【短編エッセイ#2】『既読スルーの流儀』
LINEの既読がつかない。
以前の私なら、スマートフォンを握りしめて一晩中待っていた。
「なんで返信してくれないの?」
「他の女性と会ってるの?」
「私、嫌われたのかな」
今の私は違う。
「今、返信がない理由は、たくさんある」
そう思えるようになった。
忙しいかもしれない。
休みたいのかもしれない。
返信するほどの内容じゃないと思ったのかもしれない。
スマートフォンを置いて、 積読だった本を開く。
夜風に当たりに散歩に出る。
友達とビデオ通話を楽しむ。
返信を待つ時間で、 私は私の時間を生きることを選ぶ。
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