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第55号 2024年4月


税理士事務所もSNSや動画を活用すべき?

今は良くても5年後どうかは分からない

SNSも動画もGoogleクチコミも、事務所にとって必要な
ことであれば、全力で取り組む先生が存在する。
事務所の5年後、10年後を見据えて今のうちから体制
を整えておきたいといった考えを持っている先生だ。そのような視点をお持ちの先生は、マーケティングに向き合う気持ちは真剣そのものです。顧客の創造こそが経営者の仕事なのだと思います。

否定と保留と見送りから生じる機会損失の怖さ

私が独立をした2005年当初の話です。ある税理士先生から、「税理士事務所でホームページなんてけしからん!」と言って、何故か私がお叱りを受けたことがあります。「税理士は、インターネット上でそのような恥ずべき行為をするものではない」そのような趣旨のことを言われました。

数年前のこと、事務所の息子さんである2代目の税理士先生から連絡があり、「直ぐにホームページを作ってくれ」という依頼を受けました。「以前は親父の事務所だったので自分も強く言えなかった」といったことを言われました。十数年にわたる期間でどれだけの見えざる利益が損なわれていただろうかと考えると、少しゾッとした。もっと早くに取り組んで下さっていたら・・・。

機会損失は目に見え難い

今度はその2代目の先生から、「今後の税理士事務所の営業は何をすべきか」という質問をいただいたので次のことをお伝えした。SNSや動画を用いたマーケティング、Googleクチコミの重要性など、新たに出てきたものやこれから出てくるものについての情報だ。

するとその先生から、「税理士事務所でSNSや動画は馴染まない。Googleクチコミもこの地域では誰もやっていないので目立ちたくない」といった趣旨のことを言われた。税理士は、ホームページさえあればお客様は勝手に連絡をしてくれる。そこまで必死にPRをする必要はない。ということだった。
そのようにして、今後取り組んだ方が良いことについては全否定された。

2005年の時にホームページを否定されたときは、その重要性をお伝えしきることが出来ず、その後の機会損失を生じさせたことに対して残念な思いをした。2代目からはホームページに対する理解は得られたものの、SNSや動画といった最先端については否定された。無論それをやらなかったとしても「害」にはならないのだが、機会損失になるということは分かってただきたかった。


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