社員たちが「誇れる会社」を目指して。働き方改革に向けて一石を投じたい|インタビュー後編
大阪王将を一度退職し、アルムナイ採用を経て再入社した田島さんへのインタビュー後編。
再入社後には、QSC改善やSNS運用、サスティナビリティ推進など、幅広い業務に携わり活躍されています。
インタビュー後編では、現在の仕事に至るまでの経緯や、今後目指したい姿などについて伺いました。
プロフィール
外食業務管理グループ 外食業務管理|田島 尚子
2011年に新卒で入社後、大阪王将 道頓堀本店の店長を経て、2年間のワーキングホリデーにチャレンジするために一度退職。
帰国後、アルムナイ採用にて再入社し、現在は外食業務管理グループにて売上管理やSNS運用、サスティナビリティの推奨などを担当。
面接担当だった本部長の人柄に惹かれ再入社を決意
――大阪王将を一度退職後、2年のワーキングホリデーを経て、アルムナイ採用で入社したとのことですが、率直に、大阪王将に再入社して良かったですか?
田島:
はい、良かったです!
ワーキングホリデーも経験して語学も学んでいたので、「他にも働ける場所はいくらでもあるのに戻るなんてもったいない!」なんて言われたこともありましたけど(笑)。
でも、私はここに戻ってきて本当に良かったと思っています。
――様々なスキルを身につけたうえで大阪王将に戻ろうと思ったのはなぜですか?
田島:
私が再入社を迷っていた時に、QSC改善チームを立ち上げるという話を聞き、その仕事内容にとても魅力を感じました。
また、当時面接担当だった本部長の方が、実は同郷で同じ高校の出身だということが面接の時に分かったんです。
とても穏やかで話しやすく「面接でこんなに自分らしくいられるんだ」と感じました。
人望も実績もある方で、しかも出身高校が同じというご縁もあり、「この方と一緒に働きたい!」という想いで、再入社を決意しました。
今後のライフプランを見据えたキャリアチェンジ
――再入社後、現在のお仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか?
田島:
再入社後、最初は、料理のクオリティ・接客・店舗の清潔さなどをチェックし、店舗に入って一緒に改善する仕事をしていました。
全国各地の加盟店様に訪問して、人や文化の違いに触れることが楽しかったです。加盟店様から直接「ありがとう!」と感謝の言葉をいただけることが多く、やりがいを感じていました。
とても楽しく働かせていただいていましたし、やりがいも大きかったのですが、3年ほど経験したタイミングで、今後のライフプランを考えた時に、出張が多い働き方は自分には合わないなと思い、事務職への転向を希望しました。
多くの人に見てもらえるSNS運用を目指したい
――現在はどのようなお仕事をされていますか?
田島:
主に、直営店の売上管理やレジのデータ配信、SNSの運用を担当しています。
SNSでは動画の撮影や編集なども担っています。
あとは、いわゆる「中の人」のようなことをやっています。
――店舗での業務とは大きく変わり、新たな業務に移行されましたが、現在の業務の中でどのような部分を高めていきたいですか?
田島:
勉強していきたいのはSNSですね。
私自身は、Xの個人アカウントすら持っていなくてSNSには疎いタイプなのですが、業務としては、もっとクオリティを高めて多くの人に見てもらえるようなSNSを発信していきたいです。
現在は、どちらかというと、Instagramは既存のお客様に向けた広告がメインで、Xは新規のお客様に広めていくためのツールという位置づけで発信しています。
まだ知識が浅いので、もっと勉強してきちんと戦略を立てて展開していきたいなと思っています。
働き方にメスを入れるサスティナビリティプロジェクトに挑戦
――現在は、サスティナビリティの推奨もされていると伺いましたが、どのような経緯で担当することになったのですか?
田島:
イートアンドグループの会長から「社員の働き方にメスを入れよう」という発信があり、大阪王将サスティナビリティプロジェクトを立ち上げることになりました。
私が現場を経験していたこともあり、現場の視点を持ちながら働き方改革に取り組んでほしいという期待を込めてプロジェクトメンバーに名前を挙げていただきました。
私自身、「飲食店の働き方って昔からあまり変わっていないな」と感じていたので、少しでも改善してみんなが長く働けるような環境を作れたらいいなという想いで取り組んでいます。
現場の意識改革に真摯に向き合う日々
――サスティナビリティプロジェクトを進めるにあたってどのようなことからスタートしましたか?
田島:
まずは店長会議に参加して現場の声を聞いたり、4人のエリアマネージャーにどんなことを変えるべきかをヒアリングしたりして、何からやっていくかを検討しました。
その中で、休暇の重要性があまり浸透していないと感じ、まずはきちんと休むことの大切さを伝えることを重視しました。
また、中には「アルバイトさんに働いてもらうよりも自分が残業した方が良い」と考えている社員もいたのですが、店舗の利益やアルバイトさんの収入など、様々な要素を踏まえると、社員が残業するよりもアルバイトさんに働いてもらった方がプラスになることが多いということも伝えました。
――サスティナビリティプロジェクトを進めるうえで大変なことはありますか?
田島:
「お休みをしっかり取ろう」という取り組みを進めている一方で、並行して新店も続々と立ち上がっています。
そうなると、どうしても人員が必要になりますよね。今よりもしっかり休みながらも、生産性を上げ、新店の運営もスムーズに回るように人員を配置するということが、直近の大きな課題でもあります。
会社全体の取り組みのひとつとして、水曜日をとっとと帰ろうデー(ノー残業デー)に設定していますが、どうしても店舗や工場の社員は「それってオフィスだけでしょ?自分たちには関係ないよね。」という意識が抜け切れていません。
そういう状況の中で、現場の社員たちの意識を改革して、労働環境を整えるにはどうしたら良いかという点は、まだ課題が多いですね。
また、会社としては女性の活躍にも力を入れていて、健康のために休んでOKというヘルス休暇という制度ができました。
全体的に男性の割合が多い職場なので、以前は女性特有の理由で休暇を取りづらいという雰囲気もありましたが、今はそういった制度のおかげで女性の働きやすさは大きく変わってきていると感じます。
社員も家族も幸せになれる「誇れる会社」を目指したい
――最後に、田島さん自身の今後の目標や目指したい姿などを教えてください。
田島:
サスティナビリティプロジェクトを始めた時に「家族や友人に誇れる会社にしたい」ということを皆さんにお伝えしました。
例えば、社員のお子さんに「うちのお父さん、こんなにすごい会社で働いてるんだよ!」と思ってもらえたり、ご家族から「家族との時間も作れるいい会社なんだから、長く続けてね。」と言ってもらえたりするような会社でありたいです。
そのためには、家族を大事にできる働き方を実現しなければいけないですよね。
もちろん、しっかり休んで家族との時間を作っている方もたくさんいますが、現場の社員の中には、仕事に没頭してあまり家族と過ごせていない職人気質のような方がいることも事実です。
もっともっとみんなが家族を幸せにできる働き方を実現することが私の目指したい姿です。
――貴重なお話をたくさん聞かせていただきありがとうございました!