wHitE WrAPPing
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アナタ の モノ を 白紙 で 包みます。
アナタ と モノ の 痕跡 を 残します。
アナタ と モノ の 物語 を 記します。
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wHitE WrAPPingは、白い梱包によって書かれる物語です。
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mouthpiece ─R.K
マウスピースを包みたい。普段使うのが当たり前すぎて全く考えて来なかったものと、自分はどう向き合ってるのかなって気になって。
ring ─M.K
恋人から貰った指輪を包みたい。使えば使うほど痕跡が増えていって、彼と過ごした時間の長さや気持ちの大きさが、見えるかもしれないから。
cosmetics ─A.T
メイク道具を包みたい。移動を共にするものだから、たくさん痕跡がつくんじゃないかと思って。自分との関係性を測りたい。
物語が生まれるとき
友人にwHitE WrAPPingしたいものはあるかと尋ねたら、上記の答えが返ってきた。いつも当たり前に使っているもの、自分と大切な人との関係があらわれたもの。身の回りのものを見渡して包むものを考えるとき、一つ目の物語が生まれる。
そして、梱包したものを使ったとき、痕跡として物語が浮かび上がってくる。
これは、モノと自分との間で生まれる物語だ。
梱包された様子を見て、ある人は、ホテルのアメニティのようだと言った。ロゴが隠された様子から、日常の忙しさから脱して穏やかに過ごすホテルの雰囲気を連想したようだった。
痕跡がついた様子を見て、ある人は、モノが身を擦り減らしているようで、かわいそうだと言った。無機物としてしか見ていなかったモノが擬人化されて、愛着が湧いたようだった。
白い梱包と、それに付けられる痕跡は、自分とモノの間だけでなく、それを見た他の人の中にも物語を発生させる。
wHitE
WrAPPingを見た人は、靴底の擦り減りや、割れたスマホの画面からも、物語を読んでしまうようになる、かもしれない。