ホフスタッターの法則：仕事は予想したよりも時間がかかる 対策方法方は？
こんにちは、大成信一朗です。
あなたは予め見積もった時間内に仕事や作業を終わらせたことはあるだろうか？
例えば、「今日中にレポートを書く」と決めて、目標通りに完成させたという経験はあるだろうか？
もしかししたら、多くの人が「無い」と答えるかもしれない。
なぜ、いつも予定通りに仕事が終わらないのか？
それは、ホフスタッターの法則が働くからである。
ホフスタッターの法則という言葉を聞いても、「聞き覚えがあるけど、よくわからない」という人もいるかもしれない。
そこで、仕事は決めた時間内に終わらないというホフスタッターの法則について話す。
ホフスタッターの法則とは？
ホフスタッターの法則という言葉が初めて出たのは、ダグラス・ホフスタッターの『ゲーデル、エッシャー、バッハ』という著書の中である。
「いつでも予測以上の時間がかかるものである — ホフスタッターの法則を計算に入れても」
要するに、ホフスタッターの法則とは、仕事はいつも見積もった以上の時間がかかるということである。
ホフスタッターの法則にハマらないためには？
本業でも副業でも、ホフスタッターの法則にはハマりたくないだろう。
決めた時間内に仕事を終わらせたいと誰もが思う。
そんなことは可能なのだろうか？
結論から言うと、簡単な作業で量が少ないならともかく、ほとんど不可能だろう。
それでは、私たちはホフスタッターの法則に支配され、生産性の低いダメ人間に甘んじなければならないのだろうか？
予想よりも時間がかかったとしても、生産性を高めることはできる。
それは、パレートの法則を使うことである。
パレートの法則とは？
パレートの法則とは、2割のものが全体の8割を占めるという法則である。
例えば、2割の金持ちが8割の富を持っている、デキる2割の社員が会社の売上全体の8割をあげているなど。
なので、パレートの法則は、2：8の法則（にっぱちのほうそく）などとも呼ばれる。
パレートの法則については、以前書いたので、こちらの記事を読んでほしい。
→ 効率良く成功したいなら、パレートの法則を使え！
パレートの法則を使ってホフスタッターの法則の支配力を弱める方法
パレートの法則を使えば、予想した時間内に仕事を終わらせる、または予定した時間を過ぎても少しでも早く終わらせることができる。
具体的には、重要な2割の仕事を優先して、それに集中して取り組むのだ。
仕事が長引いてしまうのは、細部までこだわってしまうからだ。
確かにそれも大事だが、その細部が2割の結果しか出さない仕事だったら、効率的とは言えない。
逆に言うと、重要な2割の仕事なら、予想した時間内に終わっているだろう。
だから、まずは重要な2割の仕事を終わらせる。
そして、残りの8割の仕事は部下や外注に任せたり、時間いっぱい残りの8割の仕事をこなそう。
パレートの法則には似たものに、ユダヤの法則というものがある。
ユダヤの法則とは、世の中のものは78：22の割合で構成されているという法則だ。
斎藤一人氏のユダヤ法則に対する面白い考え方がある。
「どんなに完璧を目指しても、ユダヤの法則で78までしかできないんだから、完璧を求めずにまずはやってみて、それから修正していって、完璧を目指そう（それでもユダヤの法則で100には到達しない…）」
ユダヤの法則については、こちらの記事を読んでほしい。
→ 78：22ユダヤの法則：この世に完璧は存在しないから上手く行かなくても落ち込むことはない
ユダヤの法則の話からわかるように、100を求めても結局は78までしか結果を出せないのだから、ホフスタッターの法則に振り回されないためにも、重要な2割の仕事だけは完璧にして、あとは8割の仕事に時間いっぱいまで取り組んだ方が良いのではないだろうか？
（もちろん、時には100を求められる仕事もあるので、全ての仕事に対してこのスタンスで臨むわけにはいかない。）
仕事はいつも予想よりもかかる
仕事はいつも予想していたよりも時間がかかる。
この「あるある」はホフスタッターの法則と呼ばれる。
しかも、予想していたよりも時間がかかることを見越して計画を立てても、更に時間がかかるということもあり、本当に質（たち）が悪い。
ホフスタッターの法則の支配力を弱めて、仕事を時間内に終わらす方法はある。
それはパレートの法則を使って、重要な2割の仕事に集中して取り組んで片付けて、残りの8割は部下や外注に投げたり、時間いっぱいできるところまでやってとりあえず形にすることである。
なぜなら、ユダヤの法則で完璧にはならないからだ。
今日から、仕事や副業ではホフスタッターの法則を考慮に入れて、重要な2割に集中して取り組み、残りの8割に必要以上に時間を取られないようにしよう。
大成信一朗