エリオス10章『Rising Hope』先行公開&記念オーダー開催中(エリオスR 10章感想&イベント後半)
こんばんは。
メイン10章もようやく全て実装されまして、やっと通しで読みましたのでセクターランキングイベ後半の追加要素などと共にまた感想をだらだらと書いていこうと思いますよー。
まあ個人的な感想としてはまず「どこらへんをもって第一部完結とした?」って感じです。後ほど多分同じこと書きますけれど。
10章(後半)追加記念キャンペーン開催……してない!
見出し作ってたのにログボ無かったです。いつものやつ忘れてますよ!!
まあ今は何とかカレンダーで毎日何かかしら配布してますからね。わたし2、3日目マジで気付かなくて普通に忘れてましたけどね。
ただのヒーロー紹介だと思ってました。なんかあのー、ヒーロー単体じゃなくてセクターの紹介動画の日はおそらくそれぞれのセクター色の1周年記念家具が貰えると思うんで、それだけ忘れなければいいと思います。
こういうツイートの日ですね。この日はサウスの家具貰えました。
10章(後半)追加記念ピックアップオーダー開催中
こんな雑なフレーム実装&ピックアップのされ方ある??ってキース推しのわたしは不満だよ。言っとくけど不満だよ。実質10期(+アキラ)フレームだし。ならいっそ10期全員メインに装着できるようにでもしとけ!!
一足早いキースBDオーダーみたいな感じのラインナップです。
恒常フレームって深追いしたところで交換所無いんで、どうしてもこの特効フレームが欲しい人以外はキースBDオーダーでいいんじゃないでしょうか?その頃にはラインナップにこのフレームも追加されてるし……。
イクリプスフレーム狙いなら回さないと、以後二度とPU来ないと思います。
わたしは☆4キースも☆3キースも全て完凸済なんで、今回の新規フレーム追うためにガチャ回すぐらいなら、ディノかジュニアの1周年記念オーダー回しますねえ……。テクニック属性弱いからディノは普通に欲しいですし。
◆編成についての小話
あ、話逸れついでにキースも無事に出ました。やっばいどうした、今回爆死してねえです!!いつ爆死すんの!?あ、こないだしたばかりでした!!
ついでに後半で石溜まったんでディノ指名オーダー回したら奇跡も起きた。
このピザ、天使かよ……って思わず声に出ました。
でもこのピザ天使のお陰でウエストテクニック編成が組めまして、ぶっちゃけウィルのフレームが無いクッキング編成の100倍ぐらいは使い勝手良いです。戦力値的にはそんな変わらないんですけど、ジュニアにリンクできる人が1人でも居るというのが違う……会心リンクですし。あと裂傷特効助かる~地味にいい仕事してくれる。ただ初めてディノを編成に入れてマトモにバトルしたんですけど、動きがうるさすぎた。落ち着け28歳。お前も28歳児か。
あとはジュニアを運良く入手できれば、カジノ編成のジュニアを今回のジュニアに変えようと思ってます。その方が恒常フェイスともキースともリンクできますし、カジノジュニアは麻痺特効を手動で調整してやらないとほぼ意味のないスキル構成なので、まあBP付与しまくってくれた方が良いかな。
アキラは入れときますね。やけど特効使い勝手良すぎるんで。
あと無料10連の最終日は、前回のキース共々オチがつきまして
またエンブレム50!!!!でも可愛いから許す!!!!
