偽物の人間ってなんだ(あんスタ!! ツインピークスイベント感想)

おはようございますー。
この記事が上がるのは恐らく夜だとは思いますけど、今は朝の9時過ぎなのでおはようございます。

朝活フルオートをしながら、そういやツインピークスのイベスト読んでなかったなと思いまして読みました。

なんかこれはどうなんだろう…?って思うことがあったので、ここまでをクッションにして頂いて、もう次からネタバレ含む感想書きますよー。
結構ネガティブな感想になっていると思いますが、まあいちユーザーの感想だということでひとつ。

いまは無理なので記憶だけを頼りに昔のイベストについても触れていますが、余裕が出来たら昔のイベストをまた読み直そうと思っているので記憶違いがある部分を加筆修正したり大幅に削ったり記事削除したりするかもしれないです、とは予め申し上げておきます。




ツインピークス感想

『召しませ/ナイトクラブ』の続きというか、その後のひなたくんとゆうたくんのお話でしたね。わたしはナイトクラブに関しては天城燐音が今後どういう道を歩むことを選んだのかということが知れて良かった派なんですけれど、純粋な2winkファンから見れば余計なお世話の一言に尽きると思ってはいます。

わたしはどっちも推しユニなんで気にならなかったのと、節分祭以来、双子は腫れ物扱いみたいになっちゃってたらしいので、そういう屈託無しにフラットな目線から背中を押す……まあゲーム的に言えば毒を流し込む?簡単に言えば、考えるきっかけを与えた燐音くんの言葉というのは、やはり必要なものであったとも思っています。あ、一応わたしはM出戻る前から2winkは推しユニの1つです。そういうオタクの1つの意見です。

ちなみに言うとクッション足りないかなと思ってここまでがクッションです。本当に最初に言いたいことは

☆4ゆうたくんのカード、開花前あれアウトでは?

なんです。
なんで?って思いますか?全部読んだ方は分かると思うんですけど、簡単に理由を言いますと、☆4ゆうたくんのカードの開花前イラストは「入れ替わってゆうたくんのフリをしていたひなたくん」の可能性が高いのですよ。

明言すると問題になるので明言はされていないんですけど、明確に否定もされていない。「考えすぎです」とは言っていたけど「違います」とは言ってない。つまりそういう事です。実際問題その話が出てたとき、喋ってたのはゆうたくんのフリしたひなたくんでしたから。羽風先輩の方の理由はまだ「考えすぎ」で片付くとしても、異世界じみたところから来て人並み外れた身体能力を持つ一彩くんが入れ替わっていたのでは?と言い出したことに対して考えすぎはちょっと厳しい。だって考えてないですもん。「呼吸としか言いようがないんだけど」っていうもはや動物的感覚の部分なので、あんスタの世界で言うなら逆に根拠が無くて信じるしかないところ。
宙くんが居ればすぐに分かる話みたいなものと言えば良いかな。共感覚は実際にあるのでファンタジーじみた設定と同類にするのは恐縮なんですけど、あんスタ世界において天城兄弟の身体能力は既に証明されている通りですし、気配だのなんだのに敏感で野生じみているのもその通りなので……まあつまりそういうことなんじゃないかと思うわけです。

というわけで、2wink箱イベなのにゆうたくん本人が描かれているものは☆4開花後しかない疑惑がある。それ疑わせる時点でダメでは?って純粋に思うんですけど、ゆうたくん推しの人、どう思う…?ちなみに言うと開花後はひなたくんのフリをしているゆうたくんですね。

まあ2winkってわたしもそうなんですけど、セットで推してる人が多い印象ですが、どちらか片方だけとか寄りで推してる人も当然居るんですよ。
ぶっちゃけ言えば、2winkのイベは走ってる人も少ないしイベスト読んでる人も少ないし、推しじゃなければどうでもいい人も多いから話題になってないだけのようなイメージ。そのあたりはランキングが語ってますね。人気不人気の話は今はどうでも良いんですけど、認知度として低いというのは事実そうだと思うと言う。

運営的には今回のツインピークスは双子が入れ替わり立ち代わりで1人の「葵ひなたを演じる」という結末だったせいでそれをカードでもやってやったぜ!って感じなのだと思うんですけど、じゃあなんで片方だけなの……。ひなたくんの開花前もゆうたくん疑惑にしたらよかったじゃん…?そしたらひなたもゆうたも☆4であって☆5なので別に文句言わないし、2winkっぽくもあるし逆にそこまでやってみせて欲しかったですね。☆5ひなたくんの開花前は、スチルで両方顔出しで映り込んでるから疑う余地も無いしで本当逃げ道だけは用意するの上手いんだよな~。
今回のMVだってそもそも2人が同じステージに居るの実はおかしいってことになっちゃうんですよね。そのあたりは大人の都合だし仕方ないですが。



