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山にもらったこと 「どんなブルーより、裏銀ブルー」〜裏銀座縦走編〜
晴れ女の自分を恨みたくなるほど、快晴で暑すぎた初秋。
北アルプス3大急登の一つ“ブナ立尾根”を登り、
裏銀座6つのピークを経て(槍には向かわず)新穂高温泉に降りる、
4日間の旅でした。
1座目は烏帽子岳。今よりもっと岩場が苦手だったこの時は、
この風貌がもう恐ろしくて・・
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「槍に登れたんだから大丈夫!」と自分を鼓舞してなんとか登頂。
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のち、1泊目の宿・野口五郎小屋へ。一度泊まってみたかったそこは、なんとも味わい深い風情で、切り盛りするご家族はにこやかで温かく。
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噂の揚げたて天ぷらは文字どおり味わい深くて、ビールをしっかりススませてくれました。
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明けて早朝、朝やけの雲海を味わって、野口五郎岳へ。
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そしてこの後歩く水晶岳〜鷲羽岳の行程が、もう、何とも形容し難いほど暑くて、暑くて・・!!強いて言うならCCレモンを、この世にこんなに美味しい飲み物があるのか!と感涙しながら飲み干し、途中の小屋に立ち寄るたびに「CCレモン一本!」と叫んだほど、の暑さで。(やはり形容し難い・・)
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けれどこの時の空の青が、これまでどんな山で見た青も比べ物にならないくらい、濃くて深くて鮮やかで・・・!「なにこれ、こんな青見たことない!」と口々に発していたら、仲間の一人がボソッと、「裏銀ブルーだ」。
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八ヶ岳ブルーとか四万ブルーとか、〇〇ブルーと称される青は日本国中にいろいろあるけれど、私たちは紛れもなく、きっと誰も知らない「ブルー」に遭遇したんです。
夕刻、三俣山荘の前から見た燃える鷲羽岳が、昼間の壮絶な青空を物語ってくれていました。
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下山の朝は、鏡平池で逆さ槍を拝み、新穂高温泉へ。
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「ああ、もう終わっちゃう・・!」下山口手前の、わさび沢小屋が見えてきた時、仲間の一人が呟いた言葉。響きました。みんな同じ気持ちだったね。
寂しさを、トマトときゅうりに齧り付いて噛み締めて・・・
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登山の喜び知った幸せを、また深めた旅が、終わりました。
@2019/09/08-12