新規実装フレーム
今回、キースの専用フレーム以外はフレームスキルがありません。シャムスのフレームはウィルにつけても萌える以外の要素は何も無いのでご注意を。ぶっちゃけ、言うほどアビリティも強くない。
◆【キース専用フレーム】☆4 【HELIOS】の切り札
キースが【HELIOS】の切り札なのかと思って、どんな状況だとワクテカしてたらただの名前詐欺フレームでした。解釈違いです。(面倒くさいオタク)
スキル的には可もなく不可もなく…アビリティも可もなく不可もなく……正直なところパッションの1周年キースにつけるなら、バレンタインイベの配布フレームの方がよっぽど良いかなとは思います。あのフレームが会心(特大)付与で破格に強すぎるだけなんですけどね。
あとすみません、前半後半それぞれでしかポイントボーナス効果発揮されないと思い込んでたんですけど、前半のPUフレームも後半のPUフレームも両方ともセクターランキングイベント前後半共にポイントUP効果あるようで。(持ってないんで検証してないんですけど、表記的に)
◆☆4 あたたかな記憶(フレームスキル無し)
え……なにこれ可愛い……可愛さだけで100兆点……(また言ってる)
えーとアビリティは両方とも効果量VIという破格の効果値ではあるんですが、BP取得特化なので実用性はかなり限られるなあというのが個人的な所感です。ほらわたし会心脳筋だから……会心・会心ダメージUP VIとかなら尻尾ふりながら回してましたけども。開始時BPについては全体バーストとか出てこない限り、まだそんなに重要視しないですよねー。
絆創膏の色、青いね。ピンクだって聞いてたんですけど……。
花がピンクという意味なら間違いないね……。
◆☆3 脅威(フレームスキル無し)
いやこっちもBP特化か。そんなにBP供給してどうしたいんだ。分からない。
せっかくのシリウスのフレームなのに全然使い道が思いつかない。運良く後々完凸できたら良いね、ぐらいじゃないでしょうか……。
セクターランキングイベ後半追加要素
えーと、追加要素としてはシャムスがSPECIAL RAREボスとしてランダム出現するようになりました。基本ポイントは100,000pt。特段めちゃくちゃ強いギミックがあるわけではないので、時間かければLv100でも倒せそうだなあと思います。
一応後半の目玉はイベントポイント報酬500万Ptにゴールドフレームブースターがあります。あとは700万Ptにレインボーキングジャックがありますね。どこまで走るか目標は決めた方が良いですが、ランキング気にして走ってる場合は700万なんか優に超えますね。
セクターランキングについては合計ランキングなので前半の順位を引きずったまま後半に来ており、各セクター後半始めたばかりの方が多いせいでゴリゴリと後半のセクターポイントが減ってました。もう1日1回ぐらいしかスクショ撮ってないんでグラフは作らないんですけど、前半同様地味にストレス溜まるイベントがあと10日ほど続きます。ランキング気にしない方が良いですよマジで……わたしはもう気にしてない。ポイント報酬目当てで走ってるだけです。上位1%は維持してますけど。
仕様についてはこちらでまとめましたので、走り方の参考にどうぞー。
正直な話をすると、ウエスト推しとしては絶望とか通り越して虚無しかないんですよ。笑っちゃうぐらいポイント下がり続けてるし。まあサウス以外は同様に一時下がってたみたいですけど、前半で稼いだ分があるから現在時点ではランキング変動は無いですね。たぶんそのうちサウスが上がると思う。
ランキングイベで所属によってボスギミック違うとか、累計/人数でポイント下がり続けるとか、人数が多い所属ほど不利になるとかマジでどこのゲームでも見たことないんで、笑うしか無いんですよね。
ハピエレがマトモな新イベントを実装してくるわけないとは思ってたんで、だから『更に斜め上のことしてくると思う』って言い続けてたんですけど、ウォーターフェスに続いて流石期待を裏切らないですよねー、運営の頭がハピエレ過ぎる。
そんなに新規ユーザーいらない?既存ユーザー振り落としたい?
そんなゲーム初めて見たけど。
10章感想(ネタバレ有)
まあ愚痴はそこそこに、10章の感想でも書いて行こうかなと思います。
ただ今回もネタバレ無しだと何を言っていいかわからないというか、あらすじをザックリ書くことしかできないのでネタバレ有のみにさせて頂こうかなと。10章の内容的にはネタバレも何もないですし、イベントで回収できるから普段より読み易いですしね。
あ、いつものことですが長いですよ!!
