大東紀行 2023/1/31
今朝はホテルからの送りのクルマが8時15分発。朝食はお弁当にしていただいた。那覇での乗継時間があるからそこで昼食にしよう、という寸法である。
東京に帰るだけなら午後便でもよかったが、なにしろ母は大寒波のなか富山まで戻らねばならない。
北陸新幹線が止まってしまったら、都内での宿泊の手配などもある。
一週間の旅も終わってしまえばあっという間だ。
最後までこころのこりだった大東寿司、朝の南大東空港で買うことができた。
那覇空港でのお昼は朝食用のお弁当があるから、これは夜食にしよう。
1カンだけ母が味見。「八丈の島寿司よりちょっと甘いかなぁ」
白身のヅケを握った島寿司、べっこう寿司は大島、八丈、小笠原といままで食べてきている。
13時那覇発のジェットスター、手荷物の計量があると思って預け荷物にした。
販売しているテキストの発送用一式とPCが入っているからには7キロ以下にはどうしてもならない。
ところがどこまでいっても計量がない。あれ?
JALとのコードシェアだからないのか、失敗した。
成田は、当然地の果て第3ターミナルである。
歩かせると不機嫌になってくる母、「東京行きのリムジンバスは?」「ターミナル間連絡バスは?」
どちらも「No!」と。
「京成で帰る!」というので、「北総線経由だね」と念押しすると「そのくらいわかってる」となお臍を曲げる。
上野の乗換はイヤとのことで、日暮里乗換東京駅着が17時過ぎ。
うまいこと17時24分発かがやき513号に乗れそうだ。
チケットを買ってから「構内でお弁当買う時間あるかしら?」「もうあと発車まで10分くらいだから迷っている時間はない。新幹線ホームのお弁当屋さんにしなさい」
全席指定だからなにがなんでも乗っていただくしかない。
新幹線の改札口から階段をあがるまで見届けてわたしは丸の内へ。
東98、東急バスにくったりと乗り込む。
「お弁当は大船軒の鯵の押寿しが買えました」と母からのLINE。ようやくご機嫌が直ったようだ。
帰宅してから、なごり惜しむように大東寿司。なるほど甘めだ。
これは…島とうがらし!。刻んで身とシャリの間に挟む。
猛烈な辛さとほろにがさを甘味が受け止める。マリアージュ、とはこのことか。
さあ、次回の転職時にはいずこの島へ?そこで待つなにかに、いまからワクワクする自分がいる。
―大東紀行―《完》
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