アイデアを形にするコツ⑧:大きな成果は小さな成果の先にある
こんにちは。企画プロデューサーの大木と申します。
noteにて、「アイデアを形にするコツ」や「企画づくりのノウハウ」をご紹介しています。
前回は、行動を継続するコツとして、「種まき記録シートをつくる」という手法をご紹介しました。
今回は、「大きな成果は小さな成果の先にある」をテーマに、記事を書いてみたいと思います。
私が大好きな漫画の一つに『宇宙兄弟』があります。
「宇宙飛行士になる」という夢を持つ主人公と仲間たちが、困難に向き合いながら夢の実現に向けて歩む様子を描いた物語です。
特に好きなエピソードが、第23巻に収録された「夢のドア」です。
伝説の宇宙飛行士、ブランアイン・J。
彼が、NASAに憧れるティーンエイジャーに向けて語ったスピーチの一部をご紹介します。
人生には、いくつもの〝夢のドア〟がある
人は…例えば「宇宙へ行く」みたいな大きな夢を持った時、
目の前に現れたバカでかいドアに畏縮して、向こう側へ行くことを諦めちまう。
「開けられるわけがない」ってな。
だがビビることはないんだよ。
本当ははじめから、そんな“バカでかいドア”なんてものはない。
小さなドアがいっぱいあるだけだ。
(中略)
君らには、そのためにやるべきことがある。
手探りでも何でもいい。
意地でも次のドアに、手を伸ばし続けることだ。
そんなことをしている間に、気づいたら
宇宙遊泳とかしているかもよ?
やりたいことやアイデアを形にする時、私は「まずは小さく始める」ということを大切にしています。
そして前回書いた記事のように、「小さく種をまく」 ことが必要だと考えています。
ブライアン・Jがスピーチで話したように、「開けなければいけない大きなドア」が目の前に現れると、人はどうしても畏縮します。
そして動くことを諦めてしまう。
私も何度も体験してきました。
自分の夢に向けて何かを始めても、1日の中でできることなんて、ほんの少しです。
本を出したいと思って原稿を書いていても、1日でかける量は、たった1ページ分だったりする。
でもそれをコツコツと毎日続けていれば、100日後には100ページ分の原稿が作れることになる。
小さくて良いので、一歩を踏み出すことが大切だ。
そしてその小さな一歩を出し続けることが、必要だ。
過去の自分の経験を振り返り、宇宙兄弟の「夢のドア」というエピソードを読み直し、そのことをあらためて感じます。
大きな閃きは、小さな閃きから生まれる
小さなひらめきが重なり、大きなひらめきがもたらされる。
そんな経験をされたことはないでしょうか。
良い企画づくりが出来る時、私はそのようなことがよく起こります。
やってみたいことや取り組んでみたいことが、頭に浮かぶ。
それを紙にメモをしていく。
たくさんのことをメモしていくと、突然ひらめいたこと同士が繋がり、大きな企画が浮かんだりする。
要は何がやりたかったのか、その要点が一言で整理できたりする。
大きな気づきというものは、小さな気づきの積み重ねによって起こるものだ。
経験を通して、私が学んだことです。
大悟と小悟
昔、斎藤一人さんという方の本を読んでいたら、次のような主旨のお話がでてきました。
小さい悟りを「小悟(しょうご)」といいます。
その小さい「小悟」が集まって、「大悟(たいご)」になるの。
大きい悟りが、いきなりドンとくるなんて思ってたら大間違い。
大悟というのは、小悟がたまって大悟になるんであって、最初から大きい悟りなんてないんです。
私はこのお話を読んだ時、企画づくりと同じだなあ、と思いました。
と同時に、あるイメージが頭の中に浮かびました。
それは水が決壊するイメージです。
大きな器の中に水を少しずつ入れていく。
ちょろちょろと水が器に流れ込むけど、水位は大きくあがらない。
でも、水を器に絶え間なく入れ続けていくと、いつしか器いっぱいの水がたまる。
気づけば、表面張力で器からあふれそうになる水。
そしてついに器から、ドバーッとあふれだす。
大きな成果が生まれるプロセスというものは、このようなものだと私は理解しました。
企画づくりもそう、悟りもそう、水が器からあふれることもそう。
共通するのは、小さな積み重ねがあること。
いきなり大きな成果は生まれない。
小さな成功の積み重ねの先に大きな成果があるのだ。
そんなことを、斎藤一人さんの本を読みながら、あらためて気づきました。
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次回は、「形にするってRPG!」という考え方について、記事を書いてみたいと思います。
お楽しみに。