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ということでいつものクッション挟んだところで、「今回の話のどの辺の何を持って第1部完結にした??」と同じことをもう一度書きます。
ぶっちゃけた話、シャムスの生い立ちとウィルのヒーローとしての信念、ヴィクターの薬が完成したことしか話が進展していない。ヴィクターに関しては処遇すらも決まっていない。
グレイとレンはヴィクターを許す、というか自分が承諾したことだからとヴィクターを咎めるようなことを言わず自分を弁えていた事はわたしとしては僥倖でしたが、ヴィクターが1人でラボに籠り切りの末に見るからにやつれていて(フレームではロン毛の美形が寝てるだけでしたが)部屋で大事な大事なサブスタンスコレクションを床に叩きつけるほど精神的に追い込まれ、実験を完成させなければ【HELIOS】から追放されるというのに他のヒーローに治験を求めることも許可されず、自分の身体を延々と被験体にしながら腕に注射痕の痣を作りまくっていた痛々しい姿を見ても、レンとマリオンは『自業自得』だと動じなかった。
そしてマリオンがガストに「お前は同情しているのか?」と聞いた時、「ドクターに対しては同情とかそれ以前の問題でよく知らないし、それはレンとマリオンに対しても同じ」だと言ったガストの答えが嵌って妙に納得してしまった。
今回10章でガストは単に面倒見が良いとか情に厚い性格とか、実はそういうわけじゃないのかもしれないと思い直しました。
◆ガスト・アドラーという男(だいぶ深読み)
先の言葉で語弊がある部分を補足しますと、ガストは当初ヴィクターのことを唯一まともに心配していました。けれどその後のマリオンの言葉、そしてレンの言葉を聞いて『わざわざ言い直した』んです。お前らがヴィクターにそう感じているように、自分もお前らに対してそこまでの情は無い、と。
だって何も知らないから。何も教えてくれなかったから。歩み寄ろうとすらも、しなかった。個人主義だ馴れ合いは嫌いだと遠ざけるだけ遠ざけて都合の良い時だけ協力させて、なのにヴィクターと違って2人には情が湧くなんて都合の良い事があり得るわけ無いだろう、と。レンとマリオンが個人的に仲良くなろうが、そんなもの関係無いガストにとっては3人とも同じ土俵の上であることに変わりない。
3人でトレーニングなどはしているかもしれませんが、メンターがルーキーの指導をするのは仕事として当然の話であって、そういう意図を持って組まれている研修チームですから、ここに関しては一人で責務を放棄しているヴィクターが悪いだけでマリオンが偉いとかそういうことでは無いですね。
ガストは父親(現役の陸軍大佐)への反抗心の延長で【HELIOS】に入り、成り行きでヒーローになったということが9章で明かされています。たぶんそれは本当なのだとは思いますが、母親探しという別の目的も恐らくある。ヒーローになる理由は人それぞれですし、全員に高尚な目的があるわけではないというのはもうメインストーリーで何度も語られている部分ですので、ガストという男がそういうヒーローだということに別に思うところは何もない。
ただ今回、『思った以上にやっぱドSだな』という部分は多々ありまして、ガスト・アドラーという男は闇が深いというよりは空虚だという表現の方が近いかもしれないとわたしは思いました。わたしの闇センサーが反応しまくってたのはこの部分だったのかー、という片鱗が見えたというか。誤反応の可能性はまだ否めないんですけど。
ガストは面倒見が良く、気さくでみんなのブラザーという感じではありますが、わたしが今回10章で受けた印象は「面倒臭いことを回避し続けてきた結果、"超"面倒見が良い奴だと思われている」でした。
勿論今でも舎弟たちのことは大事に思っているでしょうし、アキラに対しても舎弟たちと同じような扱いはしています。実際、面倒見も良く気が良い兄貴分というのは間違いは無いと思いますが、ウィルに対して協力したのは成り行きですし、これは自分ひとりではどうにもできない問題な上に【HELIOS】に告発などをして無駄な義理立てするより、ウィルとシャムスの前でああ言ってしまった手前、協力する方が面倒ではなかったのだとわたしは思っています。もしかしたらシャムスを見て思うところもあったのかも分かりませんが、そこまではあの本編からは窺えませんでした。けどより身近な方に情が多少なりとも湧くのは人ならばそうだろうな、とは思います。
