あくまも幸せになった世界で
東京行って、コーヒーの授業一日受けて、泊まって、またコーヒー飲んで、家帰って、ZOOMでインドネシア語の授業受けて、また東京行って、コーヒーの店回って、泊まって、横浜に行って友人Aと会って、美術館行って、長野帰って、文学フリマの準備して、友人Bと文学フリマ東京に行って、東京からきた友人Cと長野観光して、また東京に行って…っていう、下手したら仕事してたときより忙しい毎日がひと段落した。まだ資格とったりしなくちゃいけないけど、そんなに新幹線ばっかり乗ってもいられない。資金と体力には限りがあるもの。自分が風邪をひかなかったことに少し安堵しているくらいだ。
でも、疲れを忘れるくらいに楽しいことが自分にはいくつもあるんだと思い出すことができて、本当にいい1ヶ月だった。失業に関してはまだお腹が熱くなるくらいの嫌悪も軽蔑も体にはこびりついているけど、それでいいと思えるくらい。
今週、岡本太郎美術館に初めて行って、岡本太郎の絵も彫刻も初めて見たのだけど、思っていたよりポップで可愛かったし、写真で見るよりずっとギャグみたいだった。元気が出た。太陽の塔や、よくモチーフになっている飛び跳ねている何か は真っ黒で尖っていて悪魔みたいだけど、なんだかとても明るくて楽しそうで、幸せになれたんだと思った。ピンバッチを買った。ひとりでおびただしい量の作品をつくった人の痕跡を見ると、まるで世界を壊すことが使命だったモンスターのような凄みを感じる。(生涯の作品数というよりは、質の高い作品数という意味で)そういう、よくもわるくも大きなエネルギーって、いいよね。こういう人が生きて、めちゃくちゃやってくれたことも、それを大事に守ってる場所があることも、ちょっと灯台みたいな希望だと 思う。
邪悪でもいいから、大きい声で笑ったり怒ったりしていたいし、それがつまり、うつくしいってことなら、私たちはもうすこし世の中を安穏と過ごせると思う。