麻枝准についての深堀(1) 久弥直樹と麻枝准
割引あり
どうも、初めましてのかた、大瀧潤希と申します。
今回は、key全体にスポットライトを浴びせるのではなく、麻枝准と久弥直樹の関係性や、彼らがkey設立時に制作した「kanon」というエロゲーについても絡めながらも語っていこうと思います。
「俺はずっと久弥君の陰で、ずっとはずれの、シナリオライターとしてゲームを作っていたんですよ」
key設立25周年のインタビューにそう答えるのは、麻枝准だ。
麻枝准にとって、久弥の存在がとても大きかった。keyへの”期待”というのは、久弥への”期待”であったと、麻枝准は語った。
麻枝は、こう言った。「泣きゲー」を作るうえで、久弥の天才的な創造性というのは目を見張るものがあったと。
「俺なんかは、感動的な場面にシリアスな曲を流して泣き落としにかかる。言ってしまえば鈍器で殴るようなものなんですよ。
でも、久弥君は違う。綿密に伏線を張って、計算でプレイヤーを泣かせる。だからこそ、久弥君と俺との間に越えられない壁があったんですよ」
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