Jr.スポーツコーチ・保護者のお悩み解決!子どもをワンランクアップさせるJr.スポーツメンターの活動 Vol.112
みなさん、指導者はどれくらい選手達に指示や指導をしたら良いと思いますか?
この塩梅が凄く難しい所です。
選手に考えさせるということが、必要と以前も書いていますし、そのように実践していますが、身近で起きた実例をあげてみます。
だいぶ昔のことなので時効ということで。
そのコーチは、選手に考えさせることを前面に出したため、練習でも自由に選手にやらせていました。
とある宿泊型の大会に参加した時に、事件が起きました。
その代の保護者は、勝負にこだわる人と子どもの成長を見守る親と二つに分かれていました。
大会自体は、強豪が多く良い大会でしたが、チームとして結果が出ない。
また、招待大会へのコーチの考え方が保護者(勝敗ににこだわる)に伝わっていないというか、保護者には何も伝えていなかったことから、試合の合間に保護者が怒鳴り込むというシーンも。
結果、勝ちにこだわる保護者の子どもたちは移籍していきました。
その代は、前の年に私が担当していた代で、その時は特に問題もなかっただけに、コミュニケーションの大事さを痛感させられました。
そのコーチは忙しいこともあり、子どもたちとはコミュニケーションは撮れていたと思いますが、コミュニケーションが少し子ども目線になってしまって、兄目線という感じだったかもしれません。
保護者からは、その大会前のさまざまな試合のときに集合時間ギリギリな場合が多かったことも不満だったようでした。
私は若干心配性なのと、前職のときの遅刻をしないという当たり前のことがクセにもなっていたので、コーチになってからは会場には1時間前到着を意識していたので、そこも比較になってしまったようです。
本件は、
・保護者とのコミュニケーション不足。自分の考えを伝えていない。
・小学4年生の自主性に任せすぎてしまった。
・選手間でのぎくしゃくが保護者にも派生したこと。(その逆のパターンもあるかもしれない)
・考えさせるに重きを置いたがために、保護者から観ると放任に感じたこと。また、選手達は、自由奔放に振る舞っていたこと。
以上のことが考えられます。
年代によって、考える力も行動力も違うものですが、そこが見えていなかったのかもしれません。
また、保護者に対して自分のスタンスをはっきりと伝えなかったことも要因だと思っています。
会話・対話。
選手だけではなく、保護者とも指導者の方はコミュニケーションを常日頃から意識しないと、落とし穴があるかもしれません。