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醜い男の物語
100人中99人が醜いと顔を背けて言うような男を女は伴侶として選んだ。女は道を歩いていると男が振り返るような美女だった。男は自分が醜い事をもちろん知っていたが美しい物とは何であるか知り尽くしていた。男の部屋には異臭が放つほど食べ物の残りかすや埃にまみれていた。そのゴミの山の中に男が描く美しい絵画が埋もれていた。女の周りにはいつも美しい男たちが集まってきて、甘い言葉や贈り物を届けて、美しい女を喜ばせた。女は嬉々としてその贈り物を見つめるのだが、すぐに飽きるのだった。
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