見出し画像

【短編恋愛エッセイ#4】『深夜二時の告白』

深夜2時、送信ボタンを押す勇気が出ない。


「おやすみ」というたった4文字のメッセージなのに。


既読がつくのが怖いような、つかないのが寂しいような。


画面に映る自分の顔が少し切なく見えた。


昼間は普通に話せるのに、夜になると急に臆病になってしまう。


結局、文字を全て消して、スマホを枕元に置いた。


明日は、もう少し勇気を出せるかな。


夜空を見上げながら、そんなことを考えている自分が愛おしく思えた。


星空に願いを込めて、またスマホの画面を覗き込む。


この繰り返しが、今の私の恋なのかもしれない。

いいなと思ったら応援しよう!

イケ女ちゃん
いつもイケ女ちゃんの作品をお読みいただきありがとうございます。 いただいたチップは活動費に使わせていただいております。 これからも皆さんの心の支えとなる作品作りに励んでいきます。