朝弱いレンを起こしたり面倒を見てたのは、レンが遅刻すれば自分にもとばっちりが来るし、同室なのに見捨てるということは出来なかったから。過去にタイマンを挑んできたり懐いてくるアキラを上手いことあしらっていたのは、子供を危険な面倒事に巻き込ませたくなかったから。ウィルはアキラが不良になったのはガストのせいだと思ってましたけど、アレ完全に深入りしないように躱してましたからね。
穿った見方と思われるかもしれませんが、多分ガストはそういう面倒事回避のために動いていた結果、こういうポジションになったのだと思います。言い換えればそれもまた情ではあるのですが、種類が少し違います。つまり、ガストはただの超が付くほどのお人好しではないということです。
セブンスリーバングスのリーダーになったのも、恐らくですけど自分で結成しようとしてしたのではなく、同じ不良共が厄介事を起こすたびに面倒を見ていたらいつしか祀り上げられたからでは無いでしょうか。ただの憶測ですけど、今回のガストを見ていたら到底自分からチームを作るような性格だとは思えなかったもんで。まあ黒歴史とか言ってますから作ったのかもしれませんが、そのあたりは過去ストで言及されてましたかね。ごめんなさい毎回読み直してる時に意識してる部分が違うので、ガストに関しては記憶が結構飛んでいる。
ガストは、自分が一度関わったことに対する責任感はとても強いのだと思います。じゃなきゃシャムスを逃がそうとするウィルに最後まで手を貸そうとなんて思わないでしょうし、【HELIOS】という組織にそこまでの忠誠心が無いと言うならノヴァのラボなんか見捨てても良かった。けれどガストは目の前で誰かが襲われているなら当然助けるし、正義感というものはちゃんとある。ノヴァのラボがマリオン達にとって大事な場所だと言うのも理解してるからこそ、なだれ込んだイクリプスを追い払おうともしたんだと思います。
そしてイクリプスに襲われて負傷した自分を助け、あまつさえ治療までしようとするウィルの行動に、ガストの驚きが見えました。たぶん嫌っている筈の自分をなぜ治療しようとするのか、一瞬分からなかったんじゃないでしょうか。普段は自分が気に掛けるばかりで、仲間だとかそういう絆や扱いを今まで【HELIOS】で感じたことが無かったから。
同室で暮らしていたからというだけで、同情と言える程の情は湧いていない。それはヴィクターに対してもそうだし、レンとマリオンに対してもそうだとガストは「わざわざ」言った。だからと言って見捨てるなどという非人道的なことはガストはしないでしょうが、それと心を許しているかどうかは別の問題です。ガストは7章で「分かり切っている『人の心の傷』を煽る悪癖がある」と暴露していますので、自分がマリオンやレンにずっと言い続けていた事を更に分かりやすく痛感させられるタイミングでそれを伝えたんだと思います。無意識か意識的かはわかりませんけど、多分そこには怒りもあったのだと思う。
だって、ノースセクターの第13期研修チームをそういう風にしてきたのはガスト以外の3人です。今さらレンとマリオンが絆を深めて、それにガストが巻き込まれたって、それは「ガストが仲間だから」という理由じゃない。言ってしまえば同じチームだから一緒に行動しているだけに過ぎない。
はじめからガストは言ってましたよね。パトロールや実戦の後にルーキーに対する講評をしてほしい、そしてもっとチームワークを磨くべきだと。それを拒否したのは、初期のマリオンを始めとしてレンやヴィクター、ガスト以外のノースセクターの全員です。歩み寄ろうとしたガストを無下に拒絶し続けていた彼らに、無条件に情が湧くわけがないじゃないですか。普通の人なら、普通の感性なら当たり前の話だと思います。
個人主義も程々にしなければ、自分の言葉は全て自分に返ってくる。ヒーローにおける個人主義は、ただの驕りです。マリオンもレンもガストより年下ですから、ガストはあえてわざわざ言葉にしたのだと思います。だって彼らは舎弟じゃないし、上司であり同僚ですから。ガストが守ったり面倒を見てやらなきゃいけない舎弟達とは訳が違う。ここでちゃんとチームとしての在り方を正しておかねば、ノースは7章を経たところでセクターとしての信頼関係はまだまだ他セクターに比べて薄いことに変わりはない。仲間を信頼できなければ、研修チームの意味なんか無いでしょう。
ヴィクターは自分がそういう扱いをされるということを分かっていて個人主義を貫いていますので、そういう意味でも彼はずっと一貫していますが、目的のためなら誰かと力を合わせることも普通にしますので、そこは流石ヒーロー経験の差というか。皮肉も何も通用しないマイペースな大人ですね。
