発症から1ヶ月
ベル麻痺発症から1ヶ月。
息子が生後1ヶ月を迎える頃でもありました。
麻痺の様子は変わらず、顔は全く動かせません。
少しずつ育児に慣れ自分の体調と向き合う余裕が出てきたので、症状の変化に気づきました。
その頃から、自分の脈が「シュンシュン」と聴こえるような耳鳴りが1日中続くようになり、音量も大きくなってきました。
特に夜になると、この音が高い「ピッピッ」や低い「ボンボン」という音に変化することも出てきました。
1日中自分の脈が聴こえるのは、精神的にかなりつらいものがありました。夜中のおむつ替えと授乳、その後の寝かしつけでつらいとき、耳鳴りは余計に精神を追い詰めてきました。
顔を動かそうとすると「トトトトト…」という鼓膜が震えるような音がするようにもなりました。
これに関連しているのか分かりませんが、麻痺側の耳の聴こえが過敏になりました。息子の泣き声など近くで大きな音がすると、「トトトトト」という音と共に割れたような聴こえになり、これも特に夜中はストレスでした。
食事のときは、麻痺側の目から涙が溢れるようになりました。「ワニの涙」というそうです。
また、麻痺の影響なのかわかりませんが、太陽の光がひどくまぶしく感じられ、動かせる方の右目を開けることができないほどになりました。
入院中は「この治療をすればきっと治る」と信じ、また出産という大イベントを前にしていたこともあり、麻痺についてあまり深刻に考えてはいませんでした。
しかしここにきて、一向に良くならないことへの不安、一生笑えないかもしれないという恐怖に襲われました。
難産だったことに伴う諸々のトラブルからずっと産後うつ気味でしたが、拍車がかかり、度々夜中に泣き出してしまうようになりました。
【1ヶ月後の症状】
左顔面の麻痺(発症から変わらず)
拍動性耳鳴(発症時よりも音量が大きく、時間が長くなる)
左側の耳下腺の痛み(退院時よりも強くなる)
左側の味覚麻痺(発症から変わらず)
左顔面の軽い痛み
左鼓膜が振動するような音
ワニの涙
光を眩しく感じる