お願いだから滾るままに書かせて(あんスタ!! ホットリミット感想)
こんにちは!!あ、もうこんばんはの時間だった!
今日はもう疲れ切ってたので休息日~とか言いながらお昼寝してたんですけど、起きたらイベスト後半更新されてるじゃないですか。
読むじゃないですか。感涙するじゃないですか……。
とりあえずこのイベントの良かったところを3つ挙げる。
・パフォーマンス中におしゃべりしなかったHiMERUくんとこはくちゃんめっちゃえらい
・燐音くんはニキくんが大好きだった
・ニキくんも燐音くんが大好きだった
・クレビが仲良しだった!!!!!
3つじゃないな、4つになっちゃった。別に良いところ挙げてるんだからいいよね!!
ということで燐ニキ腐女子なので腐った目線が既に入ってるかもしれないんですけど、たぶん今回は腐ってない人でも「こいつぁやべえ」と思ったと思うので遠慮なく感想を書いていきたいと思います。
が、CP論争はしませんのでそのへんは心の中でやってください。わたしは燐ニキ固定厨ですけど、過激派ではないので他人の嗜好に口は挟みたくないですし挟まれたくない派です。でも他CP推しの人は読まない方がいいと思う!
過去の話
ニキくんが燐音くんを拾ったのは4年前の夏、ということなのでニキくん14歳、燐音くんが17歳の時のお話でしたね。真夏なのになぜだぶだぶの長袖を着ているんだと思いましたが夜は冷えますもんね…。あと燐音くんの服のサイズが合ってなくて袖余ってるのちょっと可愛い。どういう経緯で手に入れた服なのかが気になる。
ニキくんは燐音くんと並べると背がだいぶ小さく見えるんですけど、これは燐音くんがデカすぎるだけかと思いきや、中学3年生の平均身長は167cmぐらいらしく、ニキくん本人が「最近やたら背が伸びてる」と言ってますけどどう見ても小さい……。
参考にちょうど167cmのラブはんを並べてみました。らぶ~い!
同じぐらいの身長の子を見つけました。忍くん160cmです!
ニキくんぜんぜんおっきくないよ!!!最近までもっと小さくて急に成長期が来たみたいな感じの認識ですね。そりゃ生まれた時から栄養が常に摂取できない体なんだから、そんなに昔から大きかった筈が無いんです…。
よく176cmまで育ったねと思うところですが、これはきっと一番最後にニキくんが言った「お腹いっぱいになりたい」という願いを常に叶え続けようとした燐音くんの努力のたまものなんだと思います。ニキくんがお腹空いたって言うたびに、なにかにつけて食料を与えて育ててきたんでしょう、きっと。お金を財布から抜いて強奪していたのも、結局は元手以上にして返してたようですし。その日スッたとしても長い目で見たらトータルでは勝っているということなんでしょう。この暴君め。
その暴君――次期君主である燐音くんが、ニキくんの命を救うためにみっともない恥ずかしいと当時口にできなかった土下座までしたんですよね。君主制とかいう時代錯誤の辺境地限定とはいえ、上に立つ教育しか受けてこなかった人間が土下座をするということが、どれほどプライドをかなぐり捨てた行為なのかわたしには想像もつきません。そのプライドと教育のせいで己がまさに困窮していたほど、燐音くんにとってそれはしがみついていなきゃいけない枷だった。
でも燐音くんは、ニキくんを生かすために土下座をした。
命を助けてもらった恩があったからです。何の罪もないただの善行なのに強奪だとか悪ぶって、素直に事実を口に出せない恰好つけたがりの馬鹿とまで今のニキくんに思われて。本当に愛おしいほど人間らしいな、天城燐音。
で、メインライターがシナリオで書いた以上、燐音くんはガチで「命の恩があるからニキくんの願いをかなえて幸せにする」気でいるということだし、ニキくんは「一度拾ったんだから最後まで命に責任を持つ」気でいるということです。
燐音くんはスト内でニキくんに対して結婚してからだとか愛してるだとか、「幸せにする」と同義のことはまあそこそこ本気で言ってると思うんですけど、ふざけた物言いのせいでニキくんに流される、が鉄板ネタになってますよね。その鉄板ネタのせいでもう熟年夫婦感がなんかもう凄くてだな。
「愛か?愛なんか?」ってこはくちゃんに言わせたり「愛ですね」って選択肢を作るぐらいならもういっそ事実婚って書いといて。
あとどっちかと言えばニキくんが偶に発する食べ物じゃなくて燐音くんに対する「愛してる」「大好き」の方が混じりけのない純粋な言葉だけにわたしの致死量に達する。燐音くんは動じていなかったので、結構言われ慣れてると思った。もしかしたら燐音くん、ニキくんがああなる度に必死で何かを抑え込んでいて冷静極めてたのかもしれない。死ぬ。
