1年半の間に2回も衆目にパンツ晒したヒーローがいるってマジ?(エリオスR 千夜一夜イベント感想)
こんばんは、なんだこのイベント。このイラスト。
これは天国ですか?幸せな寝物語か走馬灯か何か?わたし召されるんか??
えー、第2部1章を経てようやくヒロイベ☆4抜擢とのことで、ついにヴィクター・ヴァレンタインが連勤なんですけれども。人選も謎ですが進化後も相当に謎。まだわたしイベント読んでない時点でここを書いてますので、ヒロイベ進化後は大体雰囲気コスプレということを理解してはおりますが、誰がここまでやれと言ったのか。責任者、出てきてください!!
ありがとうございます!!!(最敬礼)
なんかわたし、思ってたよりもヴィクター・ヴァレンタインのことが相当好きみたいなんですよね。ビリー・ワイズのことも相当好きですし、キース・マックスは言わずもがな推しの1人なんですよ。だからテクニックはこないだサウスが完成したばかりでしょ!?しかもヴィクターはペアヒーローでテクニック実装されたばかりでしょ!?!?って言われても、
知るか!!!(声デカMAX)とばかりにガチャぶん回しました。
予定になかったぶん回しなので次回ヒロイベ☆4がフェイスだったらどうしようって思ってますねー……。ヒロイベとセクターイベのローテはどうにも別のようなので、ヒロイベだけで考えると☆4来てないのはジェイなんですけどね。次点でスパンが空いてるのはウィルですかね。
で、去年の7月以降フェイスも☆4が来てないんですよ。あとはマリオンが去年6月以降セクイベ含めても☆4来てない。パッと思いつくのはそれぐらいですかねえ……なのでここらが順当かなあとは思いますが、正直決算月なのとメインストの補足を天秤にかけてもどう来るかが分からない。ヴィクターに関しては確実にメインストの補足なんですけど、連続してジェイの補足があるのかなあ、あったらエリオス運営凄いなあとは思う。
あと実は各セクターでアキラ、レン、ジュニアが☆4が既に3枚あるんですよ。イーストのルーキーだけまだ2枚ずつなので、多分次の(4月?)イーストのセクターイベでグレイが☆4 3枚目になるとは思うんですけど。そう考えるとイーストからヒロイベ☆4来るか?という気持ちにもなるし、でもなんかサウスもヒロイベとしてはレスキューイベ以降抜擢が無いのでどうかなーといったところ。メインスト収録の都合から考えてもサウスはセクイベ関連で消化されてる気もするし、後はノースとイーストばかりだしで結局何もわからない。ただ怖い。
改めて見るとマジでジェイのローテ酷いな。過去はガストが☆4ローテ1周目ラストでしたけど、2周目のラストはジェイですね。
こういうイベント予想も久しぶりですけど、こういうの考えてる時が一番楽しいんですよね。でも当たろうが外れようが推しが来れば課金はするし、推しじゃなくても一時の幸せな時間のためなら課金は惜しまない。快楽主義ってこういうことなんだよ……。
3/7追記:3月末に新形式のイベント?を予定している模様。
イベント内容
バレンタイン復刻からの2連続配布という事実を抜いてもナイトプールイベと言い、たぶん現状ヴィクターと並んで最多配布枚数ですね。キース・マックスの価値(カードストのタイトル)ってこういうことなんでしょうか、お財布に優しいヒーローは純粋に大好きですけども。毎回言ってるけどガストの配布はいつになるのか、もうここまで来ると丸2年を達成してほしい気持ちすらしてきました。
肝心のスト内容はと言えば、第2部1章後のお話っぽいですね。ノースはメイン本編の補足イベントが多い。シノワズリもそうでしたよね、おまけに時期まで同じときた。そういえば2月はメインスト更新ありませんでしたねえ……マンデーナイトヒーローでそのあたりは言及されてるのかも分からないんですが、メイン更新1月まで引っ張ったから3月更新の可能性が高いのか。自分は最近ちょっと聞けてなくてマンナイ情弱になっています。今の更新分ぐらい聞けよっていう。掻い摘んで聞いてきます。あ、タイムリーに3/8からシノワズリ復刻するらしいです。(聞いた)
※3/7追記:シノワズリ復刻は3/13からにズレる模様。
さて、裏カジノへの潜入があったからいずれ闇オークションへの潜入もあるとは思っていましたが、ヴィクターがまさか潜入するとは思いませんでしたね。フレーム、思わず3度見しましたもんね。仮面オークション。
そしてキースは2度目の潜入任務となりますが、また身包み剥がされたようなので一体何があったんだという……。あとはビリーが黒服なので恐らくスタッフとして潜り込んでいるようですが、仮面返して~って言ってたので多分好奇心に殺されかけてる気がします。三者三様に面白そうなメンツではありますが、ビリーとヴィクターに関しては現在【HELIOS】内でも『かなり信用度が低そう』な立ち位置。そこにヒーローとしての信用度が特に高そうでもないキースがぶっこまれているのは何故なのかというのもわたし、気になります!
闇オークションに関する知識が薄すぎてこれ以上正直何も言えないんですけど、どっかのロストガーデンで美術商を営んでる奴がいたような気がするんですよね。こういうところに出入りしててもおかしくない気がする、というか闇の美術商こそ出入りしてる気がしますけど。人身売買しようとしてたし。
限定オーダーヒーロー
【千夜一夜と密やかなる饗宴】ヴィクター・ヴァレンタイン
スキル説明が長いんじゃ!!
