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【簡単世界通史②紀元前6000〜紀元前500】【メソポタミア】マンガとか映画で世界史がわかるきがする
さあここから本番です。①で既にやった気になっている大昔の生物。ちゃんとしろ。①は話を進めるための前提なので、よかったら読んどいて。
※こちらは連作となっています。マガジンからもどうぞ。
メソポタミア文明にソフトタッチ
メソポタミアは今の大体イラク辺りです。紀元前6000年ぐらいからあるそうで、日本だと縄文時代中頃やねえ。毎回ここって今の国名だとイランだっけ?イラクだっけ?って迷うんだけど、イラクです。有名な古代都市ウルクと似てると覚えようとさっき思った。
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ギルガメシュの絵本
この文明下でできた物語があります。ギルガメシュ叙事詩です。叙事詩ってのは叙事的にうたう、叙事とは事柄を客観的に述べるという意味合いで、簡単に言うと説明っぽい口調で会話形式ではないということ。叙事詩になると英雄譚とか国の起こりを説明っぽくうたいあげます。
メソポタミアでは粘土板に楔形文字で物語を記述していたようで、そこには節回しを表してるっぽい記号もあったそうです。歌ってたんだね。で、ギルガメシュは王様の名前で、つまり王様の物語です。
さてでは本の紹介です。岩波からでてるギルガメシュ王ものがたり。絵がほんとに素敵で隅々までみたくなる絵本。作家のルドミラさんは元々チェコの方でアメリカに移り住んだらしい。チェコは絵本が盛んで素敵な絵本作家さんが多くて探すと楽しいよ。お値段まぁまぁするので図書館で読めばいいと思います。食い入るように読むと違うけど、サラッとであれば5分ぐらいで読めます。
神の名前などもでてきて、ギリシャ神話への影響もしっかりみてとれます。車輪が発明されたのはメソポタミアだよーなどの簡単な説明も入ってるしとても良い。世界の歴史に触れる一歩目とし是非読んでもらいたい。
ちなみに絵にはイシュタルの門など有名な建築物らしき門も描かれていてウハウハします。バベルの塔も、このあたりの建築物を参考やら舞台にしているそうな。
有名な都市としてはバビロンがあって空中庭園があったとの伝えがある。チューリップは元々この辺りが原産だそうで、歴代の王は様々なお花を愛でていた模様。
すっとばす
そんなメソポタミアですが、国名ではなく地方の名前です。色々とこの地方で王朝は変わっていきます。経緯を話し出すときりがないのでその辺はご自身でディグって下さい。あくまで簡易な全体を見回すための世界史が目標ですので。
で、どこまですっ飛ばすかというと5000年ぐらい進みます。他の文明との交流もあり、この地方がとても栄えていたという事がまず分かってもらえればと思います。
ペルシアの誕生
様々な種族が行き交い、国が興亡しながらこの地方は左右に膨張します。膨張が極まったのは紀元前550年頃に立上がったアケメネス朝ペルシアです。メソポタミアの右っかわにあり現在のイランに当たる場所はギリシャ人にフェルスPerseと云われていて、そこに居る、在るのをPersanペルサンといいそこからペルシアになったそうな。
ペルシアのアケメネスさん家のキュロス君が当時の王朝を打倒しアケメネス朝ペルシアが誕生します。勢いがあり、なんならエジプトまで併呑します。
カザフスタンの映画、女王トミュリス。キュロス君と戦う隣国の女王のお話。国の誇りなんだろうね、きっと。
勢いがある王朝はどこもそうだけど、さらなる膨張を企てます。そうだ ギリシャ いこう
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ペルシアから見ればかなり田舎のギリシャ。世界の端です。対するギリシャからペルシアを見れば国力もなんもかんも上で、逆立ちしたって勝てなさそうな国です。それぐらい当時のペルシア帝国は大きく強い国でした。
色々と国の制度も整え、代替わりし、ダレイオス1世が皇帝の頃全盛期をむかえます。世界帝国としてのアケメネス朝、そしてその後のササン朝ももっと歴史の中で掘り起こされるべきだと思いますが、いかんせんその中心が現在西欧と仲が悪いのであんまりすすまないんでしょうね……。資料は少な目です。
日本ではなかなか希少なペルシア帝国の一般向けの本です。中公からもでてますが、だいぶ前のになるのでこちらがいいかな。ちょっと専門用語多いなあとも思うので、これは興味のある方だけ読めばいいです。本当はマンガや映画があるといいのですが、探せませんでした。本国のイランには絶対あるやろな。自分とこの一番輝いてる時期だから。今はイスラムだから無いか?
ちなみに世界帝国と先程書きましたが、帝国と王国の違いは多民族をまとめているか、1種類の民族で構成された国かでちがいます。様々な国、人種を巻き込んだペルシアは勿論帝国です。
今回はここまで
様々な文明のクロスロードとして発展した農業の地域メソポタミア。そしてその中で絶頂を迎えたアケメネス朝ペルシア帝国までで一旦終わりにします。次回はヨーロッパにいきます。ヨーロッパはコンテンツがてんこ盛りですね。苦労しなさそうです。
最後に
プラスαでよく使われる地域名を書いておきます。ヨーロッパ側からの名称なので、イランやイラクの人はちがうよ、と言いそうですが、一旦教科書準拠で。イランの部分はそのままペルシア、メソポタミア(イラク)はもともと地域名、その下の半島をアラビア、メソポタミアから左、今のトルコら辺を小アジア(アジアへの入口的な)、エジプトはまんまエジプトです。
エジプト、小アジア、メソポタミア、アラビア、ペルシアの地域を大体オリエント地方と呼ぶ事が多いです。アラビアとアラブは違うので気をつけましょう(ややこしい)。
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最後までよんでくれてありがとうこざいます。今回も2000字超えるぐらい。どうも私の中の言語セットがそうなっているらしい。まあいいか。