【恵方巻】
~「こんにちは料理酒」が
厚焼き玉子の風味付けとお魚の臭み消しに~
少しずつ日が長くなってきました。2月といえば節分。
節分は「季節を分ける」という意味があるそうです。
節分の翌日は「立春」。暦の上では春ということになりますね。
今月のレシピは恵方巻です。自分の好みの具材で作れるのはオリジナルならではのもの。サーモンにマヨネーズと料理酒を塗ってしばらく寝かせるのは、下味を付ける意味と酢じめの役割を果たしてくれるのだそうです。
ぜひ今年は手作りの恵方巻にチャレンジしてみてくださいね。
レシピをご紹介くださるのは、
Cooking Studio I-e(イーエ)代表・料理研究家の中村美紀さんです。
それでは中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。
*コラムの後にレシピを投稿しております。
【季節のコラム】
お正月を過ぎたと思ったらあっという間に2月ですね。
皆様のお宅では、恵方巻は作りますか?それとも、購入されますか?
我が家は人数が多く、家族分買うと高いので毎年手作りしています笑。
大人と娘たちは海鮮巻き、生ものが苦手な息子にはとんかつ巻きと決めています。
恵方巻きが誕生したのは、江戸時代から明治時代にかけてと言われており、起源は諸説ありますが、大阪の商人や芸子が商売繁盛を祈願し、節分に巻き寿司を食べたのがはじまりという説が有力。 この頃はまだ「恵方巻き」ではなく、「太巻き寿司」や「丸かぶり寿司」と呼ばれていたようです。
恵方巻きは切らずに1本まるごとかぶりつくのがルール。切ってしまうと、「福を断つ・縁を切る」に通じてしまうと考えられています。
「恵方」とは、その年の福を司る歳徳神(としとくじん)がおられる方角のこと。
東北東・西南西・南南東・北北西の4つがあり、毎年変わります。その方角に向かい事をおこなうのは「万事に吉」とされているため。恵方巻きも恵方を向いて食べることが重要です。災いを払い、ご利益を授かると言われています。恵方巻きを食べている間は無言がお約束。しゃべると口から福が逃げてしまうので、願い事を思い浮かべながら黙々と食べるのがルール。
でも無理せずゆっくりと食べましょう。
恵方巻の由来、改めて知ると面白いですよね。
ではまた来月お会いしましょう。
【恵方巻】
~「こんにちは料理酒」が
厚焼き玉子の風味付けとお魚の臭み消しに~
■材料:(太巻き3本分)
寿司飯・・・固めに炊いたごはん2合分
寿司酢・・・40ml
白ごま・・・大さじ2
まぐろ・・・1柵
ボイル海老・・・9尾
きゅうり・・・1本
青じそ・・・・5枚
全形のり・・・3枚
とびっこ・・・適量
サーモン・・・1柵
マヨネーズ・・大さじ2
こんにちは料理酒・・小さじ1
厚焼き玉子・・・・卵3個
きび砂糖・・・大さじ1
※厚焼き玉子用 調味料A
(白だし大さじ1弱、こんにちは料理酒小さじ1、片栗粉大さじ1/2、水60ml)
■作り方
厚焼き玉子を作る
卵3個ときび砂糖を入れてよく混ぜる。Aを合わせて、卵液と混ぜる。
玉子焼き器に油をひいて、少しずつ巻いて焼く。まきすに入れてよく冷ましておく。
2.材料を切る
きゅうりは縦6等分、まぐろも6等分、青じそは茎をとって半分にする。
マヨネーズとこんにちは料理酒を混ぜ、サーモンに塗って30分ほど冷蔵庫で寝かせる。30分経ったら表面のマヨネーズを拭き、6等分する。ごはんは炊き上がったら寿司酢と白ごまを混ぜ、広げて冷ましておく。
3.恵方巻を巻く
まきすに全形のり、ごはん(全体の1/3程度)を巻き、終わり2cmを残して広げ、青じそ、玉子、まぐろ、サーモン、きゅうり、えび、とびっこをのせて巻く。巻き終わりを下にして15分以上置いたら出来上がり。
軽く濡らした包丁で切ると切りやすい。