今回もブレイブソウルに次いで、すぐさま持ってきたテクニックソウル。
いやー個人的にはこれセクターイベントの時だけかなーって思ってたんですけどそんなこと無かったですね。別に自己完結ギミックなので構わないんですけど、1回違うことやりだすと連続して同じギミック持ってくるのどうかと思うなー!タクティカルが泣くと思うな~!今更ですけど。1年半経ってエリオスのどこらへんがタクティカルかと聞かれてもわたしには答えられない。永久命題。
バースト:<敵単体>特大ダメージ / 自身のブレイブソウル【Lv3:【防御DOWN(累積)追加】 / 【Lv5:防御DOWN(累積)Lv+1】
特大ダメージに防御DOWN累積追加ということで、ヴィクターらしいっちゃらしい性能。使ってみた所感ですが、ヴィクターは純アタッカーと言えるほどの火力は出ないので、今回はEX+ボスのギミック的にも単騎火力ではなくメンバー全員でBP溜めつつバースト撃って削っていくタイプの編成になっています。というかリンクが会心であることからもビリーの凸数次第ではビリーをアタッカーに据えた方が良いです。どこまでもサポート特化メジャーヒーロー。テクニックソウルはスキル1、2併せて8T目でLv5到達可能。
スキル1:<初回CT1><味方単体>ターン終了時HP回復(小) / <自分自身>テクニックソウル / 自身のテクニックソウル【Lv3:<味方単体>麻痺無効】【Lv5:<味方単体>ターン終了時HP回復の効果UP】
今回のボスギミックをガチガチにメタってるスキルですね。今回はボスが麻痺付与してくるのでそれを防いだろってことなんですけど、ヴィクターに関して言えばフレームスキルでも麻痺防御ができるので、恐らくほぼ麻痺ることはありません。仮に麻痺ったとしても1Tなので、特段厄介なわけでもないのですが、それよりも毒を多段付与してくる関係でHP回復が結構重要になってきます。ヴィクターにしては珍しく控え目な回復性能ですが、補助役は勿論居ますのでご安心をば。
スキル2:<初回CT1><味方単体>会心UP(特大) / <自分自身テクニックソウル> / 自身のテクニックソウル【Lv3:<味方単体>攻撃UP・防御DOWN(微)】【Lv5:<味方単体>攻撃UP・防御DOWNの効果UP】
出たー!ハロウィンヴィクターのフレームで見たやつー!ということで会心UP特大3Tは会心脳筋には大変嬉しい性能ですが、その代わりテクニックソウルが上がると味方単体の攻撃力が上がって防御が下がる。とはいえ回復も今回は手厚いのでそこまでデメリットになるわけでもないので、フルオでも特に問題無し。
ヴィクター専用フレーム『Valuable Night』
怪しいが過ぎる。あとね、奥に見えてんですよ。どっかの!ロストガーデンの!美術商(自称)がさあ!!!
ここまで堂々とフレームに写り込んでくるのマジでウケるんですけど、ヴィクターと髪色が近いせいでちゃんと見ないと気づかないのもなんかウケた。
スキル
【BP30消費】<初回CT1><味方全体>効果終了時BP獲得(大)
効果終了時。なんか前にもこんなスキルあったなと思いつつ、なんか忘れた頃(3T後)にBP取得してみんなバースト撃てるようになるやつ。たまに無駄になるやつ。
アビリティはテクニックメンバー攻撃力UP IVと麻痺無効IVです。
こちらの麻痺無効、アビリティで出て来たのは今回が初めてかな?過去にスキルであったのは覚えてるんですが、アビリティにあったかちょっと記憶に無い。属性が一致する装備者の麻痺を一定回数無効化するとのこと。恐らくLvが回数かなと思いますが、ヴィクター自身はスキルでも麻痺無効持ってるんで、まあ仮にですけどビリーにスキルで麻痺無効をかけてヴィクター自身はこのフレームで麻痺を防ぐ、なんてことも可能。
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今回、ヴィクター出て来た時に興奮しすぎてタップスキップしちゃってスクショ撮り忘れたんですよ……。だから画像にNEWが付いてないんですけど。それにしても何度見ても進化後のビリーとヴィクターの仲良し感良いですね。キースはナイトプールの時と同じでただ巻き込まれてるだけ感強い。
あと大変個人的な話ですけどわたし蛇がめっちゃ大好きでして。特に白蛇が大好きで、山口県の白蛇神社のブレスレットは今も大事にしています。ヴィクターと白蛇……確かにヴィクターちょっと蛇っぽいもんな。髪型とか。
あとガチャ回してるとき、その過程で何か……何か意味深なフレームが出ましてねえ……。
今来る???ねえ、何で今来たの???
