はじめての出張販売でした。
こんばんは、大沼農園です。
今日はカラっと秋晴れの気持ちの良い一日でした^^
今日は初めての出張販売でした。
場所はグループホーム 夢の森さん。
いつも週一の定期出店の際に来て下さる常連のお客様が夢の森の職員さんで、お声がけいただきご縁をいただきました。
私今年で22歳になったのですが、とてもお恥ずかしいことに、グループホームの方々と交流したことが一度もありません。
今日が初めて、グループホームの入居者の方々と接する機会でした。
職員の方に伝えていただいた時間通りにクレープを焼き始め、入居者の方が『ストロベリークリーム』か『チョコレートクリーム』かを選び、職員さんが私にメニューを伝え、トッピングして提供するという形でした。
約50個ほど焼き終え、片付けをしていた時。
入居者の方が私に何かを伝えようと、車の前まで来てくださりました。
その方が話す言葉は、私が今まで生きてきた中で、まだ出会ったことのない言葉と発音でした。
しきりに何かを指さして、真顔で、私に何かを叫んでいらっしゃいました。
私はその方が伝えようとしてくださっていることがなんとなく分かり、『クレープ、美味しかったですか?』とかなり大声で聞いてみました。(笑)
するとその方は、凄くまぶしい笑顔で大きく頷いてくださりました!
私はその時、大変失礼ながら、本当に自分をぶん殴りたいくらい失礼ながら、『言葉が通じる!!私が言いたいことを理解してもらえてる!!』と驚きました。
たとえ何らかの原因で、言葉が上手く発することができなかったり、身体が自由に動かせなくても、私や夢の森の職員さんの言葉にしっかりと耳を傾けてくださり、うなずいたり、声のトーンで自分が伝えたいことを表現していらっしゃいました。
私は、その入居者の方に大きく頷いてもらった時、経験不足、勉強不足、突発的に柔軟に物事を考えられない自分に心底腹が立ちました。
心のどこかで、グループホームで人生の一部を過ごしていらっしゃる方々とは、「コミュニケーションは取れない」という、とてもつまらない概念を持ってしまっていたようです。
ものすごく反省しました。
そのことに気が付いてからは、短時間ではありましたが、私が片付けをする様子を興味深そうに窓から見ていらっしゃる入居者の方々に笑いかけたり、手を振ったり、小さいけれど、アクションを起こしてみることにしました。
笑顔でかえしてくださったり、手を振り返してくださったり、席を立って窓の近くまで来てくださったり…。中には照れたように走って自分の部屋に戻られる方も(笑)
そして最後にはみんなで片付けを手伝ってくださいました!!
私が車に乗って帰るとき、「いつかまたクレープを焼きに来ます!」と言いながらお辞儀をすると、「美味しかった。がんばって。」と少し片言で話してくださるおじいさんが見送ってくださいました。
物凄く嬉しくて、ハイタッチしに行きそうになりましたが、さすがにヤバイ奴と思われたくないので深々とお辞儀してきました!!(笑)
その方が言ってくださった「がんばって。」は、今日一日のことで、短期的な意味だったのかもしれませんが、私は勝手に「これからもがんばって。」と捉えることに致しました^^
職員の皆さま、入居者の皆さま今日は本当にありがとうございました!
今日はとても半日だけの交流だったとは思えないほど、自分の価値観に新しい価値観が加わりました。
今日得たこの経験は、きっと私の今後の人生に深く寄り添ってくれる出来事になります。
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