闇鍋な日常
ついこのあいだ、ちょっとよくわからない風景を目撃した。別にとやかく言う訳ではないのだが、あれこれは言いたい。
それはスーパーへ買い物に向かっていた時のことである。スーパーへ行くにはお店がいくつも並んでいる道を通る。したがって、日々の繁盛具合は、なんとなくでも見てしまうものだ。その道には最近できた鍋料理専門店がある。ガラス張りで店内が一望できるため、毎回通るたびに少し申し訳なく一望させていただく。その日はいつもより人が多く、逆に遠慮なく観察してみたのだが、ある卓に目が行った。
その卓は6人席のテーブルを4人の利用だっだ。先に言っておくが、3対3になるように椅子がテーブルの長手に並べてある、いわゆる一般的な6人席である。その目の行った卓の4人は、1対3でその6人用テーブルに座っていたのである。それが僕にはどうしても理解できなかった。それぞれ定食を食べるならまだしも、みんなで鍋をつつく場合、4人で正方形を作り中心に鍋を置くのがベストである。定食ならまだしもと言ってはみたが、僕が1対3の1側ならカナリショックだ。更に言うなら、その4人の性別を説明すると1が女性で3が男性であった。この令和の時代に性別など関係ないのだろうけど、だからこそベストの鍋ポジションを取るべきではないのだろうかとも僕は思った。この際だから全部吐き出してしまうが、その女性は真ん中ではなく端の席に座っていた。そしたらその対角の人がちょっと寂しくなるじゃんとも思った。
別に僕がどうこう言うのはお門違いであり、それは承知している。その4人にとってのベストがその席順だったのならそれが正解である。
きっと鍋研究活動の一環として席順パターンの模索とそれによる周りの反応データを取っていたのだろう。そういう集まりなのだろう。そしてきっと女性がリーダーで「今日はちょっと疲れているから端でひとりになりたい」と思っていたのだと思う。
うん、それなら不思議ではないし色んな世界があるものだとも思えた。