わたしこのフレーム前回のメインクエスト追加記念オーダーで出なかったんで嬉しかったんですけど、どこまでもヴィクター尽くしでちょっと笑っちゃいましたよね。仮面フレームと同時に来たんで、なんかビフォーアフター感すごくて。まあこれジェイのフレームなんですけど。
わたし、今までヴィクター爆死率高かったんですけど最近ヴィクターとやっと縁ができたのかもしれない。アニバ復刻は爆死したけど。復刻前の指名オーダーでも爆死してるけど。(縁など無い)
【千夜一夜と密やかなる饗宴】ビリー・ワイズ
可愛い。1000兆点。ほんとう、最近ゴーグル外したビリーのカードが増えて嬉しいですね。ビリーの瞳の色が大好きなんですよ、わたし。ビリーはカートゥンイベからのヒーローイベ連勤ですね。大体ヒーローは収録の都合か2個3個イベント連勤するのは当たり前なので……次の連勤フェーズに入るのが誰なのかとは思いますが、性癖もしくは性能が刺されば回す。
わたしの行動原理はそれだけです。
バースト:<敵単体>大ダメージ / 自身が毒時:【ダメージ】追加
毒特効ってことになるんでしょうかね、今回のEX+ボスは毒まき散らしてくるので必然的にビリーのバーストダメージも会心アビリティ含め侮れません。なんならヴィクターより安定して高威力のバーストダメージを叩き出します。
スキル1:<初回CT2~0><自分自身>パッション特効(累積Lv2) + 攻撃UP(累積Lv1)
自分にパッション特効と攻撃累積バフをかけるスキル。こう見るとスキル構成としてはやっぱりビリーの方が攻撃特化なんですよね。ヴィクターの味方単体バフとかもビリーを先頭にしてフルオートでかけたほうが良い気がしてきました。多分どっちを先頭にしても余裕で倒せるとは思うんですけど。
スキル2:<初回CT1><敵単体>行動不能
偉いシンプルなやつ。行動阻害系はフルオートでチャージ攻撃を全て防いだ試しは無いので、そこはそれ割り切った方が良いと思います。今回は4T毎に特殊攻撃なのでフルオだと12T目だけ防げる、かな?たぶん!
ビリー専用フレーム『OMG!』
事態が事態だけに悠長に可愛い~とか言ってられないんですけど、このビリー最強に可愛くないですか……?なんか困り顔と言い、もみあげの毛の跳ねっぷりと良い……あ、だめだ美少女に見えて来ました。深夜3時の禁断症状です。
スキル
【SPオーブ1個消費】<初回1T><自分自身>バーストダメージUP(特大)
これはもう殺る気満々のスキルなんだよな……このビリーにヴィクターの会心特大と他の累積バフ乗ったら普通にフルオで☆3なのに330万ぐらい普通にバーストダメージ出しますからね。今回ばかりはヴィクターでもビリーでもアタッカーはマジでどちらでも良さそうなので、ビリーの凸数の方が時短に直に関わってくるかもしれません。
イベント配布ヒーロー
【千夜一夜と密やかなる饗宴】キース・マックス
多分キース推しの方はみんな思ったんじゃないかなー「お前、その色のパンツしか持っていないのか」と。
キースが身包み剥がされるというか、酒で弛んだ腹筋見せつけてくるのはもう今に始まったことじゃないので特段驚きもしなかったんですけど、ここまでされておいて色気もへったくれもないの逆に凄いと思う。推しなのに「パンツ買え」っていう気持ちしか湧かない。凄い。わたし、パンツ買ってこようか?伊勢丹とかで買ってこようか??
スキル1 <敵単体>防御DOWN(中)
久々にどえらいシンプルなやつ。でも今回はヴィクターのバーストでしか累積防御DOWNがつかないのでたぶん地味に重宝すると思う。性能面だけの話をしますと、キースのサポートに関してはヴィクターの次に手厚いと思ってます。恒常やカジノみたいにアタッカーとしての性能も優れてるんですけど、サポートに回った時に痒いところに手が届く感じ凄いんですよね。推しの贔屓目かもしれないとは思うんですけどナイプとかバレイベの配布キースもサポート強いですからね、実際。
スキル2 <初回CT2><自分以外の味方全員>SPオーブ2個付与
ほらなー?!サポート手厚いんですよこの人。人任せだともいうけれど。
SPオーブの走りと言えばワンダーキャロル編成ですけど、もうこうやってSPオーブ普通に供給できるヒーローも増えて来たので使い勝手もまた変わってきたかもしれませんね。古の編成とは言えしっかりパーツが揃えば強いことに変わりはないですし。ペアヒーローも実装されてクリスマスジェイも更に本領発揮してきましたしね。インフレしていくだけじゃなくて色々考えれば古のヒーローたちも活躍できるのはエリオスの良い部分かもしれない。エリオスIQ試されてるのはこちらですけど。
キース専用フレーム『任務後の語らい』
なんかフレーバーテキストにエモい事が書いてあるような、そうでもないような。絶対ヴィクターその喫煙所の中入らないだろうな……【HELIOS】で喫煙してるヒーロー、キース以外に居ましたかねえ……研修チーム。
スキル
<初回2T><味方全体>回復
もう面倒なのか回復量すら書いて無いんですけど、えらい回復してくれます。このフレームつけてればとりあえずヒーロー達の蒸発は防げるんじゃないかなと思いますよ。シンプルながらに欲しいものを持ってきてくれるのはキースのいいところ。
アビリティはHPUP IIIです。アビ2つでII持って来られるよりはアビ1つでIIIの方がマシだと感じる。この配布フレームのナーフ地味に許してないけど。
EXPERT+ボス所感
コブラ・カタブラて。ネーミング雑すぎてなんか可哀想になってきた。
ボスギミック
ギミックはそこそこシンプルで通常攻撃で毒付与、特殊で麻痺付与といった感じ。とりあえずバーストを当てるごとに防御DOWN累積になるので、まずはバーストを当てまくって防御力を下げることが大事。逆に言えばそれさえできれば特段爆発的な火力などは必要ないので、比較的簡単な部類のボスとも言える。防御DOWN累積なのにLvが良く分からないのだけは何とかならないかと思いますが。
今回、サウステクニック編成と特効編成の2種で攻略してます。フルオート1パンはどちらも余裕。
◆攻略編成
まずはこちらですね。かばう持ちのオスカーが居るお陰でオスカーが麻痺を引き受けてくれますので、アタッカーのブラッドはずっと動き続けられる。割とギミック的には刺さってたと思います。
次に特効編成ですが
