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SOASオンライン修士

国連や世銀に就職するには、関連分野での業務経験に加え、基本大学院で修士号を取得していることが必須となっております。金銭や時間の工面等で、これに苦労する方も多いのではないかと思いますが、本記事では、国際協力の分野に関心を持っている人の為に参考になれば、と思い、筆者がどのようにしてこの「修士号の取得」をクリアできたか記します。あくまで色々な方法がある中での一つの選択肢ですので、これが必ずしも正解とは限りませんが、このような方法もあるということを共有できればと思います。

この記事では以下の内容について紹介します。実際に経験した授業内容はまた次回以降の記事で。

  1. プログラム

  2. 受験

プログラム
通うのは日本でいう東洋アフリカ研究学院、通称SOASのMSc Sustainable Development。Centre for Develoment, Environment and Policy内のオンラインプログラムで修士が最短2年で取得できるようです。SOASはだいぶマニアックな大学で、その名前の通り、アジア、中東、アフリカの研究に特化した大学で、開発学や外交等の授業が充実しています。開発学では世界の中でもそれなりに有名なようです。
MScという修士号を取得する場合は修論が必須ですが、修論のないCertificateのようなプログラムもあるようです。但し、どんな仕事でも修士号が必須と記載されている場合は基本MScが必要だと思われます。
どのような授業が受けられるかは以下サイトを見るのが一番手っ取り早いですが、スタイルとしては、1科目を合計4授業、2年かけて受講(半期毎に1科目)し、各期の合間で修論の準備を進めるというものです。

筆者は、このプログラムを2019年の春から2年間受講し、卒業しました。完全オンラインで、授業内容もひたすら論文を読んで、エッセーやレポートを書き、期末試験を受けるというスタイルです。その為、ロンドンのキャンパスに行く必要や、他の生徒とグループワークをすることはありません(少なくとも筆者が受講した授業では)。他の生徒とのinteractionが全くないのをどう捉えるかは人次第だと思いますが、個人的には、働きながら授業を受けていたこともあり、平日は殆ど勉強に当てる時間はなく、また、例えば一部のオンラインMBAプログラムにあるような一週間キャンパスに行く、といったことも休みをいつ取得できるのかわからない身としては厳しいものがあった為、自己完結で修士号を取得できるのは大きなプラスでした。また、金銭的にも、学費がざっくり二年間で10,000ポンドの為、確かに高いものの、所謂MBAや対面授業のような天文学的な金額はかかりません。そして働きながら受講する場合は、収入も維持できます。

受験プロセス
最新のrequirementはホームページを見るのが一番正確ですが、筆者の受験の時は、必須であったのがTOEFL若しくはIELTS、志望動機を記載したエッセー(personal statement)、学部時代の卒業証書及びGPAの計算ぐらいでした。SOASの他の学部では推薦状が必要かもしれませんが、このプログラム(そして当時)は不要でした。GPAの計算も学部の学校で出していなければ自分で計算し、計算根拠を提出するスタイル。

一応TOEFL 95点が英語の足切りでありましたが、GPAの足切り有無はよくわかりません。その為、実質的に審査されるのはpersonal statementのみ。

Personal Statementについては、とにかく思いの丈を書きましたが、500語にまとめるのがまた難しい。最初とりあえずガーーーーって書いたらあっという間に1000語超となり、そこからガンガン削る作業。現在の仕事、何故このコースを学びたいのか、学部時代に学んだこと、これからやりたいこと、どのようにしてクラスに貢献できるか等々を漏らすことなく書くのは想像以上に難しい。日本語でも就活の時にESで苦しんだのと同じような感じか。

作業開始したのが2018年12月ぐらいでしたが、なんだかんだで仕上げたのは願書提出締切の3日前。また、英語のテストはTOEFLを使った為、最早関係はありませんが、TOEFLの翌週、念の為バックアップとしてIELTSも受験していました。

ちなみに、筆者の場合は、願書を提出した翌日、ピコーンとメールが来たと思ったら"I am pleased to give you a conditional offer of a place on the programme."と。どうやら学歴に関する書類をちゃんと期限までに提出すれば合格、とのこと。本当に審査されたのか疑わしいぐらいあっさり合格。オンラインなのでTOEFLとかで最低点さえ取れていれば最早定員とかないんだろうな・・・と言いつつもとにかく合格は合格。あまり達成感はありませんが、筆者の目標はあくまで最低限の努力とコストで修士号を手に入れることでしたので気にしないことにしました。

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