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スーパーで遭遇

僕はスーパーマーケットが人よりも好きだと勝手に思っている。
理由はいくつかあり、1つ目は情報収集と比較だ。当たり前のだが、タイプや価格設定などがスーパーによって違う。ここはどんな武器があり、それがどう生まれたのか考えるのも面白い。家の近くだけでも7種類9店舗ものスーパーがあるわけだが、その日の献立や他の用事との組み合わせにより、買い物計画たるものを考えるのだ。2つ目には人間観察だ。コレも同じくスーパーによってだか、少なからず地域差や貧富の差がありとても面白い。ただ、それも僕の中での勝手な偏見や想像で判断しているにすぎない。

これは、この前買い物に行った時の話であるが。今日もなんとなく人間観察をしながら、魚が安いだの白だしがないだのしていたら、前から紫色のTシャツを着た女性が来てることに気づいた。いわゆる、日東電工の建築塗装用マスキングテープ「ペイントエースA」みたいな紫色だったが、胸のところに“メタモン”がいたのだ。すれ違った瞬間から頭をフル回転させ、僕は考えた。『メタモンというのは変身を得意分野とするポケモンだ、ならばあのTシャツ自体がメタモンでわざとメタモンを描くことによる二重トリック的なやつなのか、それとも女性自身がもうメタモンである三重トリックなのか』と。
そんな考えをしながら買い物をしてたもんだから、商品ポップの「にら」が「1こら」にも見えてきてニヤけた。1こらの“こら”は怒られた時の単位だったりしないかなとも考えてみたりした。
ただ、メタモンTシャツをきた女性は、失礼ではあるのかもしれないが本当にメタモンみたいな人だったと言うと語弊があるかもしれないし、もしかしたら失礼じゃないのかもしれないけど、メタモンとタイプや性格が近い様に僕には見えたのだ。彼女の幸せとメタモン生活を陰ながら応援しようと思った。アーメン。
やっぱりスーパーは楽しくて面白いところだと満足しながら袋詰めをしていたら、本物のメタモンと遭遇したのである。きっと理解者だと思われ、姿を見せてくれたみたいだ。だが僕はモンスターボールを持っているわけでも、Tシャツとして着たいわけではなかったから、写真だけ撮って帰りました。これまぢだから。

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