読書会の裏で息子のお迎え要請。理由は私の中にありました。
読書会が始まって10分。
(読書会を主催した内容は、以下のnoteをご覧ください)
スマホが振動している音が、耳に入ってきた。
普段、スマホが鳴ることはほぼない。
心当たりは1つしかない。子どもの帰宅要請だ。
とはいえ、送り出したときは元気だったはず。
娘?息子?
どちらにしても、今は出られない。
私は読書会の主催者であり、司会だから。
そう思ってパソコンの画面に注力して、説明を進めた。ブレイクアウトルームの説明をしているときに、おもむろにドアが開く音がした。
先ほど出かけたばかりの夫が立っている。
横目で確認し、驚きとやっぱり…という落胆の気持ちが入り乱れる。冷静だった自分から、混乱度合いが50%を占めるように変化してしまった。
夫の勤務先は家から徒歩3分の場所にあり、電話が夫のスマホにも届いたらしい。そして、すぐに帰宅してくれたのだ。
パソコンに向かって話している私に、スマホを差し出してくる。
急いで目を通して頷く。
読書会をストップするわけにはいかない。
ブレイクアウトルームに、みなさんを送り出してから、まだ家にいた夫と話す。
私だけ、ルームに入っていないから話せたのだ。
息子が帰ってくる⁈
軽くパニックになる。
一気に不安が押し寄せる。
混乱する頭であれこれ想定するけど、受け入れるしか方法がない。
こういうときに、オフィスではないことが悔やまれる。しかし、悔やんでも時すでに遅し。
結局、夫は迎えのため出ていった。
ブレイクアウトルームに入り、メンバーさんと話していると玄関で話し声や靴を脱ぐ音、ドアを開く音が聞こえる。
聞き耳を立てるが、こちらには入ってこないようだ。
わが家のWi-Fiは電波が弱い。
パソコンでZoomを使うと、すぐに落ちてしまう。
そのため、寝室の機器に有線をつなぎ、それをさらにパソコンに繋がないとZoomで話せないのだ。
つまり、息子はドア1枚隔てた、リビングにいてYouTubeを見ている。
そう思ったけど、結局、息子が乱入してきた。
でも、ベッドで大人しくしてくたから、よかった。
その後、読書会は感動の後に終了。
息子は、昼の受診では処置が終わらず、午後も受診することになった。
相当痛い処置だったようで、大泣きして帰ってきた。
と泣きながら、首に腕を絡みつけてしがみつく息子に申し訳ない気持ちになった。
この日は終始、ご機嫌ナナメ。四六時中YouTubeを見たがり、止めようとすると裸足で玄関を飛び出す始末。
大好きな相棒の人形も、外に放り投げて、怒りを露わにしていた。
夜ご飯も食べず、どうしたものかと心配した。
そして、今朝。
流行病ではなかったので、いつも通り登園すると、正門に息子の担当の先生がいた。
とのことだった。
息子が、パパママを恋しがって泣いたことはない。
だから、本当にビックリするとともに、私に心当たりがあった。
読書会の朝は、自分でもドン引きするほどヒステリックになってしまったのだ。
発端は、朝のウォーキングに出かけられなかったこと。朝から焼きそばを作り、息子のお弁当用に準備し、歩きに出かけようとメイクをするものの、娘や夫の要請で結局行けずにいた。
第2のトリガーは家事の不均等にある。
夫は、夜のうちに洗濯乾燥した洗濯物をたたむが、残りは私が家事を担当する。
朝食作り
お弁当作り
子どもと夫の水筒準備
お茶碗洗い
娘の髪しばり
娘の送り出し
登園セットの確認
息子の着替え
息子の歯磨き
息子の送迎
大物の洗濯物干し
いつもなら難なくやれているのに、読書会の緊張もあったのだろう。
すべてに対する怒りが出てしまい、ヒステリックになってしまったのだ。自分でも暴走を止められず、自分でもショックを覚えるほどだった。
きっと、息子はもっと怖かったに違いない。
ママが豹変して、怯えていたのかもしれない。
感受性が強く、共感力も高い息子にとっては、強烈なショックを受けてしまったのか。
私自身も焦りや苛立ち、今までの積年の怒りが爆発してしまったのだ。
本当に息子に対しては申し訳ないことをした。
ただ、ただ哀しい。
でも、先生方は優しくて、
「ママ、いつでも吐き出して!話聞くから」
と、3人の先生から声をかけてもらえた。
多分、幼稚園でも息子の癇癪に難航しているだろうに、ありがたい。
親の言動は、子どもの中で良くも悪くも増幅してしまうのかもしれない。だったら、良い方向に使いたい。
私自身も気づかぬうちに、ストレスや疲れを抱えているから、うまくいなしていこう。
そんな読書会の裏側でした。
書かなくてもいいことですが、この出来事をプラスに捉えたいので綴ります。