あれ、わたしもフェイス・ビームスのオタクなんだけどな…🤔(エリオスR 6章感想続き ネタバレ有)
こんばんは。勝手に拝見させて頂いてるフェイス推しの方達の6章感想が「フェイスの成長に号泣しまくった」とか散見してまして、あれ?わたしもフェイス・ビームスのオタクの筈なんだけど……?と疑問が湧きましたのでもう一度6章を読んできました。
下の前回の感想については、もはや感想というよりも伏線考察が多かったので、わたしがフェイスについてあまり語ってないということは、概ねフェイス周りについては納得しているということになります。我ながら推しについて書かないとは何事だと思いましたが、リアルお通夜前日で時間的余裕が無い状態で走り抜けたからですね。失敬!
ということでわたしもフェイス・ビームスのオタクとして今回はフェイスに焦点を当てて書いてみたいと思います。まあわたし捻くれてるから、拝見した感想みたいに『推してぇてぇ!』とかには多分ならないんですけどね。
わたしの純粋な心どこにいったんだろ……?
フェイス・ビームスの心中
荒れ狂っていたフェイスの感情というのは、誰もが1度くらいは経験があるんじゃないかなあと思います。人は生きている限り、環境は変わり続け否が応でも他人の影響を受け続けます。わたしも他人に振り回されるのが嫌いで常にヘッドホンと友達だった人間ですし、今でもヘッドホンは手放せませんので分かります。耳を塞いで心地よい空間を折角作っても、意図せず誰かに壊される。壊され続ける。自分はただ、煩わしいことに巻き込まれずに平和に生きたいだけなのに。
そんな感情が、6章冒頭のフェイスからは滲み出てましたよね。
ディノの帰還による空気の変化。せっかく出来かけていた心地良い空間が変化し、自分の居場所だと思っていた場所をあっという間に塗り替えてしまったディノ。今までどうしようもない自堕落メンターと突っ走りがちなジュニアをなんだかんだと引き留めるのは自分だったのに、メンターとしてはそこそこしっかりもののディノが入ってきたことによってキースは酒を飲む頻度も減ったし、ジュニアも4人セクターの方がいいと大歓迎している。その空気に順応したくない、いやしたくても自分がどこに立っていればいいのか分からない。そんな苛立ちを当のディノにもぶつけてしまい、また始終機嫌が悪いせいでキャンプでB班のメンバーたちに迷惑をかけて空気を悪くさせている自覚もある。他のルーキー達に成長面で後れを取っている自覚も。
感情をコントロールできないとき、一番イライラするのはそんな自分に対してなんですよね。うん、わかるわかる。わたしが19歳の時なんか、そんな自分に向き合おうともしなかったし、漠然とした夢さえも無かった。いや本当はたぶんあったんだけど。その夢の為に努力し続けることが出来なかったし、将来的に先が無いからと自分に言い訳をして夢を手放してしまいました。今なら、1度きりの人生だし死ななきゃセーフだから1回ぐらい自分の好きにやってみろ!って言えるんですけどね。
だから創作上のキャラクターとはいえ、フェイスは19歳なのに「自分」を知ってて偉いなと思いました。
でも、子供の可能性って自分で決めつけている以上に本当はもっと広いんですよね。自分に出来るのはここまで、ここから先は自分が踏み入っちゃいけない領域――そういう気遣いって大人になってから初めて意識すればいいし、人の心の中に土足で踏み込んだり、身の丈に合わない場所に飛び出したりできるのって実は子供の特権なんですよね。フェイスも19歳という大人と子供の狭間だけれど、本当の意味で「自分」の可能性に自分で蓋をしなかったということ。それが出来たのが彼のすごいところだとわたしも思います。
涙もろさに定評のあるわたしですが、基本的にエリオスのシナリオでは泣けないので号泣までは出来なかったんですけど。というかもうエリオスに限らずですけどありのまま素直に物事を受け取らずに即分析する癖があります。テレビショッピング並の悪癖かもしれないです……。
