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なぜ、コーチのコーチの活動を始めようと思ったのか?vol.77

指導者の深掘りに入っていきたいと思います。

指導者の分け方として、
①競技経験有り、②競技経験無し
③他の競技経験有り、④他の競技経験無し
⑤社会経験有り、⑥社会経験無し
まずは、①+⑤の場合。
これは、チームスポーツでは、多くの保護者の方に当てはまる部分があると思います。
お父さんやお母さん、両親のどちらかの行ってきたスポーツをしている確率は高いと思います。
また当然、社会人として日々活動されている方になります。
ほとんどの方は、子どもがやるようになり、練習に一緒について行って、「一緒にやりましょう」や、「経験があるならコーチに」と、チームからお願いされるケースかと思います。
とは言え、競技経験があるので、技術的なものなどは問題はほとんど無いと思います。ただ、競技経験と言っても、今もプレーしている・少し前までプレーしていたと、中学の頃やっていました。では、違いが大きいと思います。前者は、今のサッカーも知っている可能性が高く、後者の場合、プレーはその当時のままになりがちです。
気をつけていただきたいのは、選手に自分を投影することです。
特に、後者の方の場合は指導に関する勉強を一所懸命されていると思います。ネットで練習方法を調べて、選手達にやろうと。
でも、ネットは情報が多くありますが、うまくできているシーンとなります。
私も、準指導者(現C級コーチ)の取得講習前に、ビデオをもらいましたが、画面の中でトレーニングしている選手達は、ジュニアでもトレセンレベルの選手で、実際の現場とのギャップは否めませんでした。
そこを理解した上で、トレーニングに挑めるかどうか?です。
上手くいかなかったらどうするか?ということです。
そして、両者に気をつけていただきたいのは、ジュニア年代は会社で言うと、新入社員。右も左もわからない。導かなければならないと捉えていただきたいです。社会人であれば、さすがに研修期間とOJTなどで半年もすれば野に放たれる場合もあると思いますが、ジュニア年代は、月単位を年単位に置きかえて、6年かけて野に放つということです。
そこを目先の勝負だけに目を向けてしまうと、何が起こるか?
試合中の、怒鳴り声となってしまいます。
また、経験者のお父さんコーチで実際にあったこととして以下に記します。
どのチームでも、お父さんコーチは自分の子どものいるカテゴリを指導することになると思います。
何が起こるかというと、自分の子どもに対して、練習中もきつめに言う、試合のときは、交代は自分の息子からなど、“自分の息子だから”がありました。
結果、その子は、「サッカーの時のお父さんは嫌い!」となり、サッカーを辞めてしまいました。そのコーチは、とても反省していました。
なぜこうなってしまうのか?と言うと、いわゆる依怙贔屓をしていると思われない様にするためそういう行動になってしまうという点が大きいと思います。
逆の例もあります。
チームにとって、外せない我が子。
出場時間も人一倍長く、交代することもありません。
でも、それが何を生むか。
子どもの特権階級意識です。
周りの保護者の方も、「上手いから、でも・・・・」と、それが子どもたちにも口にしなくても伝わります。
井の中の蛙、大海を知らず。
ジュニア年代は、上手い下手、勝敗だけでは無くこの時期にしか獲得できないことをしっかりと見ながら、育成をしないとならないと思います。
経験者の指導者のみなさんは、技術が指導できる分、もっと点ではな“線”で“面”で捉えて、人間性も高めてもらいたいと考えます。

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