こんな感じでやっております。これ、一番最初に特効編成作った時のやつなんでヴィクターが先頭になってますけど今はビリー先頭でやってます。どっちでもいいっちゃ良いんですけど、ビリーの方が毒特効のお陰もあってバーストダメージが高いので時短になるかなといったところで。アニバディノを入れているのは会心サポートというか、割とテクニック編成で残り1枠誰入れよってなった時にはアニバディノを入れてます。攻撃に参加できなくても裂傷特効と会心・ターン終了時回復累積で汎用的な支援ができるのと、ハロウィンフレームで回復とSPオーブを付与できるので今回に限ってはSPオーブ過多で溢れてます。
他に誰が良いかなーといえば、正直手持ちの強いテクニック属性ならだれでも良いと言えるぐらい今回は誰でも良いと思います。ただあえて言うならば「かばう持ち」のヒーローが居れば、アタッカー含め他3人が動き続けられるので効率的かなと思います。マジでそれぐらい、誰でも良い。
イベント感想
いやー……なんか思ったより結構シビアな話だったというか、そこまでネタに走ってなかったことに驚きました。時系列としては正確には「第2部1章本編終了後~EDスチル」の間のお話でしたね。
そこピンポイントで補足するんだーって感じでしたけどヴィクター関連の話というのは今の【HELIOS】内で一番わかりやすく内部的に真っ黒なところだったので当然といえば当然かって感じですね。話数もセクターイベント並みに多かったし。なので先に謝っておきます、感想めっちゃ長くなります。
初めてのサブスタンス講習を終えたヴィクターはまだノースのパトロールなどにも復帰できておらず、完全復帰とは言えない状態だということで。そんなヴィクターにビリーと共に闇オークションへの潜入任務を依頼して来たブラッドの思惑を感じ取ったヴィクターは、先回りをしてキースを「お目付け役」として同行させて欲しいとブラッドに頼みました。
ビリーもヴィクターも【HELIOS】に所属はしているものの、信頼を完璧には取り戻せていない者同士。そんな彼らが信頼に足るヒーローであるかどうかを試すという意味もこの特別任務には含まれていると言うヴィクター。ブラッドの口からは言い辛いだろうからと自分から提案したようですが、その人選がキースであったのは恐らく「一番自分と縁が薄いから」だったのかなあと思います。下手したらジェイよりも情に厚すぎるキースとヴィクターは、一番相性悪いまでありますし。
個人的に【HELIOS】情に厚すぎて困った奴ら選手権をやったらキースとウィルが良い争いをすると思ってます。
あとはヴィクターとビリーの関係性も【HELIOS】内では懸念の1つで、最近会話らしい会話もしていなかった2人の関係値というものを修復する必要があると考えられたのかもしれない、とのことでしたがそこに関しては完全にブラッド側の考えすぎか、ヴィクターの考えすぎか。
わたしはこのビリーの感情はなんとなく分かるんですよね。ビリーは元々目的の為なら手段を惜しまないという外道寄りの考え方を持つ子です。それは8章や海賊イベなどを経ても本質としては完全に変わったわけではなくて、本音で「ありがとう」を言えるようになっても、ジェイの手料理を食べられるようになっても、ゴーグルや手袋をまだつけているのは過去10数年で培われて来た「癖」がそう簡単に抜けないから。
要は根っこが現実主義だという話なんですけど、【HELIOS】内でも屈指の現実主義の目線を持っているヴィクターです。仮面外道であったヴィクターですけども、人の感情のパターンを理解するために行動学、心理学を学んだとも前回のバレンタインイベでも言ってましたし、目的の為なら形振り構わないその行動もきっとビリーにとっては近しく好ましく映っていたのでしょう。あとめっちゃ金持ってるっぽいし。闇オークションの競りに使ってた金、絶対自費だし。
人間、きれいごとだけじゃ食べていけませんので。お金と現実は大事だということです。
※今回のオークション費用は経費申請する模様(Pトーク)
研究に必要なものは経費で落とせるというヴィクター。研究費用だとか言ってガバガバ経費使ってたのか、お前ェ……。
ということで色々とありはしたものの相性は全く悪くないこの2人の間にポンと投入されたのはビリーと似た境遇で育っていて自分を卑下しがちではありますが、他人に対する情が人一倍厚いという真逆のポジションのキースです。あとついでに情報屋の規約違反をした上に金もないというヴィクターとも真逆のところにも居る。
この任務、一番気まずかったの多分マジでキースだったと思う。
ルーキー達にも散々な言われようだし。
というわけで、ヴィクターのことは実際良く知らないけどインテリ系で苦手なタイプだから関わらないようにしていたということをキース自身も言っていましたし、イベスト内でも死んだオズワルドに未だ囚われているヴィクターにキレ散らかしてましたし。失踪した親友に囚われ堕落しきった豪雨の4年間を過ごしてきたキースだから言えることと言えばそうなんですけど、お前がそれを言うのかという二律背反を感じるところもあり……だからこそのお目付け役だったのかもしれません。
これでもキースには理性的なところも大いにありますし、ディノが復帰した後のキースの判断力というのはカジノイベから考えてもかなり信用できるのかなとも思いますし。ビリーからの信用は若干、地に落ちてたけど。
ハロウィンイベでも判明しましたけど、キースは懐に入れた人間が多くなればなるほど弱みも増えるタイプの典型です。守りたい者に比例して精神的にも肉体的にももっともっと強さを手に入れて欲しいものですが、このキースはまだ1年目なのでハロウィンイベよりも半年ほど前なので、まだ自分が変わったことにも気が付いていない。
そんなキースにジェイは完全復活したし何なら前よりエネルギッシュになったから心配はいらないというビリー。
ジェイのメンティー同士改めて仲良くしよう、特別任務頑張ろ~というビリーに対して任務にはまだまだ乗り気でないキースですが、時間は無慈悲にも進んで闇オークション当日を迎えます。
ヴィクターの正装かっこいいなあ……タッパがある人の正装って良いですよね。キースのディーラー姿もかっこよかったですが、本当貴族にも見えるような品というか浮世離れ感というか……いや、かっこいいなあ……。(二度目)
で、出たー!!ロストガーデン潜入衣装だー!!