ニキくんの呪い
やたらと自己肯定感が低いニキくんの呪いは、「自分は生まれた時に普通を落っことしてきちゃった不運な子だから、生きてるだけで儲けもの。それ以上を望んではいけない」ということでした。
以下の引用は実はわたしがメインスト完結の時に書いた記事の一部で、まあ結局脱線したのでボツにしちゃったんですけど、いい機会なので載せておきます。ちょっと長いんですけど、結局今回のイベントの感想でわたしが言いたいことだったので。まあこれの更に斜め上だったんですけど。
本編での燐音くんの行動理念は「正しくあること」で、間違ってると言われ続け後ろ盾を失って、時代の大波に飲み込まれ失意のどん底に突き落とされた燐音くんを、ニキくんはたぶん明確に肯定も否定もせずに側に居たんだと思います。ニキくんがどういう心づもりで燐音くんと接していたのかはHappy endで語られてる通りですが、燐音くんに責任を持つと決めた以上は無責任なことをしたくなかったのかもしれないし、もしかしたらその時は深く考えていなかったのかもしれない。それがニキくんの欠点でもあり、生まれた時にちょっと不運で普通を落っことしてきちゃったからこそ、生まれてしまった美徳でもあるんです。現実問題として燐音くんはニキくんの言葉や態度に救われていまここに居るのですから。
大抵のことはどうでもいい癖にたまにびっくりするぐらい自己評価が低いことも含めて、体質にまつわる諦観と達観が同居してる子だと思います。
「呪い」と称したニキくんのその諦観を、燐音くんは何とかして取り除いてあげたかったみたいですね。真っ先に結婚というワードが出てきていることから、燐音くんの故郷では同性同士でも婚姻関係が認められていると推測できます。「こっちではそうじゃないのか」って言ってましたからね…。2人が故郷に帰ってたらガチで婚姻関係を結んでいた可能性がでてきたわけで、二次創作かよって思いました。誰がそこまでやれと言った。
それでもニキくんは5章で燐音くんのことを自分たちと「同じ人間」だと言いました。異端という意味ではニキくんの体質の方がよっぽど異端なんですけれど、それも含めて人間だし完璧な人間なんてそもそもいない。みんなどこかかしら欠陥を抱えているものです。
だけど一人ぼっちになってしまうとそんな当たり前のことすら忘れてしまう時があるから、燐音くんとニキくんはそうやって落っことしてきちゃった部分や足りない部分をもしかしたら補いあって来たのかなぁなんて思ったりしています。誰に対しても基本的に懐疑的な燐音くんが相棒だと言い切るからには、生半可な信頼関係じゃないと思ったので。
ニキくんが自己評価低いマンになるたびに燐音くんが必ずと言っていいほど口を挟むのも、ニキくんは少なくとも燐音くんにとってはアイドルだから。それか燐音くんがニキくんを本当の意味で笑顔にしてあげたいから、のどちらか――或いは両方だと思います。
誰かを笑顔にすることができたらそれだけでアイドルなんだから。
実際はアイドルという次元を超越した、騎士の誓いとか盃を交わすとか血の契りみたいなレベルで燐音くんはニキくんを幸せにすると天地神明に誓っていたというのが明らかになったわけなんですけれど、自分ひとりじゃ結局いままで何をしてもニキくんの呪いは解けなかった。
ニキくんは悩みがあっても人に相談せずに食べ物を探してた方が有意義だと言い放つ。燐音くんは敏いのでニキくんの悩みにも大抵気づいてきたでしょうが、それには限界だってあるでしょうしね。今まで何度もいろいろと限界を迎えてブッ倒れたニキくんを見てきたんでしょう。
だからちからを貸してくれ、と燐音くんは素直にHiMERUくんとこはくちゃんに頼んだわけです。
それってつまり、自分にとって優先事項の一つであるニキくんの一部を仲間に託したということなんですよ。命の恩がある相手のことを、です。今の燐音くんにとって、それに勝る信頼の表現って他にないと思うんですよ。だって今の燐音くんが持っているものは、ニキくんへの恩と知恵と故郷での立場ぐらいなものなんですから。
それだけCrazy:Bのみんなを仲間と思い、大切に思い、信頼してるという証なんだと思うわけですよ。祝杯が涙でいっぱいになるわ。
有言実行の子
