セミナー企画とファシリテーションのコツ2:「構想メモを作成する」
こんにちは。大木浩士と申します。
これまで1000回以上、セミナーやトークイベントなどを企画し、開催してきました。(具体例はこちら)
この記事は、それらを自ら企画し開催してみたい。そう思われる方に向け、私が培ってきたセミナー企画のノウハウをお伝えする内容の第2回目になります。
※1回目の記事はこちらから。
今回のテーマは、「構想メモを作成する」になります。
※トップ画像は、私が最近作成したオンライン交流会の構想メモです。
前回の記事で、つくりたいセミナーのイメージを要素ごとに整理しながら、具体化していきました。
今回は、それらを参考に「構想メモ」を作成します。
企画の内容を、1枚の紙にシンプルにまとめてみるのです。
目的は、自分の頭の中を整理するため。そして人に話をする際の資料として活用するためです。
企画やアイデアを磨く際には、人と話すことが重要です。
他者の視点も交えながら、テーマや内容のブラッシュアップを行うことが、よりよい企画づくりの基本になります。
その際、口頭だけでは、うまく話せなくなってしまうことがよくある。
相手も、手元に紙の資料があった方が、頭の整理がしやすくなります。
そのため「人と話す前の準備作業」として、考えをまとめた紙をつくっておくことが有効なのです。
下の図は、構想メモのサンプルです。
前回の記事でご紹介したAさんのアイデアをまとめてみたものです。
もしAさんがこのような紙を持参し、私に相談をしたとしましょう。
私はAさんに対して「あ、本気なんだ」と感じます。
その本気さに対して、真摯にそして丁寧に応えていきたいと考えます。
また、書き出された企画の骨子を拝見しながら、「企画を磨くための問いかけ」や「ブラッシュアップのアイデア」が告げやすくなります。
構想メモづくりに正解はありません。
ただ、企画の概要を整理するための基本項目というものは存在します。
図でご紹介した構想メモを参考し、その基本項目を確認していきたいと思います。
■構想メモの基本項目
◎何に関する構想メモなのか
・まずは紙の一番上に、何に関する構想メモなのかを書いておきましょう。
・今回はセミナーに関する構想メモなので、「セミナーの構想メモ」と書いています。
◎セミナーのタイトル案
・開催したいセミナーのタイトルやテーマを、仮でよいので表現してみます。
・1つに絞れなければ、複数あってもよいと思います。
◎理由や背景
・なぜそのテーマのセミナーを開催したいと思ったのか。その理由や背景を書いておきます。
・箇条書きを意識しながら「1文を短く」しておくと、人への説明がしやすくなります。
◎狙い(目的)/主な内容
・開催することでどんな変化をつくりたいのか。参加者に何を提供したいのか。それをシンプルに表現してみます。
・セミナーの中で伝えたい主な内容についても、まずは概要でよいので書いておきます。
・企画の内容によっては、「理由や背景」の前に「狙い(目的)/主な内容」を書くことも多いです。
◎主な参加対象者
・どんな方々に参加してほしいのか、ターゲットとなる参加者層を書いておきます。
・性年代だけでなく、抱えている課題や関心ごとなども書いておくとよいと思います。
◎概要
・具体的な開催概要案を、下記の項目ごとに書いておきます。
*開催時期・時間
*場所
*ゲストを招く場合には、ゲストの肩書や名前など
*定員
*参加費
*告知方法や情報拡散のアイデア
◎課題
・今の自分が抱える課題を正直に書いておきます。
以上が、構想メモに記しておきたい基本項目です。
この構想メモとは別に、次のような資料が「別紙」として作成できるなら、話を聞く人のイメージはさらに具体的になるでしょう。
◎セミナーの中身についての要素案
・セミナーの中で伝えたい情報やノウハウなどを箇条書きにしたもの。
・まずは10個程度を目標に書き出してみてください。
◎会場のイメージ
・会場の具体的なイメージがあれば、写真などとともに別紙資料として作成してみます。
◎ゲスト候補の名前やプロフィール
・セミナーにゲスト講師やスピーカーを招く場合、その方の肩書や名前、写真やプロフィールがわかる資料を別紙で作成します。
構想メモは、あくまでも企画を磨き上げる際のたたき台です。
完璧さをこだわることなく、頭の中にある情報を言語化し整理することを心がけ作成してみてください。
セミナー企画のコツ。
次のステップは「話し合いを通して企画を磨く」になります。
ご興味ございましたら、ぜひご覧ください。^^
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