ガストだって20歳でルーキーの中では年長者ですし、街一番の不良チームのトップを張っていた男です。情だけで物事を考えるほど甘いわけじゃないのだというところが垣間見えました、という話でした。どこまでが本心か分からないあたり、薄闇を感じますね。
こういうシビアな感情の機微は結構好きです。
◆王道と外道
ヴィクターは、メンターとしての責を果たしていたわけではありません。ルーキーの研鑽に付き合っていたわけでもない。ただ最初から一貫して「自分に出来ることで【HELIOS】に貢献する」と言い、研究にのめり込んでいた。
ヴィクターの研究は確かに非人道的な部分もありましたが、それは完成すれば【HELIOS】のヒーロー全員の身を守り、戦力の向上に繋がるものでした。
そしてその薬は実際に完成し、ブラッドの口から「希望者には接種をする」とまで言われている。それは安全性が担保されているということに他ならず、アキラやブラッド(多分レンも)に関してはオーバーフロウに飲まれるという死へ直結する危険性も無くなり、本当の意味で『【HELIOS】の切り札』だと言えるのはヴィクターの薬、ひいては外道を貫いたヴィクターという存在そのものでした。
確かに薬は使う『人』が居なければ意味が無いですし、アッシュが言っていたように薬を言い訳にして研鑽を怠るヒーローが出てきたらぶん殴れば良いです。使いたくない者は使わなければ良い。でも事実として現状の【HELIOS】のヒーロー達ではシリウスは疎かイクリプスの軍団にも数で来られれば歯が立たず、10期全員でシリウスを相手しても下手したら全滅していたと彼らは言った。それは、現状の【HELIOS】がイクリプスに対抗する手立てが無いと同義です。それを打破する可能性があるのは、現状ではヴィクターの作った薬しかありません。結果論ではありますが、この場合は結果が全てだとわたしは思います。
そしてジェイは8章後にヴィクターを告発しましたよね。ルーキーを使って非人道的な実験を繰り返している、と。
別に告発自体は当然のことと思いますので何を思うわけでもないのですが、
ただ自分が接種するしないに関わらず、自分が告発したヴィクターの作った薬を他のヒーロー達が使うこと自体にメンター会議で異議を申し立てないならば、何のために王道たるジェイはノヴァ達研究部の邪魔を(結果的に)してまでヴィクターの立場の剥奪に拘ったんでしょう。
ルーキーを治験に使われたからですか?
そのルーキー達は同意の元でヴィクターの薬を接種したんです。グレイだって自分の心の弱さが原因だったとヴィクターを咎めてはいません。本人達が納得していることに口を挟む理由が、ただの正義感なら正義感でも良いんです。ヴィクターがグレイの心の弱さやレンの復讐心につけ込んだのは事実ですので。ですが、完成したヴィクターの薬を実用化することに対して懸念や異議すら唱えないのならば、ジェイの今までの動きは結果としてただシナリオ的にヴィクターの薬の完成を急がせただけです。
そこにあるはずのジェイの信念はどこに行っちゃったんでしょう。
実は、わたしが王道よりも外道や覇道が好きなのはこういうところだったりします。散々外道や覇道を非難するだけしていた癖に、いざそれが安全性や効果が担保され切り札になると分かれば、使うことに異議を唱えない。異議を唱えたとしても、そこで終わる。だからわたしは王道が好きじゃありません。王道を貫くには、何にも負けない強さが必要なんです。それがどんなベクトルであろうとも。ジェイにそれを求めるのはわたしの勝手に押し付けかもしれませんが、ジェイとヴィクターが王道と外道の対比であることはメイストーリーにおいて間違っていないと思います。ので、外道を否定するならばせめて最後まで貫いて欲しかった。貫こうとした描写が欲しかったです。これは勿論、シナリオ構成に対する愚痴ですけれど。
ノヴァがアンノウンやシャムスの治療にあたり人員が足りないからヴィクターに手伝いを要請すると言っていた時、ジェイは最後まで食い下がっていました。周りからの反対が多いと言っていましたが、冷静に周りを見れていたならば、そして現状が認識できていたならば、プライオリティを完璧につけられていたならば、ヴィクターの力がいま何よりも研究部にとって必要であるという事は分かるはずなんです。何より、あの天才であるノヴァ・サマーフィールドが「ヴィクターの力が必要だ」と言っているんです。それに勝る理由がヒーロー側や上層部にありますか?