こんなところでこの立ち絵使いまわしてくるとは思わなかったですが、もはやこのためだけの人選だったのかと思ってしまったのも致し方なし。まあ思えばキースは外用の私服の立ち絵がこれしか無かった気がしますけど。
オークションの客として潜入するヴィクター、スタッフとして潜入するビリー、そしてキースには「キース・オーシャン」としてサブスタンスの出品者として潜入して欲しいというヴィクター。離れたところに居たらお目付け役にはならないだろうというキースに対して、見張り役とは違うので今日起きたことをそのまま報告して欲しいとヴィクターは言いました。
余談ですがキース・オーシャンの名前の元ネタは映画から適当に取ったというので何なんだろうなあと思ったんですが、わたしの頭じゃオーシャンズ11しか出てこなくてですね。あながち間違いじゃないかもとも思いますが、千夜一夜関係でオーシャンとか由来になりそうなものあるんでしょうか。わたし、アラビアン・ナイトはシェヘラザードとか基本のきの字程度しか造詣がありませんし、何ならディズニー版のアラジンしかわからねえんだ……。でも調べた限りですとアラジンと魔法のランプとかアリババと40人の盗賊ってアラビアン・ナイトの原典には無い話だそうで。
話が逸れましたが、問題行動を起こしはしたが、組織を裏切るつもりは決してなかった。オズワルドの信条に反することを、オズワルドを尊敬している自分がするはずが無いのだと、そうヴィクターは言い切りました。
キースの疑問はごもっとも。
ここで、初めてヴィクターとオズワルドの出会いがヴィクターの口から語られることになります。
◆ヴィクターの過去
両親を早くに亡くしており、故郷には祖母が1人。そんなヴィクターは、両親よりもオズワルドと過ごした時間の方が濃密で重要だと言った。大切だという言い方をしなかったことが、優先順位は高くないものの両親に対する情もちゃんとあるのかなとわたしは思いましたけれど、ただの深読みかもしれません。
13歳という若さで博士号を取得したヴィクターを取り巻く環境は、第2部1章で明らかにされなかったことも含めて相当苛烈なことになっていたようです。口ではヴィクターが必要だと言いながらも子供だと侮って、何も知らない祖母に大金を掴ませて商品のようにヴィクターを扱ったりする大人も居たらしい。非道な話はキースやオスカーの育ちのようなアングラ寄りの世界だけではなく、金が絡む大人の世界ならばどこにでもある話です。むしろ下界を見下ろすような高いところにこそ、薄汚い人間の本性や思惑は渦巻いているとも言える。
そんな中、出会ったオズワルドは真正面からヴィクターの才能を評価し、必要としてくれた。この人についていきたいと思ったその衝動は一生忘れない、とヴィクターは言った。ですがそんなオズワルドは病に倒れ、志半ばでこの世を去った。本当に志半ばだったのはヴィクターの方だったのかもしれません。ヴィクターがオズワルドと出会ってたった2年後のことでした。
オズワルドを自分の創造主だと言うヴィクターに、キースは大げさだと言い放つ。
正反対ではあるけれど。ちゃんと話してみて初めて見つかったほんの少しの思考の共通点。またちゃんと話をしてみたい、と言うヴィクターにキースは軽く悪づいて、二人はオークション会場へと潜入します。
闇オークション始まるまでがこんな長いと思わないじゃないですか。
今回要素が色々あってですねー、マジでメインストーリー並みのボリュームなんですよ……これでも色々端折っては居るんですけど。
◆闇オークション潜入
ヴィクターがナンパという文字面の圧。
人間の行動学・心理学に長けた長身のイケメンがちょーっと話を聞き出しやすい女性を選んで情報収集をしていただけなんですけど、それを世間ではたぶんナンパって言いますね。ビリー、間違ってなかった。
ノヴァの作ったステルスインカムでキースとやり取りをしながら今夜出品される目玉の中に『不死の【サブスタンス】』と言われるものがあると聞き、言葉を失うヴィクター。キースは偽物だろうと言っていましたがサブスタンスは無限の可能性を秘める物質。地球を一発で消し去るような力を持ったものがあってもおかしくはないし、不死のサブスタンスが絶対に無いという断言は誰にもできません。それは悪魔の証明に等しいことです。
そして『不死の【サブスタンス】』という言葉を聞いたビリーは考え事をして黙りこくってしまいます。ビリーの頭に過ったのは、どう考えても病に臥せっているお父さんのことしかありません。心を入れ替えて危なくない方法で稼いでいく、と決めたところで未だにお父さんの状態が良くなっているわけではないのでしょう。
一応バックヤード付近に待機しているというビリー。この時点でビリーの心の中に何が渦巻いていたのか、察することはできますが。このほんの少しの心の乱れが、後々にビリーのピンチを引き起こしてしまいます。
◆もう一人のオークション参加者