いや、でも今のところ穿ってみてるのはあんスタとエリオスだけかもしれない……ハピエレの餌食になり続けたトラウマのようなもの……。
弟を遠ざけた兄
ちっちゃい頃のフェイスを見ていれば、この無垢な子供が兄と比較され自尊心を傷つけられ、どれだけ自分を抑え込んで色んなものを手にすることを諦めて、まだまだ頼りないその両手にたったひとつ「兄と同じヒーローになる」という夢だけを握り続けてここまで生きてきたのは想像に難くないかと思います。
その原因の1つというか大半が、兄のブラッドに疎遠にされたことなんですけど……ブラッドの思惑はいまいち分かりかねますよね。わたしもまだ明確にはピンと来てない。あらゆる可能性を挙げることはできますけど、強いて言えば弟の可能性に本当に蓋をしようとしていたのはブラッドだったということですかねえ……。これ言葉そのままに受け取られるとちょっと、いや結構な語弊があるんで、ちゃんとどういう意味かを書きますね。長いですが。
疎遠の原因はAAになる直前にブラッドにあった心境の変化であるとゲーム内では示唆されています。その心境の変化の理由は不明ですが、目的は恐らく弟にヒーローを目指すことを諦めさせたいということではないかという推測をわたしはしています。
ではなぜ、ブラッドは弟にヒーローになることを諦めさせたかったのか。
それは、ヒーローという職業が「誰かへの憧れ」だけで成り立つほど簡単な職業ではないからかなと思います。そのあたりは現在13期メンバーでブラッドがアキラに対してだけ少し辛辣に見えることからも可能性は大いにあるとわたしは考えています。自信過剰なアキラは昔のブラッドに似ているという点もあるとは思いますが。まあそう仮定すると、自分に憧れてヒーローを目指しているフェイスだってブラッドにとっては、アキラと似たような存在なんですよ。
フェイスは自分の実力を良く弁えた子ですのでアキラのようなガチの無茶はやらかしませんが、夜遊びも多いし昼間のパトロールさえどういう意図を持って取り組んでいるのか、その真面目さが窺えない。ヒーローの職務というのは本来、一つ一つに真面目に取り組まなければ、いつ死が襲い来るかも分からない職業なんだと思います。特に10年前からイクリプスという組織が認識されていて、ロスト・ゼロが起こりシャムスを始めとした【トリニティ】が動き始めた今。猶更、ヒーローという職業に対しての姿勢が問われます。
簡単に言えば、寝不足の良く回らない頭では判断が鈍り、そのコンマ1秒の差で回避できるはずの死が回避できない場面が出てくるということ。
ブラッドがフェイスに対して口うるさく言っているのは、そういう話です。
フェイスは地頭がいい子ですから当然分かってるとは思いたいのですが、フェイスのマイルームボイスなどを聞いていると「おチビちゃんも適当にやればいいのにね、もうヒーローになれたんだし」というように「ヒーローになること」そのものが目的で、既にそれが達成されている現在は適当に職務をこなせばいいというような姿勢が見受けられる。頭で分かっているのかもしれませんが分かっているだけで、実行に移せていない。でも、それではいつかフェイスは大怪我をするかもしれないし、死ぬかもしれない。そうなってからじゃ遅いです。
兄の思惑
セレモニーイベントで小さい頃のブラッドは今みたいな性格ではなく、家庭教師から逃げまくるぐらいヤンチャな子供であったことが語られています。そしてアカデミー時代も真面目な生徒ではありましたが、融通が利かずに孤立していたことも語られています。昔、頑固でジェイのいう事を聞かずにチームから離れたところでブラッドが1人オーバーフロウを起こして死にかけた時。ブラッドは察したのだと思います。
ヒーローと死の危険性は切っても切れないということを。
そしてロスト・ゼロが起こり、仲間のヒーロー達は死に、親友は去った。もうブラッドの性格が「どうしてこうなった」なのかは察せると思います。