ヴィクターがシリウスの研究に触れて更に倫理を逸脱する可能性があることはあの時点では懸念として確かに否めませんでしたが、ヴィクターの持つ技術の代用は他の誰にも利きません。ただの可能性を懸念して、適任が居るのに起用しないということはノヴァには考えられなかったのでしょう。だからノヴァは、研究部部長としての権限を発動せざるを得なかった。一刻を争う時に、平行線の議論は無駄でしか無いですから。
そして最後の最後には、ヒーロー姿のヴィクターにイクリプス掃討を助けられた。正直な話、これではスーパーヒーローの意地も矜持も形無しじゃないですか。何度も言いますけどこれはシナリオに対する愚痴です。
ジェイは当て馬にされたようなものなので、怒りを覚える人は怒っても良いと思います。わたしは、10章を読むまではジェイはルーキー達を実験台にされたことに怒っているだけで、ヴィクター自身の進退には正直そこまで興味は無いと思っていたんです。8章でのビリーへの対応や、グレイのドーピングへの対応を見ていたから、非道なことをしてもそれ相応の結果や理由があればジェイは気にしないと思っていたんですよ。だってヒーローになる理由も、目指すヒーロー像も人それぞれだってジェイ自身が言ったんだから。
だからロビーでイーストやオスカーがイクリプスに挟まれた時、ヴィクターが助太刀をした際にジェイが見せた小さな躊躇が気になった。ヴィクターがヒーローや研究者としての立場を剥奪されているなんて緊急時にはどうでも良いじゃないですか。優先順位はタワーを、職員を、みんなを守る事なんですから。戦えるものが戦い、力を持つものがその力を正しい場所で奮えばいいだけのこと。ヴィクターは間違いなくみんなを守るために力を使った。
ヒーロー能力も、研究者としての技術も、です。
このヴィクターのセリフを受けて、ジェイはヴィクターをヒーローだと渋々認めたのかもしれませんけどね。ヴィクターがこんな殊勝なこと言ってるの初めて見ましたし。
でもヴィクターがヒーローであると認めることと、ジェイがお怒りのお薬の件はそれこそ別件なのでは?とわたしは思ったんですよね。(面倒くさい)
それが先述した『信念を貫いて欲しい』の部分なんですが、後日のメンター会議でもヴィクターが研究部としてアンノウンさん救出に協力することにはアンノウンさん達のために渋々納得したという感じでしたけど、お薬を実用化することに対してはもう反対もしていなかった。決定事項に反対しても無駄だということかもしれないんですけれど、アッシュのように異議を唱えたり自分の意思を伝えることはできたはず。研鑽を怠るヒーローが現れることが懸念だということは、接種自体には反対していないと受け取れますからね。躊躇を見せるべきところが逆な気がする……。
なんかジェイ周りは正直なところ消化不良です、わたし。
描写不足と言うか。ヴィクターとジェイに関しては王道と外道の対比は確実にメインストーリー全体のテーマの1つだと読み取れましたので、なおさらジェイの感情にも焦点あてて欲しかったです。
どんな形であれ信念は貫いた方が格好良いとわたしは思いますが、臨機応変な信念があってもまあ良いとは思う。ジェイに関しては3章で行き過ぎた正義感も力も子供の頃からあったと本人が言っていますので、その塩梅で苦しんでいるのかもしれませんし、裏では何かもっと議論があったのかもしれないですけど、シナリオ描写に無いことは分からないですからね……。どちらにしても根拠がない。
ヴィクターのことは許さないけれどお薬は組織で認可して使う、ピンチの時にはそのヴィクターに助けられる、本当に今回は形無しだったと思います。ジェイのことは好きなんで正直考察しててちょっと辛かったです。基本、王道寄りのキャラクターはどうしてもケチが付きやすいのはどの作品も同じなので、ある程度は仕方ないんですけど。(わたしみたいなのがいる所為ですが)
元々ジェイはルーキーをこれ以上利用するのは許さないと言っていたわけで、ガチガチに対抗してたわけではないはずなのでこれで良いのかもしれませんけどねー。ヴィクター告発自体は妥当だとは思いますし、成果はともかく過程としての外道の所業が許されていいわけは無いので、別にヴィクターの処遇に関しても順当だと思っています。でもあそこまで追い詰められている人間を見るのはどういう人間であれ、わたしの心は多少なりとも痛みますよ……。
倫理観はともかくとして、【HELIOS】の技術向上のためにヴィクターが研究をしていたことは間違いなかったと最終的に証明されたわけですし。結果論ですけど。まあジェイも色々考えての行動だったと思いますし、大人組の描写は貴重なのでできればその描写マジで欲しかったんですけど……。お薬については現状を踏まえて否定する必要も無いということなのかもしれません。
まあヴィクター関連はまだ処遇も決まっていないですし、第2部でどうなるか、というところなんでしょうかね。たぶん2部は1部よりももっと後の話になると踏んでますが。あと成果を出したヴィクターがヒーローも研究者もやめる理由無いとは思いますね。わたし、9章の時から言ってるけど。
◆シャムスのスイッチ