始まった闇オークションでは、ヴィクターも驚くほどの貴重なアイテムが競りにかけられている様子。その中でも研究者気質のヴィクターの興味を引くものに、悉く競りに乗じてくる怪しい白髪仮面紳士が1人。
隠す気ねえですね。どこからどう見ても、シリウスです。
サブスタンス研究などの材料や美術品などはこのオークションなどで競り手に入れていたようですね。
改心する前のヴィクターがこの闇オークションの存在を知っていたら個人的に客になっていた気がするので任務で良かったなあと思いますが、やはりそこは高度な知識を持つ研究者同士。ドラゴンの鱗はともかく分厚い岩なんていうRPGの素材みたいなものに何の価値があるのかわたしは皆目見当がつきませんが、それに価値を見出すということが研究者であると公言しているようなものなのでしょう。ヴィクター、研究者やヒーローってバレなければ良いと潜入前に言ってなかったっけ。確実にバレてると思うんだ。
そんな中、競りを楽しむヴィクターの元にビリーから通信が入ります。厄介なことになったというビリーに、外で待機していたキースが何とかすると言い助けに向かいます。
この時のビリーの中には、まだ悪癖と呼べる手癖の悪さが顔を出していたよう。あわよくば盗み出してしまおうと思っていたのかもしれませんし、そうじゃなかったかもしれない。ですけど確実に『不死の【サブスタンス】』に心を奪われているのは事実です。
そんなビリーの元にキースが助けに現れます。棚を薙ぎ倒してスタッフを誘い出そうとしますが、読みが外れたようで一人ガタイのいいスタッフが残ってしまいます。
キース、トレーニングしようか!!!
さすがにガタイがどれだけ良くても、一般人相手にメジャーヒーローが体術で後れを取るの結構マズイと思うの!!ルーキーならまだしも、ガタイもそれなりにあるキースの体術がそんなへっぽこだと示しがつかないのでマジで薄くなった腹筋も一緒にちゃんと基礎トレーニングからしてください。サイコキネシスは本当に面倒くさがりに持たせちゃいけない能力ですよ、本人もルームボイスで言ってましたけど。
ブラッドに報告したら絶対怒られるやつ。絶対報告しなかった、これ。
結果としてビリーを逃がすことに成功はしたものの、この後のキースがどうなったのかと言えば拘束された上に目隠しをされたらしいです。身ぐるみ剥がされたのかまではよくわかりませんでした、あの進化前はカドストの話だった可能性もある。まあそれはともかく、オークション会場ではついに『不死の【サブスタンス】』の競りが始まろうとしていますが、そこにイクリプス達が攻め込んできます。
当然ですよね、イクリプスの親玉そこに居るんですもん。強奪すれば良いだけのものに金を払う意味もありません。
◆不死の【サブスタンス】
Gotcha!と勢いよく飛び出していったビリーにサブスタンスを任せて、ヴィクターはイクリプスの掃討を1人で担います。ヴィクターの体術レベルがどんなものかはここまでで明らかになっていませんが、少なくともトレーニングルームに居るところは1回も見たこと無いですよね。ただエクスペリメントは広範囲の攻撃にも長けているので、なんとかあの大量のイクリプスの猛攻は一人でも止められたということで。流石メジャーヒーロー。
ビリーに不死の【サブスタンス】の回収はできたのかと尋ねるヴィクターですが、帰ってきた答えは「あ……ごめんなさい、ヴィクターパイセン」でした。そこにキースからの通信が入ります。そして拘束を解いてもらったキースは一連の結末を聞きますが、サブスタンスを取り逃したと思ったヴィクターの言葉に、サブスタンスは持って行かれてないと言うビリー。
ヴィクターはビリーが不死の【サブスタンス】を出し惜しみした理由を即座に理解してしまったのでしょう。そして、ビリーはヴィクターに問いかけます。
大切な人がもし、死に瀕していてそこに万能のエリクサーがあるのなら。ビリーのように問いかけるのは当然のことと言えるでしょう。そしてその気持ちをヴィクターは痛いほどに理解できたはずです。かつてヴィクターも経験した感情なのですから。どんな方法を使ってでも、オズワルドを生き返らせたい。藻掻いて、足掻いて、諦めずに形振り構わず色んなことを試した。
それでも、人の寿命を操作することはしてはならないと、オズワルドは言った。人の命に重いも軽いも無い。神が定めた寿命に手を加えるようなことはするな、と。
確かに不死の【サブスタンス】が本物であるのなら、きっとヴィクターの言う通りに【HELIOS】研究部の技術を持ってすればビリーのお父さんに処置を施すことは可能だったでしょう。でもそれは不死の【サブスタンス】が本物であることが前提です。だからヴィクターはビリーの問いをオズワルドの言葉でしか返せなかったのです。
そんなヴィクターにキースは激昂します。
オズワルドオズワルドうるせぇんだよ、と。
