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「インタビュー」 笑話 その27
インタビュアー:チャーリーさんはバンド結成のきっかけともなった人ですもんね
フレディ:(訳)彼は、彼の人生にはシリアスな問題を多く抱えていたんだ。ハイスクール時代に僕たちにバンド結成をもちかけてきたこと、楽器の演奏を教えてくれたこと、それがなかったら今のBLOODJaysは存在しえなかったよ。そして、今の繁栄もね。曲作りにはあまり彼は、関与しなかったけれど、EUの大規模なツアーやアジアツアーのブッキングマネージメントなどの裏方に徹してくれた、第5のBLOODjaysだと今でも思っているよ
インタビュアー:BLOODjaysの命名もしたんですよね。
フレディ:(訳)当時の若者がそうだったように、彼もまた野心家で先見の名を持って、ことにあたっていた、ジェリービーンズをほうばるのにジョンランディスの許可を得なくてもいいだろ?ってね。
インタビュアー:それが、しかし、バンド結成以来初の解散の危機を
フレディ:(訳)おそらく、長い過酷なツアー、当然フルタイムのジョブは持てないから、ツアーから帰ってきてもまた、職探しの日々、これを6年も続けていくことを想像できる?どうしたって、身体は疲弊していき精神は摩耗していったよ、彼もツアーブッキングマネージメントだけでは食べてはいけない、初めの頃はENAマートでレジ打ちの仕事をしていた、けれど、悪魔の誘惑に負けてしまったのさ…、このことは、彼の出自にも関係している、ただのおじさんに育てられたという出自にね。何度もバンドミーティングをし、彼を闇から更正させるために、バンドの未来のために、ついに彼を病院に入れることを決断するんだ
インタビュアー:壮絶なエピソードですね、ステージ後の光と影、
フレディ:(訳)ステージのあの毎夜続く喧騒の代償かもしれないね、その時すでに彼も僕たちも30を目前に控えていたんだ、人生をコントロールしなきゃいけない、誰の人生にもそういう時があるようにね
インタビュアー:しかし、その判断は、遅すぎてしまった…
フレディ:(訳)悔やんでもしかたないんだけれど、彼の身体はすでに限界を超えていたんだ、病院への強制入院は彼の精神錯乱を加速させてしまったんだ、自傷行為はエスカレートしていき、、、今でも思い出すよあの秋晴れの午後の一本の電話…
インタビュアー:彼は病院から脱走してカークラッシュ事故を起こしてしまう
フレディ:(訳)その事故で3週間生き続けたのだけれど看病のかいなく帰らぬ人となってしまった…メンバー全員茫然自失で安置所に立ち尽くし続けていたよ、今でも思い出すよ
インタビュアー:そして、今回のアルバムで彼に捧げる曲を完成させたんですね
フレディ:(訳)3年かかったよ、この曲は彼と歩んだバンドの思い出と再生と未来について書いたんだ、それとバンドの空中分解の危機でもあったのは、真実だったので、これでレコーディングに挑んだよ、彼の意志とともにあらんことを、という意味を込めて
インタビュアー:これとは?いったい、何ですか?
フレディ:(訳)ほら、彼の曲を演奏するにあたり、このピックで演奏したんだ、
インタビュアー:え、、何これ?…
フレディ:(訳)見届けて欲しい、という思いを込めてね、彼の遺体からとった彼の眼球だよ。
インタビュアー:ウゲ…ウプ…が、眼球にピックが刺さってます…が
フレディ:(訳)腐らないように加工して、ピックを差し込んである。この曲以外も演奏したんだけどね、つまり、彼はここのインタビューに参加しているってことさ
チャーリー、見えるかい?僕たちの見てる光景が。
インタビュアー:こっち、見てる…ウゲ…うぷ
~~「チャーリー」完~~
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