人の人生にはスイッチがある、というのはこないだ見たドラマでの言い回しですが、正にシャムスの人生というのは人生のスイッチが間違った方向に押されてしまった結果でした。
ロストガーデンに生まれたというだけで、地上では病院にもかかれなければ学校にも行けず仕事も見つからず、マトモに生きていくことすらできない。理不尽に晒され続けた子供が、地上の何もかもを破壊したくなるその衝動は分からなくもありません。
そんな子供の絶望につけこんだのが、シリウスです。力あれば願いが叶うと信じてしまった子供につけこんだ悪い大人。方法はどうあれ、グレイをヒーローにしたヴィクターよりもよっぽど悪質だと感じます。いやマジで実際問題、ヴィクターがいなけりゃグレイは職業ヒーローやれてませんからね。ヒーローになるという夢、叶えられてませんからね。
そういう意味ではシリウスとヴィクターの立ち位置はほぼ同じではありますが、光と闇の方向性への作用というベクトルの違いは当然あります。
ロストガーデンや地上の理不尽しか知らなかったシャムスにとって、シリウスの持つ技術や甘言はさぞかし眩しく見えたでしょうが、今のシャムスはもっと眩しい光を知ってしまった。過去の自分にも現在の自分に対しても心を砕き、敵であるにも関わらず居場所を必ず作ると言ってくれたウィルという存在が与えようとしてくれた希望です。
自分に価値を見出してくれるのはシリウスだけだと思っていたシャムスにとって、能力や被験体、イクリプスという肩書抜きに接してくれたウィルという存在がどれだけのものになったのかは図り知れません。
だからシリウスが自分を迎えに来たと言った時、シャムスは躊躇しました。きっと帰りたくないという気持ちが芽生えていたから。もう一度希望を信じたかったんだと思います。それでもシリウスに立ち向かい続けるウィルをこれ以上傷つけたくなかったから、シャムスは大人しくシリウスと一緒に地下に戻ることを選択しました。でもシリウスはそんなシャムスの変化になど気が付いており、ウィルを殺せと命じた。
悪魔じゃねえか!って叫んじゃったよね、わたし。初めて自分に無条件に優しくしてくれた恩人を殺せとか言ってくるあいつ、白い悪魔じゃん。まあ手ぬるい悪役だとは思うんですが、シャムスにとってはまた一つ希望を見失ってしまう結果となってしまいました。
でもウィルの気持ちはちゃんとシャムスに届いています。だからシャムスは自分の生い立ちや気持ちを喋ってくれたし、ウィルを救うためにシリウスに従うことを選んだんです。結果10期のお陰でウィルもアキラもガストも生きていますし、今後の展開でシャムスがちゃんと居場所を見つけられることをわたしは祈ってます。ウィルや野良猫ちゃんたちとまた再会できることを祈ってますよ。シャムスの人生スイッチは、ウィルとの出会いでまた方向が変わったはずですから。
で、なんでそんなシャムスとイベントで戦わなきゃなんないの??
ねえ??
※ちなみに
シャムスのプレイヤー名の「ウルタールの住人」というのはクトゥルフ神話ですね!!わたしクトゥルフ神話大好きなんですー!!ウルタールという街があって、そこは猫を殺しちゃいけないという規律のある街なんです。猫好きのシャムスにぴったりですね。ラヴクラフトの本、興味ある方はどうぞ読んでみてください。どんどん頭おかしくなりますから!!
ウルタールが出てくるのは「ウルタールの猫」という短編です。
◆イクリプス
シャムスが【HELIOS】タワーで治療を受けたことにより、ノヴァの口から『人体実験によりサブスタンス適正が見つかったものがトリニティ、それ以外がアンノウン』という言葉が出てきました。まさかあれだけの数の人体実験をしてサブスタンス適正のある人間がそんなに少ないとは到底思えなかったんですが(そもそもシリウスが無駄打ちするとも思えない)、サブスタンス適正自体があっても本人に適正しないサブスタンスを注入すれば精神が崩壊して自我を失う、何らかの副作用が出るという認識なのかなあと思いました。まあそもそも洗脳もされてたみたいですし、能力を使わなかっただけで実際は使えたわけですから、サブスタンス適正自体はアンノウンさんもあるんだと思いますけどね。蟲毒と言うからには、やはり発現能力の強さからトリニティになれるかなれないかが決まるんだと思います。
そして新たにシンが【HELIOS】のヒーローを凌ぐほどのサブスタンス適正を持っている、という言葉がヴィクターから出ました。生まれた時からサブスタンス能力を持っているマリオンを知っているヴィクターがそう言う程のサブスタンス適正があるのだとしたら、それはもう生まれながらにしてサブスタンス能力を有する実験が「成功した試験管ベイビー」であるということに他ならないのかな、と思います。
単にサブスタンス適正が高いから強い、というだけではない気がしたんですよね。実際シンの能力は知っていればキースの能力で抑え込みが効きましたし、力だけならジェイの方が圧倒しています。
そこらへんは恐らく2部で焦点になるのがシンだと思いますので続報を待ちたいところですが、シンと言えば『アイツ』というのは誰なのかという問題もある。
完全な新キャラだとは思うんですけど、シンの口ぶりからするともしかしたらシンの生い立ちに関係あるキャラとか、前トリニティの1人かもしれません。分かんないけど!
