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ひとりマーケターにとって大切なのは応援団
10/31にひとりマーケター向けの本が出ます。著者は私、某大澤です。孤独に悩む集客・販促担当者のための本です。このnoteはただのポエムですが、本書はそんなことはないのでよろしくお願いします。本のタイトルは『ひとりマーケター 成果を出す仕事術』です。
執筆の経緯
執筆のきっかけは日頃のSNSの運用と、今年4月に出た書籍『現場のプロが教える! BtoBマーケティングの基礎知識』です。
2020年ごろから私は弊社の顧問である枌谷さんの影響で、弊社の社員数名とTwitter道場と称してSNSの運用を始めました。Twitterでは気ままにつぶやきながら、noteでは主に当時の私と同じひとりマーケターに向けて、気づいたことを書き留めていました。
2022年4月、書籍『現場のプロが教える! BtoBマーケティングの基礎知識』が出ました。弊社顧問の枌谷さんが『現場のプロが教える! BtoBマーケティングの基礎知識』の執筆に携わっており、枌谷さんとマイナビ出版社より「SEOのパートの執筆は御社にお願いできますか」と相談をいただきました。その際、弊社で窓口をしていたのが私でした。(執筆は執行役員の岸です)
後日、『現場のプロが教える! BtoBマーケティングの基礎知識』で担当編集をしていたマイナビ出版・畠山さんが、私のTwitterやnoteを見て「ひとりマーケター時代の経験を本に書いてみませんか?」と、お声掛けいただきました。相当悩んだのですがひとりマーケターの役に立てるならと思い、書くことにしました。
ひとりマーケターの悩みを調べてみる
以下の調査によるとマーケターが「特にいない/決まっていない」「1人」は全体の29.9%(20.2%+9.7%)いることがわかります。
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ひとり情シスが10%ほどと言われているので、それ以上にひとりマーケターが多くいることになります。
ひとりマーケター向けにどんな本を読みたいかとアンケートを取ったとき、こんな回答がありました。
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これらの悩みに答えるために、自分の経験を書いたのが『ひとりマーケター 成果を出す仕事術』です。
書籍はこんな目次です
序章
1 なぜひとりマーケターなのか
2 マーケティングチームを作らない理由がいくらでも思いつく
3 私はなぜひとりマーケターだったのか
経営目線を養うコラム マーケティング組織立ち上げメンバーの選定 1
1章 ひとりマーケターのはじまり
1-1 ひとりマーケターが最初にやること
1-2 マーケティングチームは拡大するか?
1-3 ひとりマーケターでも、BtoBでマーケティングが重要な理由
経営目線を養うコラム 企業がひとりでもマーケティングチームを設置した方が良い理由
2章 働く環境を変えるのも仕事の1つ
2-1 ひとりマーケティングが始まった環境
2-2 上司を動かすのは「合意形成」がすべて
2-3 予算の管理と交渉方法
経営目線を養うコラム ひとりマーケターの目標設定と人事評価
3章 ひとりマーケターは孤独を感じて当たり前!
3-1 社内の各部署はヒントをくれる「村人」
3-2 運命共同体の営業対応をマスターしよう
3-3 リソース確保は外注に目を向ける
経営目線を養うコラム ひとりマーケターが社内外からの応援を勝ち取る方法
4章 BtoBマーケティングの基本と、すぐに成果を出すための基礎知識
4-1 BtoBとBtoCの違いを押さえよう
4-2 BtoBマーケティングの不変のルールを押さえよう
4-3 デザインの知識を少しだけつけよう
4-4 意思決定に人の気持ちを持ち込まない努力をしよう
4-5 「SAVE」BtoBマーケの新フレームワーク
経営目線を養うコラム プロセスと成果の相関性
5章 プロダクト(ソリューション)
新商材を開発するリソースも予算もない!
5-1 マーケターにとって大切なのは自社商品を愛する努力
5-2 「君は全くお客さまの声を聞いていない」
5-3 顧客ヒアリングの進め方
5-4 新商品にこだわる必要はない!
経営目線を養うコラム ひとりマーケターは採用できるか?
6章 プロモーション(啓蒙活動)
広告ノウハウも、費用もない!
6-1 本格的なプロモーションの優先度は下げる
6-2 ナーチャリングはしなくても良い
6-3 メルマガ作成ステップ
6-4 ブランディングに対する考え方
経営目線を養うコラム CPAだけでなく、再現性と拡張性を大切に(前半)
7章 プレイス(アクセス)
店舗もない、展示会出展するお金もない
7-1 基本的なことを実現すれば問い合わせは増える
7-2 記事制作は完璧を目指さない。できるところまでやる
7-3 初めてのMA設定
7-4 インサイドセールスの立ち上げ
7-5 ウェビナーやってる工数ないんですけど…
経営目線を養うコラム CPAだけでなく、再現性と拡張性を大切に(後半)
8章プライス(バリュー)
「高いと言われる」は本当か
8-1 高いと言われる理由を考えよう
8-2 適性価格の調べ方
9章 ひとりマーケターの価値
9-1 ひとりマーケターの未来は明るい
9-2 応援団を増やせば成果につながる
経営目線を養うコラム ひとりマーケター、BtoBマーケターの価値について
ひとりマーケターに必要なのはスキルでも予算でもなく応援団
私が思うに、ひとりマーケターにとって大切なことは社内外で、あなたを応援してくれる人を増やすことです。
今となっては笑い話ですが、ある日、知り合いにこう言われました。「会社で貧乏くじキャリアを引いたんじゃない? ひとりでそんなポジション、大変じゃん」ガーン。ひとりマーケターっていわゆる左遷みたいな感じだったんだ。たしかに営業成績めちゃくちゃいいかと言われたらそうじゃなかったし、コンサルとして優秀かと聞かれたらそんなこともなかったし。転職した方がいいんだろうか、いやーでも前職も根性なくて1年半で辞めちゃったしなぁ、と思っていました。
しかし、ワタナベさんという会社の先輩に、ひとりマーケターとして異動することを伝えたら、こう言ってくれたんです。
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ひとりマーケターになってからのある日、T林さんという方が、ひとりマーケターの私のために定期的に記事制作の相談に乗ってくれるようになりました。その後、彼は異動して私のチームに入ってくれました。彼は退職されたのですが、退職時におっしゃってくれたのは「俺はナイルにいる間に大澤さんと仕事してみたいって思ってたんだよね。だから異動して大澤さんのチームに入ったんだよね」でした。
こうやって自分のことを応援してくれる人がいるから、ポジションとしてはひとりマーケターだったけど、ひとりではなく周囲の力を借りてやってこられたんだな、と思いました。
マーケティングの施策は先輩方がたくさん書いてくれています。でも、ひとりマーケターの応援団を増やす方法を私は見つけられませんでした。この本がひとりマーケター応援団を増やすきっかけになればいいな、と思っています。
そんな理由で書き始めたのが本書です。孤独に悩むひとりマーケターに届き、役に立つことを願っています。
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