燐音くんは屁理屈じみた言い訳ばかり昔から上手い。『否定』されたくないから必死に考えて『自分は正しいことをしている』って主張してるんだろうけど、そんなふうに言い訳ばかり並べなくても『Crazy:B』のみんなは燐音くんを否定しないと思うのに。
もちろん言動には駄目出しをするけど、その生き様は――すくなくとも僕だけは、完全に否定して切り捨てることはない。捨てるぐらいなら最初から拾わない。そんな僕の気持ちぐらい、いいかげん伝わっても良さそうなものなのに。
意訳じゃなくてほぼ原文ままなんですけど。語尾とかは省略してますが。
ニキくんは本当に有言実行の子で、自分の生き方を誰に決められるでもなくちゃんと自分で決めてるんですよね。
4年前、燐音くんを拾った時に最後の食糧で作った肉じゃがを燐音くんに分け与えたのも、比喩でもなく「自分が死ぬかも」という覚悟の元の行動だったわけです。打算だの謝礼だのと心中言い訳をしてましたけど、結局はお腹が空いて憔悴している燐音くんを見過ごせなかったんですよね。
結果として燐音くんに助けられて今も無事に生きてますけど、こういう事が何回もあって、何度も死に直面してきたからニキくんの中には「生きてるだけで儲けもの」という諦観じみた価値観が根付いている。
だからニキくんの行動原理である食べ物――燐音くん風に言い換えれば「ニキくんの命」より優先されたものというのは、いまのところシナリオ上では「燐音くんの命」しか無いんですよ。
ニキくんはお腹を空かせている燐音くんを見て、結局放っておけずに自分の命より他人の命を優先して救おうとしたわけです。
14歳の子供にとってそれがどれだけの決断であるのか、そしてどれほど考え無しに見える無謀な行動であるのかは見ての通りですが、それでもニキくんは考えて、考えた上で行動して「生き方を決めた」んですよね。
そして拾った命には責任を持つのが料理人としての矜持だと言い、最後まで燐音くんに責任を持つと言った。
何も考えていないように見えて、ちゃんと考えてその通りに行動している。椎名ニキって子は本当にすごいことをやってのけてるんですよ。燐音くんも何べんも言ってるけど。
料理人の仕事とアイドルの仕事をなんだかんだと両立させていること、そのどちらの仕事もクオリティが高いこと。燐音くんに嫌々付き合わされたとしても全てに成果を出していて、今回のことだってニキくんの胆力が無ければそもそも不在証明なんて土台無理な話です。それができるだけのポテンシャル――いや、燐音くん曰く「日ごろの行い。ううん、これまでの経験則♪」があったからこそ、今回のホットリミットでニキくんの悩みを解決し、大目的であるプロデューサーとのつながりを持つことにも成功したんだろうと思います。
まず、燐音くんのニキくんに対する絶対的な信頼がなければ、燐音くんはこんな大がかりな博打じみた画策はしなかった。一人でやったMDMの大博打とは訳が違うのですから。そしてHiMERUくんやこはくちゃんがその意図を察して動いてくれると確信していた。
信頼なんて言葉は一番Crazy:Bからは縁遠いものだったはずなのに、寄せ集めの蜂が飛び回っていただけなのに。本当のBeehiveが出来つつあるんだって。
運命
物心ついてからMDM開催前の燐音くんにとって、自分の存在は他人とは違う「異端」でした。そのあたりはメインストで語られていますし、そして異端として否定されることを何よりも恐れていた――嫌厭していたというべきでしょうか、というのも既にシナリオで語られている通りですが。
そんな燐音くんにとって、出会い頭から「自分と同じ人間だ」と断定したニキくんの存在というのはどういったものだったのかなって考えたとき、燐音くんは当初ニキくんの言葉を「何も知らないガキのたわごと」としか思ってなかったんじゃないかなーと思うんですよね。
ガキはバカだから嫌いだと言っているとおり、子供には生まれながらにして嵌められた枷のことなどわかりません。知識が無いから想像力もありません。だから杓子定規で自分の見方でしか物事を話せないし、理解できない。
これは大人でも同じですよね。知ろうと思わなければ知れないことは世の中にたくさんあるんです。自分が普通だと思い込むことの怖さは、知らなければ一生分からないままなんです。
ですが幸か不幸か、ニキくんの体質は普通ではなかった。
つまり燐音くんと「同じ側」の人間だったわけです。その同じ側の人間に「僕と同じ普通の人間」だと言われても本来なら心に響くどころか、異端側だということがより強調されるだけなんですよね。