キースの言葉は理解できる部分もありますが、オズワルドの言葉の本質は恐らくそうではありません。聖人ぶって自分の寿命に手を加えるなと言ったのではなく、そんなことに時間を割いている暇があったら未来のヒーローや、ニューミリオンに生きる人のために研究をして欲しいという事だったとわたしは思いました。死は遅かれ早かれ、いつか必ず人間に齎されるもの。オズワルドの喪失はサブスタンス研究においては大きな喪失ですが、それでもただ一人の人間の命であることに変わりはない。病に臥した人間は、自分の死期は分かるものです。それにその頃のオズワルドにはノヴァとヴィクターという、【HELIOS】のために尽力してくれる頼もしい後進が居たのですから。
別に禁忌の実験に対する擁護は一切しませんが、それでも現実的にあらゆる実験には治験がつきもので、それ無しに認可が下りる事はまずありません。
サブスタンス適合者に選ばれた第一号の地権者がどうなったとかこうなったとか、本編では明らかになっていませんがそんな失敗が一度も無かった訳でもないでしょう。恐らくですけどオズワルドもサブスタンスを摂取しようとしたはずですし、それが病の原因かもしれません。勿論キースがそんなことを聞きたいのではない事も分かりますが、やはり現実はきれいごとだけでは成り立たない。
そして無責任に希望を与えることがどれだけ残酷なことであるのかも、キースだって痛いほど知っている筈です。信じたくないことを信じられず、駄々っ子のように色んな人に迷惑をかけてロストガーデンまで行ったでしょう。そこで知りたくなかった事実だって、知ったでしょう。現実は人類に等しく非情だと身をもって知っているでしょう……。無責任な正論は、時に暴論でしかなくなってしまうんです。寄り添い方はそれぞれですが、無責任な寄り添い方だけはわたしは賛同できません。
まあ自分の頭で考えろよ、というところにだけは同意しますが。気持ちが分かるからこそ、希望を持たせるようなことは言えなかったヴィクターの判断をわたしは間違っているとはどうしても思えません。非情だとも思いません。無責任に希望を与えることの方がビリーを傷つけると思うから。
ビリーのこの言葉でこの場はひとまず落着、残りは警察に引き渡してヒーロー達の任務は終わりました。
結果的に不死の【サブスタンス】は偽物でした。不老不死やタイムトラベルは科学者のロマンだというノヴァに、ヴィクターは扱い辛いテーマであるから興味が無いと言い放ちます。それでもヴィクターはオズワルドが亡くなった後に何とか生き返らせたり霊界通信機まで作ろうとしたのだとノヴァは笑いながら話ました。ヴィクターにとっては苦い思い出であるようなのでもう言わない、と言っていましたけれど。
ヴィクターはオズワルドのためにそこまでやろうとしたんです。それでも死んだ人間を生き返らせることは無理だった。ノヴァもヴィクター同様オズワルドを生き返らせるための研究には着手したようですが、無理だと悟り父の死を受け入れた。それはシオンが死んだときもきっと同じだったと思います。生き返らせることができるなら、生き返らせたいに決まってる。だけど、それはどう足掻いてもできなかったから。受け入れて前に進むことが残された人間に唯一できることだと悟ったのだと思います。
そして今、ヴィクターは『自分とオズワルドは違う人間である』とジェイにもキースにも言われ、新たな道を歩みだそうとしています。オズワルドに囚われるのではなく、オズワルドから与えられたものを糧にして今度は自分だけの新しい道を歩こうとしている。
復帰祝いのポップコーンパーティに予定があったはずのマリオンも参加して。ジャックとジャクリーンとマリオン、そしてノヴァとヴィクター。5人でするポップコーンパーティが一番楽しいし、小さいころからこのパーティを続けていたマリオンにとってもヴィクターが正式にノース研修チームに復帰したことが安心に繋がったのでしょう。
すっかり寝ちゃって可愛いねえ。
ヴィクターの不在を埋めるために頑張り続けてきたマリオン。口ではヴィクターに対して素直じゃないことばかり言ってしまいますが、この空間がマリオンにとって一番安心できる空間で、ヴィクターの復帰に向けて定期的に食事会を開いたりヴィクターのサブスタンス講習にも出席したりと努力を続けていた。
ノヴァが親代わりであるように、ヴィクターだってマリオンにとっては兄のように近い存在に変わりはないのでしょう。だって生まれた時からずっと側に居たんですから。ノースはきっと、良いチームになる。まだまだ問題は山積みでも、これからもしかしたら薄闇が噴出してくるかもしれないけれど。(これはわたしのただの希望的観測)
稀代の天才、ヴィクター・ヴァレンタインがちゃんとこれからはメジャーヒーローとしてサポートについてくれるんですから。
◆任務後の語らい
やっぱり拒否されてた。非喫煙者に喫煙スペースに入ってこいとか言うんじゃない。副流煙で害が及ぶでしょうが!!