ひなたとゆうた

ここからは普通にイベント感想です。

ひなたの名前は全てを明るく照らす前向きな子。ゆうたの名前は夜になる前のほんの一時を綺麗に彩る夕暮れの子。

わたしは夜の方が好きなんで、ひなたくんとゆうたくんだったらゆうたくんの方が好きなんですけど。理由はさておき、本当に若干ですけどゆうたくん贔屓目の2wink推しですのでそのあたりの感性から見ると、いや名前の由来自体は結構どうでも良いわ……生まれた時からそういう文脈とかどうでもいいわ……って思いましたね、正直。

推しの名前の由来がどうでも良いってことじゃなくて、なんていうか今この流れで名前について語り始めるのは違くない?って意味でです。一般的に子は親の願いなどを含んだ名前をつけられるので、そういう意味を込めてつけられた名前だという解釈というのは話として分かりますし、子供が名前に縛られるというか名前に恥じない生き方をしようってなるのは一般的には良いことなんだとは思います。が、あの流れで名前を引き合いにゆうたくんに対してひなたくんがあのセリフを言ってしまうと「それは違くない?」って思ってしまう。

双子は何かと陰陽になりがちですけど、ゆうたくんが別に常に周囲を明るく照らしたいと思っても良いし、ひなたくんが一時的に照らしてもいいし。そこは各々がやりたい事をやればいいとわたしは思っているので、2winkに関しては実は昔からなんですけどひなたくんが言ったりやったりしていることは企画プロデューサーとシナリオライターの都合じゃんという方向に思考が向く。没入感は当然無い。

で、ひなたくんとゆうたくんは当然生まれた時から別の人間ですよね。
そもそも見分けがつかないぐらいそっくりの双子だからと言って鬼子だの異端だの普通じゃないキリンだのそんな発想に恐らく現代人はならないので――まあそのあたりは創作物としてのフレーバーだと解釈はしていますが、父親の言葉に傷ついた双子の子供がトラウマと呼べるものを抱えて、片割れが本来の嗜好や思考を捨て去って、もう片割れと完全に見分けがつくように別人になろうとしていた。でも本当にそれで良いのかな、俺は良いんだよ、ゆうたくんはそのままで居てね。いやダメだって!ってそのあたりが明るみになったのが節分祭でしたよね。あの時は最終的に勝手に先に行かないで、ひなたくんを捨てないで、でどうすればいいかみんなにアドバイス貰って助けて貰ってちゃんと2人で進んでいこうってなってなかった??わたしの記憶違い?

ゼロをプラスにしたいひなたくんと、マイナスをゼロにしたいゆうたくん。今回の対比ですけれど、どちらが良いとか悪いとか一概には言えないんですが、わたしはゼロをプラスにしたいという考え方の方が健全だし建設的だと感じます。マイナスをプラスに、じゃなくてゼロをプラスになのかーってちょっと考えましたけど。
マイナスをゼロにするという行為はシナリオ内では復讐と語られていましたけど、ゼロになるならばわたしの感性で言えば復讐ですら無いというか。マイナスにマイナスをかけるとプラスになるから。まあそのプラスはゆうたくんがスッキリするためだけのものと言われてましたけど、マイナススタートとゼロスタートじゃそもそもスタート地点が違うんだよね。

プラスのアプローチとマイナスのアプローチ。
Beehiveでの父親に対するアプローチの差で描かれていましたけど、なんていうかなあ……ゆうたくんの立場でものを考えた時、そもそもゆうたくんは父親を許さないって節分祭で言っていて。で、ひなたくんはなら俺は許すよって言ってたと思う。それは、わたしからしてみればひなたくんが先を行っていたんじゃなくて、ゆうたくんに全てを託してしまったひなたくんの、ある種の脳死行動だと思っています。そもそもゼロをプラスにするのは可能ですけど、そのためにマイナスをゼロにする過程をすっ飛ばしているし、そもそもその時点で咀嚼して飲み込んで消化するということを放棄している気がする。弟を守るためにひなたくんは大事な部分をほぼ弟に託して、自分はその逆を行くことによって空っぽになっていった。

だから本来ひなたくんは、別にゆうたくんの憎しみを否定する理由は無い筈ですよね。どうしてお父さんにああいう事を言ったのかって咎めるような物言いをしていましたけど、それはひなたくんが守ったゆうたくんの感情であり、ひなたくんがゆうたくんに託したものの一つだった気がするんですよ。確かにプラスのアプローチは建設的だと思います。けど、「兄だから」とか「ひなただから」とか無理やりにプラスの方向に進んでいった結果、空っぽで2winkとしても自分としても明確な方向性を見出せないでいたひなたくんはBeehiveで天城燐音の在り方に触れてしまった。天城燐音に感化されたのはひなたくんです。