◆アキラとウィルの「正義」
仲間を傷つけた奴はどんな奴であれ敵だから倒すというアキラと、シャムスは更生するきっかけがなかったアキラと同じだから救いたいというウィル。
どちらの正義も正しくて、きっとどちらの正義にも穴があるんだと思います。わたしも正義を説けるような立場にはありませんし、どちらかと言えば考え方は外道寄りの人間ですので、ここに関しては何も言及できないんですが。やっぱりレンとアキラの間でも、ウィルの頑固さというのは定番なんだなーというのが最後の最後に聞けて良かったかなと思います。
最初にヒーローになると言ったのはウィルで、それにアキラとレンは影響を受けて、頑張ってヒーローになった。幼馴染三人組は、みんながみんな誰かに影響を受けてそうして成長して来たんですね。そしてこれからも時にぶつかりあい、助け合って成長していく。
互いを尊重し合いながら、自分の中の正義や信念を見つけていくルーキーたちは、純粋に応援したいと思わせてくれる。
諦めるなウィル。ウィルがシャムスの新しい居場所になったならわたしは新たな扉を完全に開け放つけれど、とりあえずそんなことは置いといて希望を持ったシャムスをどうにか掬い上げてやって欲しいと思います。地下に戻りたくないって分かりやすいほど訴えてたもの。
が、そうして10章は何もオチていないまま『第1部完結』として誤魔化されたのであった……。
なにED行ってんだよ、おい。何が完結したんだよ、おい。
感想終わり
こんなところで終わりにしまーす。メインストの感想上げるといつも気力まるっと持ってかれるんですが、今回はわたしの中で闇力が高いと定評のあるガストについて色々あること無いこと書いたぞというのが、嬉しいようなそのせいで長くなったような。嬉しい悲鳴ですかね。マジで疲れましたけど。
あとはヴィクターのことですね。最近ずっとメインスト感想では触れてましたけど、ヴィクターやっぱ好きですねー。何事も極め貫けばかっこいいもんですよ。わたし頭の中少年ジャンプなんで。
いつもいつもだらだら長々と偏見と想像にまみれた感想で申し訳ないです、読んでくださってありがとうございます。
さて、第2部1章は2021年冬配信予定とのことで、しばらくメインストーリーは時間が空きそうですね。現在はイベント同時進行で復刻イベをやっていますが、恐らく通常期間にも復刻を挟みつつその間に作っていくスタイルになるのではないかと思います。わかんないけど。今月同様並行するかもしれないですけど、そうしたら大分ドMなんだなって思います。その胆力は別のところに回してくれ。
セクターイベントに変わるセクターランキングイベントなんていうクソなものを作り出したのも恐らくそのためですね。今回は報酬にストがありましたけど、本来はスト報酬無しでも開催できるイベントですから。
とはいえ8月末からイーストのセクターイベントが開催されることも予告されていますし、次のウエストが何月開催になるのかは現時点では不明ですが、ウエストはディノの帰還後しかもう季節イベントは開催できないのでクリスマスあたりかなー、まあ少なくとも12月までは既存のローテーションは崩れることと思います。ハロウィンは少なくとも時期的に無理じゃないか?
でもフェイスが20歳になったことがカドストで言及されていますので、第2部は2年目に突入している可能性は大いにあります。じゃないとディノが特定期間のイベントに出れませんからね!!
ということでセクランイベ後半はまだまだ続きますが、メイン10章については一旦これで終わりですね。また何か思いついたら更新しまーす。
ルーキー達のこれからの成長も、そしてシャムスに灯った小さな希望も。
ぜんぶぜんぶ零さず掬い上げてやってくれよ、ヒーロー達。