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セミナー企画とファシリテーションのコツ3:「話し合いを通して企画を磨く」

こんにちは。大木浩士と申します。
これまで1000回以上、セミナーやトークイベントなどを企画し、開催してきました。(具体例はこちら
この記事は、それらを自ら企画し開催してみたい。そう思われる方に向け、私が培ってきたセミナー企画のノウハウをお伝えする内容の第3回目になります。
※前回(第2回)の記事はこちらから。

今回のテーマは、「話し合いを通して企画を磨く」になります。

前回もお伝えしましたが、企画やアイデアを磨く際には、人と話すことが重要です。
一番の目的は、他者視点も交えながら内容のブラッシュアップを行うことです。

1人だけで考えると、壁にぶつかったり、独りよがりになったりすることがよくある。
それを乗り越えるためにも、人の意見を聞く機会をつくることがとても大切なのです。

人と話すことはそれ以外にも、
◎自分の思いを伝えることで、その人が「仲間」になってくれるかもしれない。
◎関心を持ってくれそうな人や団体を「紹介」してくれるかもしれない。
◎セミナーの「参加者」になってくれるかもしれない。
そんな可能性も持っています。

新たに何かをはじめる際、私はできるだけ「人を巻き込む」ことを心がけてきました。
人と話をしながら、少しずつ関心者を増やしていく。
賛同者や味方をつくりながら、新たな道を切り開き、進んでいく。
そんな心がけが、企画づくりの一番のキモかもしれないとさえ考えています。

人にアイデアを伝える際、相手は少人数がよいと思います。
相手は1人。多くても2人くらいまでがよいでしょう。
その方が、相手に丁寧に自分の思いを伝えることができますし、相手からの意見もじっくりうかがうことができるからです。

もしお仕事をされているなら、仲の良い同僚や後輩などに声をかけてみてはいかがでしょうか。
お昼休みなどに、職場の打ち合わせスペースなどで話をしてみるイメージです。
学生さんなら、学食などでもよいですね。

今回はセミナーやトークイベントなどの企画づくりをテーマにしています。
そのためできれば、セミナーなどの経験者にもお話をうかがっていきたいところです。

話は、オンラインで行うことも1つの方法ですが、可能なら、まずは対面がよいと思います。
対面の方が、相手の微妙な表情の変化に気づくことができますし、自分の思いや熱も相手に届きやすくなるからです。

■企画を磨くポイント

企画磨きのポイントは大きく3つあります。

(1)テーマと対象者の接点を磨く
セミナーを企画したいと思った「理由や背景」。そして「狙いや目的」。さらに、「想定している主な対象者」の情報を相手に伝えます。
その後、それら「企画主旨」にあたるものが腑に落ちるか。納得性が得られるかどうかを相手に確認してみてください。
「なるほど。その人たちには、確かにニーズがありそうだね」
「そんな情報をそんな人たちに伝えるなんて、面白いね。新しいね」
もしそのような反応が得られたとしたら、自信をもって企画づくりを進めましょう。

もし得られないのであれば、テーマと対象者が少しずれているかもしれません。
このテーマでセミナーを行うなら、どんな対象者がよいと思うのか。
この対象者に向けて行うなら、どんなテーマがよさそうなのか。
それを相手といろいろ意見を述べあいながら探っていきます。

人は誰しも何らかの悩みや課題を抱えています。
あなたが伝えたい情報は、どんな人のどんな課題にこたえられるものなのか。
それを、少し視野を広げながら、できるだけ「シンプルさ」を意識しながら整理していきます。

(2)タイトルを磨く
セミナーのタイトルがわかりやすいか。独自性があるか。対象者の琴線に響くキーワードが含まれているか。
それを(1)で触れた「テーマと対象者の接点」を考えながら確認し、磨いていきます。

タイトルを考えるコツは、まずはたくさん候補をつくることです。
私はいつも10個程度を目安にタイトル案を書き出すようにしています。
その中から選りすぐった3~5つ程度を相手に見せる。
それらをたたき台に意見交換を行い、タイトルのブラッシュアップを行います。

話し合いを通して、まずは仮のタイトルを決めみる。
それを他の人にも見ていただき、さらに検討を加えていく。
少し時間をおいた後にあらためてタイトルを見直し、さらに磨きを加える。
そんなことを繰り返すことで、集客力につながる魅力的なタイトルがつくられていきます。

(3)具体的な開催概要情報を磨く
具体的な開催概要情報とは、いつ行うのか、どこで行うのか、参加費はどうするのか、告知はどうするのか、などの情報になります。
ゲストを招く場合は、ゲストの具体的な検討も必要になるでしょう。

開催日時は、平日の夜がよいのか、休日がよいのか。具体的に何時からがよいのか。
時間は1時間程度がよいのか、2時間でもよいのか。
場所に関する情報やアイデアを、何か持っていないか。
想定している参加費は妥当だと思うか。
告知ページのアイデアや拡散媒体のアイデアなど。
それら具体的な内容について、ブレスト的に意見交換を行ってみます。

リアルでセミナーを行う場合、課題となるのが「場所」と「集客(告知)」です。
安価で借りられる雰囲気のよい会場情報。
告知や情報発信に協力してくれる、親和性の高い団体などの情報など。
それらについては、何人かの方にヒアリングを行い、情報量をできるだけ増やしておくことをお勧めします。

■収支から開催概要を検討する。

企画磨きとは別に、意識しておきたい検討事項に「収支計算」があります。

まずは想定される「支出要素」を書き出してみます。
リアル型でセミナー行う場合、会場費、交通費、備品購入費などが発生する可能性が高いです。
ゲストを招く場合、ゲストの謝礼も考えておく必要があります。

セミナーにおける「収入要素」は、参加費です。
参加費は、想定する客数×1人あたりの参加費で算出することができます。

セミナーを企画する場合、「赤字を出さないこと」も大切なポイントです。
仮に支出が2万円だとします。
その金額を参加費で賄わないといけない。
1人の参加費を1000円と想定すると、参加者を20名集めることが必要となります。
参加費を1500円にすると、損益分岐となる人数は14人となります。

「最初の開催は少人数で」と考えるなら、できるだけ安価な会場を確保すること。
そのためには、情報収集と(無料または安価で場所を貸してくれる)支援者づくりを行っておく必要がある。
その意味でも、人に会うこと。自分の思いや企画への理解者を増やすことが必要となってくるのです。

セミナー企画のコツ。
次のステップは「内容や構成を考える」になります。
ご興味ございましたら、ぜひご覧ください。

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