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スポ根に新たな風を 響け!ユーフォニアム

皆様初めまして。sたろうと申します。

今回初の投稿となりますので至らぬ点も多々あるかと思いますが

お付き合い頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

さて、昨今のアニメ界隈で盛り上がっている「鬼滅の刃」ですが

やはり面白いですね。(ここまでの大ヒットになるとはつゆも思いませんでしたが…)

ですが、この世にはもっと面白い作品がごまんとあるとも思っています。

そんなごまんとある「鬼滅の刃」よりも僕が勝手に面白いと思っている作品を少しでも世に発信出来れば思い、今回この電子の筆を手に取ることにしました。

紹介なんていう立派な文章はまだまだ書けませんので僕の超個人的な所感から少しでも作品の面白さを汲み取って頂ければ幸いです。



今回、挙げさせて頂く作品は「響け!ユーフォニアム」です。

この作品は武田綾乃さんによる小説を原作としたTVアニメーションで「涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん!」といった人気作品を手掛けた「京都アニメーション」によって制作されました。

この作品が面白いと思った理由は吹奏楽の超熱血スポ根アニメだからです。

意図が伝わると嬉しいのですが、「いや、やっぱり吹奏楽はスポーツじゃないでしょ」って思った方の為にご説明させて頂きます。

意図が伝わった方は早速密林でBlu-rayBOXをポチりましょう。(もしくはU-NESTであれば視聴できるようです!)

まず、この作品は高校生の吹奏楽部を題材にした作品になります。

吹奏楽部といえば、学生の頃は部員のほとんどが女子で本当に少数男子がいて、運動部なんかよりすごい多くの部員がいて楽器を演奏する部活くらいの認識しかありませんでした。(吹奏楽部の方、OB・OGの方々本当にごめんなさいm(__)m)

しかし、部活動として活動する以上、優劣を決める大会があってその中で上位の大会を目指して頑張るっていう構図は吹奏楽でも同じで勝者と敗者がいる世界なんだよって言う事を改めて物語の冒頭で再認識させられました。当たり前ですね…

そんな高みを目指して日々部活動に励む熱意は各学校によって変わってくるのはもちろん当然なのですが、主人公の黄前久美子ちゃんが入学した物語の舞台となる北宇治高校の吹奏楽部は特別熱意が高いようではないようでした。

それが一変、今年から赴任していたという新顧問、滝先生により、これまで代々受け継がれてきたんだろうという北宇治高校吹奏楽部の空気が一変するところから物語が始まっていきます。

(この滝先生の存在のおかげでスポ根という単語を引っ張り出さなければならなくなったと言っても過言ではありません…)

また、部活動といえば、上下関係がある中で試合に出る人、出ない人というのがやはり出てきます。

いわゆるこのスタメン争いという構図はスポ根では切っても切り離せない重要なシチュエーションですがそれもオーディションという形でしっかり押さえられています。

その他にも仲間との助け合い、苦悩と挫折ももちろん描かれています。

黄前ちゃんはどちらかといえば楽器の演奏も人付き合いも器用にこなし、先輩や同級生からも一目置かれるタイプの子なのですが、そんな久美子ちゃんがどうしても上手くいかないパートにつまづき、苦悩するシーンは大きな一つの見どころとなっています。

そんなスポ根の基本はもちろんの上で、吹奏楽ならではの見どころとしてソロ演奏者の争いというものがあります。

他のスポーツではエースと呼ばれる存在は誰かに祭り立てられて出来上がる立場ではなく、周りのチームメイトや監督から認められ、自然と生まれていく存在ですが、吹奏楽ではそのいわゆるエースという立場が演奏上どうしても必要だからはっきりと決まってしまうのです。

ここが他のスポーツに関わる物語とは大きく異なる点であり、吹奏楽というテーマを取り上げた事によって生まれた面白さだと思い見ていました。

ネタバレを避ける為に多くは語りませんが部活動における正義は年齢からくる上下関係なのか、はたまた実力からなる優劣関係なのか、といった二律背反の関係性に決着をつけしまうシーンなのです。

果たしてどちらの結末を迎えたのか…是非本編をご覧ください。(やっと紹介っぽいことを言えたような気がするのですが気のせいでしょうか?)

そんな中、一つだけ欠点を挙げるとすれば人間関係のこじれに味気なさを感じてしまった事です。(人の不幸はなんとやらではありませんが…)

確かにそんなリアリティはいっそ端折って爽やかな青春スポ根物語に全振りもアリだと思いますが上記で述べてきた通り、部活動のリアルに焦点を合わせているので年頃の女子高生が大勢集まっている集団だったらもう少し人間関係がこじれても良いのでは?という違和感を僕は感じてしまいました。

これは余談ですがこの作品を見ていた時、たまたま居合わせた妹(3次元)が「こんな綺麗な吹奏楽部あるわけないでしょ…」と僕に聞こえるくらいの声でボソッと呟いていたのがこの作品を思う度脳裏をよぎります…

そんな中でも、他のスポーツとは違い、実際の本番はステージに立つか立たないかでしかなく、ベンチや控えという立場はないという点、エースまでもがはっきり決まってしまうという点から見ても白黒がはっきり決まってしまう事が多い厳しい環境でも直向に頑張るその姿勢はまさに大和撫子そのものです。(男子もいました!テヘペロ!)

長々と語ってしまいましたが要約するとスポ根というジャンルの中に吹奏楽をテーマに引っ提げ飛び込んだ作品という事です。

そんな泥臭くてアツいベッタベタなスポ根を京都アニメーションの繊細で鮮やかな作画と可愛らしいキャラクター達で描かれています。そんなギャップも魅力の一つです。

京都アニメーションさんの作画は綺麗なんです!なんて事を今更言うのはタピオカって美味しいんです!なんて事を今更言う事とほぼ同じですが音響に関して敢えて触れさせて頂きます。タピオカの美味しさにまだ気付いていない方の為に説明させて頂くと、醤油ラーメンの美味しさに定評のあったラーメン屋にあった味噌ラーメンも実は看板メニューに劣らず美味しかった。といったところです。

若干ズレてて本筋の方に怒られてしまいそうですがそんな作画と音響が織り成す演奏シーンの圧巻さを少しでも想像してお腹を空かせて頂ければ少しは紹介した甲斐があったかもしれません。

駄文を長々と連ねてしまい恥ずかしい限りですが僕のこの大好きな作品に触れる方が一人でも増えれば幸いです。

昔聖地巡礼にも行ったぐらい大好きな作品なので世間が落ち着いたらまた行ってその様子も紹介出来たらいいなと思っています。

お付き合い頂き、ありがとうございました。

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