それが良いことだったのか悪いことだったのかは分かりませんが、少なくとも弟に託したはずの感情を忘れ去って空っぽだったところに人の在り方を流し込んで先を行こうとするのは、なんかとても理不尽だなあとも思いますし、でもそんな荒療治でもしなければ2winkは殻を破る事もできなかったのかもしれないとも思います。ただ、置いてかれたゆうたくんの気持ちはどこにやればいいんだろうとも思った。

で、結局ひなたくんにお父さんへの対応をズバッとダメ出しされた後のゆうたくんが、どう結論を出したかもわからずエピローグ入りして、語っていたのはゆうたくんのフリをしたひなたくん。ゆうたくんの気持ちは良く分からないままにストーリーは終わってしまいました。

結局弟は兄と比較されて、兄よりも生まれた時間の差で少し劣ってなきゃいけないんだろうか。それが逃れられない文脈っていうやつなんだろうか。

年の差のある兄弟は年月の分、生きてるだけで知識が溜まるのでその程度の差はあるでしょうけど優れてるかどうかはまた別の話だし、双子なら猶更その差は無い気がします。わたし一人っ子なのでちょっとまた感性違うかもしれませんけど、周りの兄弟がいる人は大抵が長女だったり長男だったりするので、弟や妹のために何かと我慢をしてきた人が多いです。でもそれともまた意味合いは違いますよね。葵兄弟の場合。

別にオチ自体は良いんですけど、そこに至るまでにひなたくんとゆうたくんの話し合い、何の意味も無かったじゃない。綺麗にまとまっていた――まとまりかけていたものをまたバラバラにされたような感覚というか。

ぶっちゃけ、コメットショウの後にこれ喰らって結構しんどいんだが?



Crazy:B

Beehive(ナイトクラブ)以降、Crazy:Bが何かと自由さの引き合いに出されてますけど、正直な話わたしから見ればCrazy:Bは自分たちの都合で好きなように動いているように見えて実際はコズプロの刺客として背水の陣で特攻隊をさせられていたわけですし、やり方は任されていましたから最終的に天城燐音の思惑通りに(途中まで)事は進みましたけど、Crazy:Bのみんなが本当にやりたかったことってなんだ?って考えた時、それはこんな形のアイドル活動や立場じゃなかった筈なんですよ。

こはくちゃんは折角ユニットを組んだ縁だから仲間らしいことをしたいと比較的前向きではありましたが、HiMERUくんはソロに戻りたがっていたしニキくんに至ってはアイドルというより料理人に戻りたがってましたしね。
でもそれは許されなかったわけです。ニキくんはともかくとして、ナイトクラブでHiMERUくんはソロには戻れないと納得した――というよりは諦めたんですよ。自分の置かれている立場、時代の波、ESという仕組み。それら全てを目の当たりにして、結果としてやりたいことのハードルを下げたんです。だから彼は、自分がまだ求められてステージで歌っていられるのならそれがどこでも幸せだと、そういう結論を出した。

Crazy:Bというユニットは、燐音くんがああいう振る舞いをして一人悪みたいな形で全部背負いこもうとしたんで自由に見えていただけで、外で見せるアイドルとしての顔と内側って本当は違いましたよね。ホットリミットを経た今、天城燐音の元来の人間性というのも既に提示されている通りです。
でもそれはアイドル達に限らず人間みんなそうじゃないかなあ……。人間それなりに生きていれば『なりたい自分』『演じなければいけない自分』に人格が寄って行っちゃうんでね。それを生き様と決めるにはまだ燐音くんの21歳は若すぎる気がしますけど、あんスタの世界の中ではそれでも大人ですから。朔間零が齢19歳にして年長者としても1人の人間としてもあの立ち振る舞いをしていたように(求められていたように)、燐音くんにも今後兄者とは違う方向からのアプローチでの年長者が求められていく気はしています。
実際ナイトクラブで双子やHiMERUくんに言ったのがそれだと思いますし。

