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パプリカのマリネ

9月になりました。すっかり秋めいて参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


秋になりますと、夏野菜たちの成長が少しずつゆっくりになるため、皮が固くなり水分も凝縮されて、旨味をぎゅぎゅっと感じられるようになりますね。今回のレシピは、お隣り宮城県の特産品である「パプリカ」を使ったレシピです。


料理研究家・中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。

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焼きパプリカのマリネ
材料:(4人分)
・パプリカ(赤・黄・オレンジ)・・・各1個
A調味料
・こんにちは料理酒・・・大さじ1/2
・調味酢・・・・・・・・大さじ1
・オリーブオイル・・・・小さじ1

作り方
⦁ パプリカを切る
パプリカは洗って半分に切り、種をとっておく。

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⦁ 黒焼きする
パブリカを皮目を上にしてグリルに並べ、18~20分強火で焼く。皮が真っ黒になったらボウルに取り出し、ラップをかけて冷蔵庫で15分休ませる。
オーブンの場合は200℃に余熱し30分間(途中で10分おきにパプリカを転がす)焼く。

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⦁ 皮を剥いてマリネする
荒熱がとれたら皮を丁寧に剥き、Aの調味料で味をなじませたら出来上がり。(味が抜けるので絶対に水にさらさないこと)

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■こんにちは料理酒を使うポイント
・パプリカ本来の甘みを引き出し、豊潤な香りと旨味を加える。
・保存性を高める。


<ふくしまごはん歳時記 2021年9月 長月(ながつき)>
七十二候とは・・・
太陽の運行をもとに、一年を二十四に分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」は、季節の指標となる大切な暦でした。人々の暮らしに根付き、これを元に農作業や行事が行われていました。
二十四節気のひとつの節気をさらに3つに分けたものが「七十二候(しちじゅうにこう)」。5日ごとに、「初候」「次候」「末候」と季節を移しそれぞれの季節を3~4文字の短い言葉で表した、いわば季節の告知版のことをいいます。


■白露(はくろ)
末候: 玄鳥去(つばめ さる) 2021/9/18-9/22
春先にやってきたツバメが帰り始める頃となりました。 子育てを終えたツバメは、季節の移り変わりとともに暖かい南の地域へと旅立っていきます。 越冬先である東南アジアやオーストラリアまでは数千km。1日300km以上移動することもあるそうです。
■秋分(しゅうぶん)
末候:水始涸(みず はじめて かるる)
田んぼの水を抜き、稲穂の刈り入れを始める頃となりました。 井戸の水が枯れ始める頃との説もありますが、稲穂が実りの時を迎えるこの時季は、畦の水口を切って田を乾かし、稲刈りに備える時季でもあります。

【季節のコラム】
9月になりました。
夏野菜から秋野菜へ。涼しくなって朝晩の寒暖差が出てくると、生物の成長がゆっくりになってきます。【秋茄子、嫁に食わすな】ということわざがありますが、これは【秋茄子はおいしいので、お嫁さんに食べさせないで自分が食べてしまおう】という表面的な意味と、夏野菜である【茄子は身体を冷やす食べ物だから、これから子を産むお嫁さんの身体を気遣って】という裏の優しさが込められているといいます。私のお料理教室では、身体を冷やす食べ物の目安として【ぶら下がって生えている実もの】という風に生徒さんに教えています。茄子、トマト、きゅうり、ゴーヤ、ズッキーニなど夏野菜の代表格である野菜たちがそれに当たるわけです。
秋口になり、水分もそこそこになって濃縮された旨味を楽しめる野菜のひとつに【パプリカ】があります。今回のレシピは自信作。パプリカを黒焼きにしたことってありますか?パプリカの甘み、旨味が全面に出て、正にパプリカが主役になる逸品です。まだまだ蒸し暑い日もありますのでキリリと冷やした冷酒と一緒にどうぞ。
最後までお読みくださってありがとうございました。では、また来月お会いしましょう。

※参考資料:にっぽんの七十二候(枻出版社)
春夏秋冬・土用で暮らす。(富田貴史・植松良枝著 主婦と生活社)
暦生活 https://www.543life.com/seasons24/


レシピ監修:Cooking Studio I-e(イーエ) 中村美紀
HP: http://www.studioi-e.com/
オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/cookingstudioi-e/


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