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パニック障害とPMSの映画

こんにちは!
お盆休みも今日で終わりですね。
私はフリーランスでお盆も関係ないですが、家族や周りが休みなので人と会う機会が多かったです。
近くのお寺で親族の永代供養や納骨をお願いしているので、お盆の供養に行きました。

ろうそくに故人の名前を書いて火を灯します
境内を般若心経を唱えながらお坊さんと一緒に歩きます

わりとのんびりした休みでたくさんのドラマや映画を見ました。
その中ですごく好きな作品があったので、忘れないうちに感想を書いてみました。


Netflixでランキング上位になっていた「夜明けのすべて」という映画。
松村北斗さんと上白石萌音さん主演で、パニック障害とPMSのふたりのお話。

私は7年ほど前にパニック障害と診断された。
ひどい症状はないものの、今も出来ないことが多く、気持ちが理解できるシーンが多かった。

アルプラゾラムという私も一時期飲んでいた薬も出てきて親近感も湧いた。

PMSも持ち合わせているので、そこも理解できるシーンが多々あった。

大きな事件は起こらないが、2時間ほどの映画の中で、生きづらさや苦しさをうまく表現してくれていた。

冬場にテラス席に座っていて、店員さんが店内の席が空いたと声をかけてもらうも、「外で大丈夫です」と答えたシーン。
これは閉鎖的なところでパニックや不安が起きやすい私はすごく共感できた。
職場で体調が悪くなって早退する時に、上司が車で送ると言ってくれたのを断っていたシーンも、閉鎖的な車内が辛い気持ちもものすごく共感できた。

心療内科で大丈夫じゃないのに「大丈夫」と言ってしまうところ、何だかスッキリしないまま薬をもらうだけのところ、細かいところまで本当によく表現していた。
ちょっと思い出してしんどくなったので、パニックの症状がひどい人は観るのがつらいかもしれない。

主人公が自分がパニック障害ということを隠していて、ご飯に誘われた時は「忙しい」という理由で断るシーン、私も何度それをやってきたことか。

PMSも調子がいい時のおだやかな口調や心境、調子が悪い時の無感情とイライラの繰り返しなど、ほんとうに細かいところまで上手に表現されていた。
お薬の副作用でボーッとなってしまうところも上手だった。

自分も調子がいい時と悪い時の差が激しく、多重人格なのか?と思ったことがある。それを思い出した。
カッとなった後の後悔で周りのみんなに差し入れを買うちょっとやりすぎな気遣いも共感できた。

ふたりは同じ職場の同僚で、そのふたりが務める会社もすごく良かった。
職場の人たちは主人公の急な発作にも冷静で、理解もあって、何よりもパニック障害とPMSのふたりが絶妙な距離感で支え合っているのがすごくいいなと思った。

分からない人にこんなことを話すと「気にしすぎ」とか「みんなそんなことあるけど頑張ってる」とか言われることが多い。
分からないから仕方のない返答だと思うが、それを言われるのが結構
しんどい。
なので同じ経験や近い経験があって共感してくれる人が近くにいてくれるのはうらやましい職場環境だと思った。

羨ましいな、こんな職場なら働けるかな、と思って、映画を観た後にタウンワークを見てみた。

条件を入れて検索して出てきた会社の情報を見てみたが、映画じゃないし、急に休んだりしんどくなったら迷惑だろうな、とか、得意の不安が出てきて一旦やめた。

映画の中で響いたセリフ↓

『夜明け前が一番暗い。
夜が存在しなければ地球の外の世界に気づくこともできなかっただろう。
夜がやって来るから、私たちは闇の向こうのとてつもない広がりを想像することができる。』

パニック障害がひどくなぜ何もできない迷惑ばかりかける自分が生かされてるのか悩んだ時間があったからこそ、今の自分の幸せに気づけたり、周りの人への感謝ができたと思う。
宇宙は広いし、自分の小さな悩みなんてまだまだで、これからも大変なことがあるんだろうな、と思った。
いろいろと考えてしまう性格なので、何のために生きているかよく分からなくなって考え込んだりもするが、生きている限り、何も考えなくても、しんどくても、楽しくても闇も夜明けもやってくるんだな、と改めて感じた。


そんなお盆休みでした。

話題の「地面師たち」もすごい面白くて、リアルだなと思って観ていたら実際にあった事件をもとにしたドラマらしいです。
話も面白かったし、役者さん全て演技が上手くて役にバッチリハマっていて、そこもおもしろかったです。

明日から忙しい日が再開する方も多いと思いますが、暑さも湿気もまだ続きそうなので、水分と塩分摂ってぼちぼちすごしてください!
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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