たった一人のヒーローの力には限界がある。それを【HELIOS】側も分かっています。だから10期ヒーロー達のルーキー時代からチームワークを重視したルーキー研修を取り入れたのでしょうし、今もこうやって13期研修チームが発足している。でもいくら座学や訓練を頑張っても、実践に適う勉強ってないんですよね……。いつも後から思うんです、あの時ああしていればこうしていればって。でもそれは座学や訓練をないがしろにして良いということじゃなく、それらを真面目にやっていて初めて「選べる選択肢」が生まれる。ヒーローは強くならないとダメなんです。それは力だけでもダメだし、頭脳だけでもダメ。どちらも兼ね備えているのが理想ですが、足りないなら誰かが補えばいい。仲間の足りないところは自分が補ってやればいい。それがルーキー研修の本当の目的であり、ヒーローに欠かせないチームワークです。1人がダメなら2人、2人がダメなら3人。6人で強い方が勝つ!というのはハイキューの話ですが、本質は似たようなことです。強くなきゃ選べる選択肢だって少なくなるんですから。
ですので、6章までのフェイスはまだまだこの研修の目的をちゃんと理解しているとは言えません。
そしてまた、若かりしブラッドも理解していなかったんです。
だからブラッドは「自分がそれらの本当の意味を悟ったその時」に、フェイスを自分から遠ざけたのではないかと思います。憧れを理由にするのではなく、兄と同じ職場だからと浮かれるのではなく。
大好きだった兄に冷たくされても、厳しくされても、それでもヒーローになりたいと願ってここ【HELIOS】まで来たのなら。
「ヒーローとしてのフェイス・ビームス」にフェイス自身が向き合わねばならない。
兄も、周りも、誰も関係なく。フェイスがフェイス自身という壁に向き合わねばならない。それが今回の6章のフェイス側のテーマであり、その壁を浮き彫りにしたのがディノとの確執?というか、ディノの存在だった。そして、ブラッドがフェイスの可能性に一度蓋をした理由なんだと思います。
フェイス・ビームスの成長
そういう意味ではたしかにフェイスは1つの成長を見せました。ディノの言葉によって救われたフェイスは、自分のコンプレックスを吐露し、八つ当たりしてしまったことをちゃんと謝罪してディノという存在を受け入れることによって未熟な自分を脱し、ヒーローとしての自分のやりたいことを見つけることができました。でもそれはまだまだ序盤も序盤であり、最初の1歩を踏み出したに過ぎません。
フェイス・ビームスのヒーローとしての物語はまだまだこれからです。
そう書くと打ち切りでしょうか?みたいに思ってしまいますが、まあもしかしたらフェイスをフィーチャーした話はこれで終わりかもしれませんし、兄弟和解までちゃんと見れるかもしれません。それは現時点ではわかりませんが、ブラッドもフェイスに対して悪意があってやったわけじゃなくてただ……ただ本当にたぶん……身内に対しても人付き合いド下手くそなだけだと思うんで、ここはひとつフェイスが成長を見せつけてやればいいと思います。いつか「俺もちゃんとヒーローやれてるでしょ」って言ってやって。たぶんブラッドのちょっと変わった表情見れると思うから。その前にもしかしたらオスカーが泣くかもしれないけど。オスカー泣くだろうな、うん。
男同士の兄弟だもの、全部口で言わなくたって伝わるんでしょう?(少年漫画の見過ぎ)
まあ少年漫画の王道は拗らせた弟に手を差し伸べ続けるのは兄の方なんですけどねー。わたしは拗らせた兄弟と言えば青エクとかを思い浮かべますが、青エクもう何巻まで出ました?わたし結構前でコミックス買うの止めちゃったから溜まってる。やばい早く読みたい。
ウエストセクターの編成について
これは余談ですし前回も書いたところの補足という感じなんですけど、なんでフェイスに対してそんな思惑があるにも関わらず、ブラッドは自堕落メンター1人のウエストに配属したんだと思いますよね。キースはある意味もうそりゃ悪い見本の典型ですもん。