燐音くんの「否定されることを嫌う」という性質もニキくんと同じ呪いのようなものです。だからエピローグでも語られていたとおり、呪いを背負った二人がお互いを補いながらなんとか二人きりで踏ん張っていままで生きてきた。燐音くんはお兄ちゃん気質ですからね、年下のそんないじましい価値観のためにはそりゃ一生懸命がんばったでしょう。
ニキくんはマイルームかけあいで燐音くんにオムライスをせがまれたりしてましたけど、燐音くんは燐音くんでニキくんの呪いを解くためにずっと「迷惑なんかじゃない、てめェには他の人間と同じかそれ以上の価値があるんだ」って言い続けてきたわけです。結婚して身内になりゃ迷惑かけてもOKだとか人気者のアイドルにしてやって自尊心を高めてやろうとか、だんだん迷走しているのが面白いんですけど、そこまでしてニキくんの呪いを解いてやりたかったんですよ。
そこに命の恩以外のどんな情が含まれているのかは推し量れません。一緒に過ごしてきた4年間、互いが互いにどんな情があるのかなんて他人に推し量れやしないです。
でも、出会って間もない人間と必然性が無いのに4年間一緒に生きるってことがどれだけのことかっていう想像ぐらいはできますよね。それが運命だって言うなら、確かに運命なのかもしれません。燐音くんはずっとそう言い続けてますしね。
まだまだ呪いに縛られている二人は、互いの本当の気持ちを本当の意味で理解しきれていません。MDM終わったばかりですからね。もしかしたらとっくに気付いてるのに認めたくないだけかもしれないし、男の友情ってそういうとこあるじゃないですか。なんか女には分かんないような信頼の上に成り立ってる…友人にしては君たち仲良すぎない?付き合ってんの?みたいな関係性。本当に腐った意味ではなくてさ、どうにか伝わらないものだろうか。
片や初めての友達で命の恩人で、出会い頭から胃袋掴まれて、必ず幸せにしてやるとか天地神明に誓ってさ。片やなんだかんだ4年間面倒見続け見られ続け、拾った時に最後まで責任を持つって決めてたから立てないなら手引いて目的地まで連れてってあげる、なんてさあ……。
本当、男同士の友情とか信頼ってやつは時に女同士より厄介なんだよなあ……。勘弁してくれ。パトスが致死量に達する。(2回目)
最後に
妄想と想像の違いって実は無いよなっていうのがわたしの自論なんですけど、正直あんスタにおいてだけはどこまでが公式でどこからが妄想なのかが分からなくなる時があります……。
「僕たち、ずうっと二人きりで踏ん張ってきたっすけど。これから先はそうじゃないんですよね、信じて寄り添える仲間ができたんすよね」
「はは。今かよ。俺っちは、【MDM】あたりで気づいてたぜェ♪」
これに尽きるよなあ、って。
あとハニカムサマーのMVが公開されたときのわたしの語彙力のない記事なんですけど。
青く突き抜けた空と太陽に晒された燐音くんとニキくんのシルエットが、何て表現していいのか分からないんだけど、ああやっと一人じゃなくて一緒に手が届いたのかって思えたというか。
イントロの一番最初のところは太陽に手を差し出してるのは燐音くんだけなんだけど、次に太陽が映った時には4人同時に照らされてて。その次はサビのところで4人居るんだけど燐音くんが一人で跳んでるカットで、そんでCメロで燐音くんと一緒にニキくんが太陽指して照らされてるわけですよ。「思い出は何ひとつ捨てない」って。カメラワーク神か?
この部分以外はまったく必要なかったので抜粋したんですけど、つまりMVに全部詰まってたんですよ。このイベントのこと。
語彙力を無くしてたから伝わらなかったんですけど、ようやく信頼できる仲間と一緒にステージに立って、燐音くんとニキくんが同じものを掴んだんです。そう思えたんですよ、他でもないニキくんが。
こはくちゃんとHiMERUくんにとっても、それはきっと同じだったと思う。
それが太陽とカメラワークで表現されているってことが言いたかった。
気合い入れたイベントやってくれて、ありがとう。
まだ書きたいことは色々とあるんですけどね。ニキくんのお父さんのこととか、流星隊のこととか。でもわたし、もうこのイベントで結構ガチめに思い残すことはありません……あと1枚、完凸に向けてがんばって走ってきます。
ここまですっごい真面目に考えて、なるべく腐った偏向妄想だけは挟まないようにと気を付けてきたんですけど、どうしても最後に言いたいことがあるんでやっぱり言っていいですか。
「あぁ、やばいっす。僕、お腹いっぱいになっちゃいそう」
この台詞、えっろい