でも、そんな状態のCrazy:Bを引き合いに出されて悪評上等な『自由に飛び回る蜜蜂』みたいなことを言われても、わたしからしてみればCrazy:Bだって狭められた世界の中で足掻くことしかできなかったただのいちアイドルの集団ですから。Crazy:Bが上手く立ち回って認知されてきてるとか言われてもわたしは全然ピンと来ないですねー。Crazy:Bというか天城燐音は最初からやりたいことを貫こうとしてそれを貫いたわけじゃなく、特攻隊をやらされるなら言われるままにやるんじゃなくて大博打を打ってアンチアイドルとしてアイドル生命を終えようとしただけですし。結局そのあと文字通りに無理やり引き摺り戻されたアイドル業界で『仲間達と』今後も生きていくために、一度羽を捥がれて地に落ちたけれど、泥水啜ってでも「似た者同士である落ちこぼれたちの希望でありたい」と決めただけなんで。擁護とかじゃないんですけど、周りの認識と実態はまるで違うんですよね。

ヒールとして生まれてきた天城燐音の文脈も、もう言い換えるの面倒なんでライターの言葉借りて文脈ってずっと言いますけれど言わばただの設定ですから。

朔間零が自分が直接手出しをすることを選ばずに節分祭をお膳立てしたのとは別のアプローチで、俺らはこの道を行くけどお前らはどうすんだ?って問いかけをしただけです。それに対してひなたくんは答えを出して――というか燐音くんに感化されてこうありたいと思う方向性を決めて、青天の霹靂よろしく後からステージ上でそれを聞かされて父親に向き合うことを決めたゆうたくんは、ああいう態度を取って終わった。

ナイトクラブのイベントって単純に言えばそういう話なんですよね。



感想まとめ

だからゆうたくんが父親を憎むなら俺は許すとか、ゆうたくんはマイナスをゼロにしたい子なんだよね、とか今回ゆうたくんについてやたらとまたネガティブに書かれた気がするんですけど、ひなたくんはまたも自分の感情の折り合いをゆうたくんでつけて、先に行ってしまっただけな気がします。
あんスタ世界では兄は弟のために存在するらしいですが、弟もまた兄のために存在しているらしい。

ゆうたくんに対して遠慮をもうしない、というのが今回「葵ひなた」をボルケーノ何とかという舞台に出すということだったのかもしれませんけど、分かりづらいし肝心なところはまたエピローグまでの間に端折られるし。

今回で言うなら、あの状態からどうやって2人で葵ひなたを演じよう!ってなったのかという経緯のほうがわたしは大事だと思うし見たかったんですけどねえ……。追いかけっこしてただけなんだよなあ……。まあ今ちょっと古戦場のお陰でわたしも精神が摩耗してる部分があるのは否めないので、もう少し健全な精神状態の時に読んだら多少は違う感想が出てきたかもしれないです。あまり変わらないかなあ、どうかなあ……そればかりは分かりません。

ALKALOIDとかCrazy:Bとかの箱イベが好みや良し悪しとともかくとして屈託なく受け入れられたのは、恐らくユニット設定が新しいせいでまだ目立つ破綻が無いっていうのが大きい気がします。

昔ながらのユニットに関しては、自分がやってた頃と比較するとどうしてもいつからその設定になったんです??っていう部分や設定の継ぎ接ぎが多すぎて、正直あとから増築して変なことになってる家みたいな感じです。なんで階段が無いのに2階の外に扉があるんだ?みたいな感じというか。

本物の人間だとか偽物の人間だとか、もうメインライターが何を言ってるのかもわからないし、文脈文脈聞き飽きたのでいい加減他の語彙探してほしいし、1回ちょっと全キャラ全ユニットの設定整理し直してほしいし。
文脈とか設定とかじゃなくて、創作上のキャラクターに対して一個人っていう態度で臨まないからどんどん設定がねじ曲がっていくんですよ。

キャラ一人一人の履歴書……身上調査書だったかな、があるぐらいじゃないと深掘りだって出来ないし考え方の変遷だってリアルに描けないと思うんですよね。これはジョ○ョの話です。今3部のアニメを見てて思い出しました。作者先生は登場人物の身上調査書を必ず作って創作されているらしいですよ。気になる方は『荒木飛呂彦の漫画術』を読んでみたら良いと思います。本のタイトルだから別にいいやと思ったら伏字の意味が無くなりました。そもそも伏字にする意味あるかって思うんですけど、なんか癖のような……癖です。

一歩どころか5歩10歩と下がった目線になるのは、あんスタくんと付き合って行く上ではむしろ大事かなあと改めて思いました。

悪いことばかりだとは思っていませんけど、没入するほど事故に遭う確率は高くなりますからねー……。まあもう今回のイベント以外のことについては言及しませんけど。展示会とか。何も言いたくないので言いませんけど。

やっぱ精神摩耗してる時に読む物じゃないなと思いました。というかどのイベントもイベスト後半公開されてから走るのやめる人多くないですか?
Mになってから減速はしても加速したパターン見たこと無いんですけどー。