)→陸奥総社宮(290m)→多賀城碑(1.4km)→東北歴史博物館(1.6km)→仙台八坂神社(4.6km)→岩切駅(1.2km)

(移動は自転車)

岩切駅から仙台駅に戻って14:16発の特急ひたち22号に乗れば14:56に相馬駅に到着できる。

相馬妙見三社のうち相馬中村神社は本日中に参拝できるが残り二社はきびしい。翌朝にまわせばいい。

鹽竃神社を出て仙台駅に戻るまでの約4時間のタイムアタックだ。がんばるぞ!

■10:10 御釜神社■

鹽竈神社境外末社・御釜神社

四口の神釜(市指定・有形民俗文化財)が収蔵されている。

鹽土老翁神が伝えた製塩に用いられる釜を模したというが製作年代は鎌倉~南北朝時代。

拝観は有料なので見たい人はどうぞ。

■10:35 荒脛巾神社■

鳥居はあるけど社殿が人家の敷地内っぽくて躊躇する

アラハバキ神に興味を持ったのは大宮氷川神社(埼玉県大宮市)を訪れてからだ。

大宮氷川神社摂社・門客人(もんきゃくじん)神社
かつてのアラハバキ社だったという

大宮氷川神社の周囲にはかつて大きな沼(見沼)があった。

さいたま市立博物館の展示より

氷川三社(※)は見沼のほとりに直線上に並ぶ形で建てられ、見沼の龍神を祀っていたという説もある。
(※大宮氷川神社、氷川女體神社、中山神社)

氷川女體神社の祭礼は市民祭りへと発展し、毎年5月4日に祇園磐船竜神祭として斎行されている。

氷川女體神社をめざすバルーン龍神
地元の中学生が担ぎ手をつとめている

また、大宮氷川神社の境内には水神を祀る蛇の池があることから、アラハバキ神と龍神との関連が指摘されることも少なくない。

しかし、こちらはどうだろうか。

無数の履物が奉納されている荒脛巾神社・社殿

一見して、龍蛇や水神を思わせるような要素はない。

由緒もこの通り

ハバキを脛巾(※)とすることで足の神さまとして祀っているとのこと。

(※スネに巻きつける服装品の一種)

下半身の病にも効験があるのだそうで

神額の後ろに別の神額を発見。

道祖神と習合しているようだ

右隣には養蚕神社。ハサミが奉納されている。

養蚕神社
病の根を断つ意味があるという

向かって左手には太子堂。

太子講の名残りか?

伝説や謎の神について考えるときに留意しなければならない点がある。

歴史が長ければ長いほど、尾ひれ背びれがつくということだ。

アラハバキ→ハバキ→脛巾→足の神さま

といったように。

尾ひれ背びれの部分をとらえて「○○は××である」と結論づけるのは早急、というより恥ずかしい。

ここで重要なのは伊達氏だ。

由緒にあるように、社領を寄進して保護したという事実。

この事実をもってしても、アラハバキ神が重要な神さまであることがわかる。

最近、ヒザの靱帯損傷やら足首の捻挫やら脚の故障が多いのでお祈りしておこう。

よろしくお願いしまーす

■10:47 陸奥総社宮■

国府あるところに総社あり
合祀された社の数々。志波姫さまもいらっしゃいます
拝殿

ここ、よかったなあ。
規模は小さいながらも、神域のすがすがしさは大きな社に負けていない。

4番がちょっぴり切ない

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