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【夢分析:ギリギリのひと・『セルフ元型』からの助けの夢 (救済夢)
カウンセラー:「あなたは死んだ・・?」
青年:「はい。死にました。だから、生きて行く」
カウンセラー:「あなたは夢で死んだ。だから生きて行く? 詳しく話せますか」
青年:「はい、話せます。「蛍の光」の曲が聞こえるなか、低い心地よい声が僕に語りかけます。
『その者は誰よりも優秀な技術者であった。
その者は誰よりも真剣に生きた。
その者は誰よりも生きることに苦しんだ。
しかし苦しみから逃げることなく苦しみ抜き、そうして死んだ。
その者はもうどこにも居ない。
その者は完璧にどこにも居ない。魂も居ない。
その者は輪廻のそとに出た。
もう一度言う。
その者は輪廻のそとに出た。
もはや転生もない。未来永劫、完璧に宇宙から消えた』。
僕は夢の中で暖かい涙を流していた。
僕は夢の中で叫んでいた。
『おめでとう。
君は完璧に死んだ。完璧に消滅した。
君はもはや転生することもない。
君は宇宙のどこにも、完璧に、居ない』。
僕はいつまでも暖かい涙を流し続けていた。夢の中で蛍の光の曲が暖かく流れていた」
カウンセラー:「あなたは完璧に」
青年:「死んだ」
カウンセラー:「だから」
青年:「生きて行く! カウンセラーさん、長い間ありがとうございました」
カウンセラー:「苦しかったね。おめでとう!」
※ この事例は個人を特定できないことを条件に教材にする許可を得ています