わたしが初回感想を書いた後に隙間時間に考えていたことなんですけど、キースの枷にもなり得るルーキーであり、3人という変則セクターであることから「一定以上の実力ないし、機転の良さが既にあること」を条件と考えれば、ジュニアとフェイスは当てはまります。
たとえば似たような条件だとトライアウト首席のレンも居ますが、レンほど他人に無関心だと完全にウエストは空中分解します。実際ジュニアも似たような事を言ってノースに移籍になりましたが、情に厚いのとまだまだ16歳のお兄ちゃん大好きっ子で人懐っこい部分がありますので。そのあたりとフェイス元来の面倒見の良さが功を奏してウエストはまた持ち直したんですね。ジュニアとフェイスの能力は相性も良いですし、ウエストの3人はキースがその気になれば前衛を務めることもできますのでバランスの良さは間違いないです。そういう意味ではブラッドの編成は間違ってないっちゃ間違ってないです。ここにディノが加われば、確かにイースト箱イベでジェイが言ってたようにウエストはセクターランキングも追い上げるでしょう。
前衛2人に後衛2人、それも飲んだくれて居てもメジャーヒーローとしての実力も衰えていないキースに、ブラッドに匹敵するほどの強さを持つディノ、アカデミーを飛び級したジュニアに、元々地頭も良く精神も成長したフェイス。
ほぼ完ぺきな布陣です。しかも確執がなくなった分、どこよりも連携とれててもマジでおかしくない。
キースもね、自堕落とは言われてますがヒーロー活動において大事なことはちゃんと分かってるんですよ。そんなに甘い仕事じゃない、とフェイスに言ってましたから。やる時はやる男、キース・マックス。逆に言えばやらない時はやらない男ですが。キースはブラッドにそういう意味ではちゃんと信頼されているんだと思います。見た目よりも情に厚いところもブラッドは知っているし、かといって生真面目でもなく力を抜いたヒーロー活動だってしている。だから弟を預けたというのもあるかもしれませんねえ……。
イクリプス関連に関わらせたくなかったのは、まあキースの感情とか突っ走り具合を考慮してのことかもわかりませんが、色々あるんでしょう。
今のウエストは、2日酔いと朝帰りはハンデぐらいまである。あとテレショ夜更かしも。
ジュニア以外大概アレなやつばっかりではありますけど、まあシンプルに強いですね。ピザはハンデにならないんでしょうか。食った分だけ動けばいいんでしょうか。あれだけピザ食ってて太らないものを見せつけてくるとか酷くない!?
ディノについて
余談その2ですが、お前、ディノの復帰に心の整理できたんか?っていう話については現時点ではまだできておりませんと申し上げておきます。
心の整理というか、もう実装されたものは仕方ないんですけどまだ適切な付き合い方?距離?みたいなものを測れてないんですよ。ガチ恋的な意味の付き合い方じゃないですからね!
この辺りはまあ…自分の中で整理ができたらまたなんか記事あげると思います。6章でディノのキャラクター性自体に生理的な拒否反応が起こらなかったのは本当に幸いでして、やはりわたしはシナリオの筋を通して欲しい系ヤクザなのだなあと改めて思いました。エリオスに関してはシナリオの粗が気になりすぎてキャラクター性を深慮できないというのも多分にあるんですけど、まあそりゃ筋通してもらってからの話ですよねえ…?
筋筋言ってると本当に筋ものみたいでアレなんですけど、マジでぶん投げて良いところと良くないところがあるからな。覚えとけ!!
そんなかんじで6章、フェイス・ビームスについて感想を書いてみました。後半は脱線してますけど、フェイスが成長したことに間違いはないのでそういう視点では良かったかと。
しかしこれ感想じゃなくて考察ですよね。
やっぱりわたし感想文書けないのかなあ……?🤔
あと、わたしロスト・ゼロで殉職者出てると認識してるんですけどそんなような表記どこかにありませんでした……?なんか見つからないんですよね……。慰霊塔のあたりかな……。
またなんか……正月にでも1章から読み直してきます……。何回目だよこれ…。