任務後の語らいとしてフレームにもありましたが、不死の【サブスタンス】が偽物だったと聞いたキースは、もしそれが本物であったならビリーの親父さんを助けてやったのかヴィクターの本心を聞かせてくれと言いました。
この答えにキースはあれだけ頑張ったのにはぐらかされちまうのか、と言っていましたがこれは紛れもなくヴィクターの本心の言葉だと思います。助けられる希望が失われて絶望になった時の喪失感。無駄にビリーを傷つけてしまうことの罪悪感。全てを考えた上で、『虚しいだけ』だとヴィクターは言った。
もちろんそれが分からないキースではありません。ビリーはお父さんのために、ヴィクターはオズワルドのために。誰かのために必死になれる人間であるということは間違いない。かつての自分がディノの為に必死になったように、この3人には共通点がちゃんとあった。誰かのために必死になれる『ヒーロー』としての資質を持つという共通点が。
ヒーローは戦わねばならない。自分を犠牲にしてでも必死に誰かを救おうとするだけの信念がなくてはならない。それが肉親のためでも、尊敬する人のためでも、見知らぬ市民のためでも。ビリーもヴィクターもその資質は紛れもなく持っていて、情に厚いキースはきっと自分と「似た」ものを感じ取ったのでしょう。だからヴィクターとまた話をしようと告げて去って行った。中々心を開いてくれなかった猫が心を開いてくれたかのような謎の達成感をわたしは感じましたが、ヴィクターも似たような心境だったのでしょうか。温かいものが心に広がる心地がしたんでしょうか。
自分と相性が悪いと思っていたキースと少しばかりではあるものの、共通点があったこと。自分のことを多少なりとも理解してくれたということ。これからそうやって、ヴィクターは自身のことを色んな人に理解してもらわなければなりません。
だって第13期研修チームは、セクターごとに分かれていますが「チーム」であることに変わりは無いのですから。
◆シリウスとの邂逅
これで綺麗に話が終わったと思ったんですけど、時はまた遡ってまたオークション会場に。イクリプス掃討が終わり、参加者の避難が済んだ会場に人影を見つけたヴィクターは、彼を追って会場の外へと向かいます。
ここでシリウスとヴィクターが改めて邂逅するわけですが、事の本質はそこではない。ヴィクターがシリウスから感じ取った違和感というか、何かですね。言葉は濁されていましたが、ヴィクターが反応するほどの何かと言えばまず思い出すのは「シンが【HELIOS】のヒーローを凌ぐほどのサブスタンス適正を持っている」と見抜いたこと。そのヴィクターの観察眼を持ってしても実際に不死のサブスタンスが偽物であるという確証は得られなかったのに、シリウスは遠目から見ただけで判断をしていた。それが何を意味するのかと言えば、ヴィクターを遥かに凌ぐほどの知識量――或いはそれに匹敵する何かを持つということです。
年齢にそぐわぬ異様な落ち着き、トリニティに関しては何らかの方法で遺伝子操作されていると思われますのでシリウスがその走りであっても全くおかしくはないのですが。
このヴィクターの動揺っぷりから邪推というか憶測するに、シリウスはきっとオズワルドに何か関係しているのだと思います。確信はもちろん持てないのですけど、たとえばその台詞をオズワルドから聞いたことがあるだとか――マリオンの実験の前、ヴィクターがラボに入所する前に行われていた禁忌の実験で生み出されたのがシリウスだったとか。それなら年齢的にもヴィクターが年若いと感じるのも頷けますし、遺伝子操作をしているのがオズワルド自身なわけですから、オズワルドの遺伝子を使用していることも考えられるのでは、と。まあマジでただの憶測なんで何も確証は無いのですが。
オズワルドの見た目が明らかになっていないのも気になりますが、似ているのだったらノヴァもヴィクターも反応するでしょうからそういうわけじゃなさそう。
ここまで来るとイクリプスと【HELIOS】以外の組織は無いと考えても問題なさそうですので、シンの言っていた「アイツ」が【HELIOS】に関係してくることも含めて全ての発端は【HELIOS】にあると考えても良いのかもしれません。そもそもニューミリオン州のサブスタンスの占有権は【HELIOS】にあるわけですから。
そんな爆弾のようなものを落としていった千夜一夜イベントでしたが、今回不死の【サブスタンス】がビリーに齎した一縷の望みは、さながらアラジンの魔法のランプのようでもあって。彼らが共に過ごした一夜は、シェヘラザードが王に語った一夜の物語のようでもあったのでしょう。このイベストが千夜一夜と冠されたのも、寝物語のような夢みたいな一夜だったからなのかもしれません。綺麗に纏めようとして意味がわからなくなった自覚はある。
まあ、原典にはアラジンと魔法のランプは無いって書かれちゃってるんで若干ウーンってなっちゃった部分もあるんですけど、でもビリーの進化後は確実にアラジンと魔法のランプですし、キースのは……何モチーフかはよくわからないのですけど、台詞からしてお前がシェヘラザードだったのか……?
キースが吸ってるのはシーシャというやつですかね。水タバコは見た目が風流なので吸ってみたいんですけど、専門店とかよく分からないですし怖いところには行きたくない。ニコチンに別に興味無いし、禁煙成功してた人がシーシャ専門店に行って「ニコチン入ってませんよね」って再三確認したのに結局入ってて7年の禁煙失敗したという話も聞いたので、なんかもう怖い。
風評被害かもしれませんけど店と人種が怖い。
ヴィクターは台詞からして王様らしいので。仲良く3人で寝物語でも何でもお話しながら、一緒に寝たら良いと思います。
やっぱこの進化後イラスト、天国だな……。