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なぜ、コーチのコーチの活動を始めようと思ったのか?vol.72

熱量が高いと距離感が近いの実例です。
まずは、熱量の実例から。
先にも書きましたが、試合のたびに、お父さんが子どもを泣かせているということがありました。原因は、子どものプレーに満足しないお父さんの叱責です。お母さんは、同乗していますが、良くわからないので、いたたまれない状態で一緒に帰っていたということです。結局その選手は、中学ではサッカーを部活で続けましたが、高校では辞めてしまっていました。
もう一つ、違う角度から。
小学生で能力も高く、足も速い、個の技術もある程度できる選手がいました。その子自身は、上を目指したいという気持ちはあったと思います。しかしながら、保護者が「お前は地元の中学行って、部活で地元に還元すれば良いんだ。」と言い続けていて、地元の中学で小学生時代と全く違うサッカーの中で、上手く育たず終わってしまいました。
そして、3つめに、子どものメンタルに非常にマイナスな事例です。
以前も書きましたが、母親が上の試合にうちの子は出られるという思いから、「コーチに聞いてきなさい」とか、「上の学年の担当コーチに頑張ります」って言ってきなさい。影でとコントロールしている事例です。
これは、本人は涙目になりながらコーチに話をしていますが、お母さんの期待に応えないとならないという本人もさることながら、完全に母親出過ぎの案件。
完全にやってしまった感じで、子どもはどうなったかというと、言わされているから、自分事と捉え切れておらず、練習中は普段通りで変化無くと言う感じでした。

熱量の高い保護者の方、今回は保護者ですが、指導者の方も選手に自分を投影してしまっているのだと思います。
そのため、期待を子どもや選手にそのまま投影して、子どもの萎縮を招いてしまい、余計に上手くいかない悪循環になりますね。

次回は距離感。

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