石井啓順

グットウルフ麦酒の工場長。奈良県、吉野郡東吉野村の元地域おこし協力隊です。吉野林業の杉・檜の産地、川の水が綺麗で空気の美味しい村で地ビール醸造所(発泡酒免許)を開業しました。ビールのこと、日々の日記や地域おこしなどについてお伝えします。

石井啓順

グットウルフ麦酒の工場長。奈良県、吉野郡東吉野村の元地域おこし協力隊です。吉野林業の杉・檜の産地、川の水が綺麗で空気の美味しい村で地ビール醸造所(発泡酒免許)を開業しました。ビールのこと、日々の日記や地域おこしなどについてお伝えします。

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  • 地方のリアルが分かるリレーマガジン「現場の声」

    • 399本

    稼ぐまち駆け込み寺で集った人たちから任意で自分たちの現場情報を発信していくリレーマガジン。

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オムソバ1000円を1200円にした。プライシングって面白くないですか?

プライシングってほんとに難しい。 皆さん自分が作った商品やサービスに値付けされたことあるかと思いますが、 「こんな値段だったら買われない」 「これくらいは出してくれるでしょ」 と、一人でモヤモヤしてしまいます。 例えば飲食店で食材の原価率は約30%と言われてます。残り30%人件費、35%営業経費、5%は利益とすれば価格は決まるでしょう。 ですが、たとえ原価率8%で100円だとしてもお客様が欲しいと思えば1200円で販売できるのがプライシングの醍醐味ですね! また原

    • 「やってみなはれっ」

      やったこともないしなあ。 誰もやったことないんじゃないか。 でも、ひょっとしたらできるのかもしれない。 僕は常日頃、そういう気持ちでいるようにしてます。 それにやってきて良かったと、思います。 未経験を理由に自分にはできない、というのは子どもでも大人でもいますよね。そりゃ確かにできなかったら人に迷惑かけるし出来ないことをやるのは苦しいですよ。普通はできない。 でもひょっとしたらできるんじゃない? と思える方が生きてる人生のなかで一瞬でも煌めく時がるのですよ。 そしたらひ

      • 元地域おこし協力隊だった自分が起業したあと、これからの地域おこし協力隊制度を考えた。

        地域おこし協力隊は稼いではいけない。 こんな話をみなさんは聞いたことがあるかと思います。それはなぜか。 地域おこし協力隊の方は自治体と雇用契約を結び委嘱されます。それは臨時職員、もしくは委託契約のどちらかになります。 つまり協力隊は公務員となるわけですね。 しかしそれは3年間まで、という制約があります。 協力隊が卒業したあとの地域に残ってほしいのならば、任務中に稼げることは大事です。3年後に起業してくださいっ、というのは現実的ではなく、ビジネスチャンスを逃してしまいか

        • 「奈良にいい会社をつくろうサミット 2023」 その3

          「奈良にいい会社をつくろうサミット」についての最後の記事です。 「奈良にいい会社をつくろうサミット」その1、その2 午後からは、 ・学生さんによるプレゼンテーション  奈良のコンシェルジュ、女子大生3人組が観光アピールでラジオ番組を継続するための資金調達。  男子学生が昆虫食をひろめて起業したお話。 ・奈良の「いい会社」フロントランナーセッション  日本酒「みむろ杉」の今西酒造さんとume yamazoeの梅守さんのお話。 ・ビジネスコンテスト  奈良の企業、5社のプ

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          「奈良にいい会社をつくろうサミット 2023」 その2

          木下さんの基調講演のあとは奈良のブランディングにつていパネルディスカッションが行われました。中川政七さんがファシリテーターになられて東吉野村のオフィスキャンプから坂本大佑さん、奈良県庁のまちづくりの方と奈良市の広報の方を交えて話し合われました。 木下斉さんのお話の後、パネラー全員が衝撃を受けたまま始まりました。奈良のブランディンについて、奈良はわかりやすい「ローコンテクスト」なのか言葉では説明のつかない深掘りしていく「ハイコンテクスト」でいくのかと。 ここでは中川政七さん

          「奈良にいい会社をつくろうサミット 2023」 その2

          「奈良にいい会社をつくろうサミット 2023」 その1

          12月4日(月)に株式会社中川政七商店さんが開催された、 「奈良にいい会社をつくろうサミット」に行ってきました。 木下さんが奈良に来るっ!と思って申し込んでみたら大ちゃん(坂本大佑さん)もパネルディスカッションで登壇すると知り最後まで会場にいることにしました。 この日、10時から木下斉さんの基調講演が始まり、すべて終わったのが18時でした。めちゃめちゃ盛りだくさんだったので椅子に座りすぎて腰が痛いオジサンでした…。 まずは木下斉さんがトップバッターで基調講演。 60分間、

          「奈良にいい会社をつくろうサミット 2023」 その1

          自己中心は悪くない?

          11月の半ばからぐっと寒さが増してた東吉野村。この地に越してきてから6回目の冬を迎えようとしてます。朝日があたる山がとっても美しい季節です! 僕は物事を決めて何かするときに他人がどう思うのか気にせず自己中になる。 東吉野村でビール造りを始めたのも、誰かに言われて決めたわけではない。当たり前だけど。家族、僕の奥さんに起業することを話したら100%賛成してくれなかった。「うーん」とかなり心配そうだった。 やはり仕事を辞めてまでビール造りなんて、やったこともない事業を起こすの

          自己中心は悪くない?

          【有田みかんエール】 ビール報告 001

          昨年10月に購入して賞味期限が3月。飲んだのが7月なので製造してから10ヶ月たったのかな。 和歌山 ブルーウッドブルワリー 有田みかんエール ABV5% 冷蔵庫にて保存してたので状態は良い。 時間がかなり経ってるのだけど酸化劣化臭は無し。 瓶がかなり透明。 なので無濾過の酵母入ビールの場合、グラスに注いで少し瓶にビールを残し、底に落ち着いてる酵母を勢いよく混ぜ混ぜしてグラスに追加してやるとそのビールのスタイルのもつ個性がとても良くわかります。酵母が混ざりHAZYに!

          ¥200

          【有田みかんエール】 ビール報告 001

          ¥200

          東吉野村で地ビールの醸造家が集まった、日本小規模醸造協議会2023研修会

          東吉野村の僕らグットウルフ麦酒が主催となって開催した日本小規模醸造協議会2023研修会。無事に3日間の研修会が終わりました。 この3日間で「はやくビール作りたい!」とワクワクが増えた石井です。 コロナ禍になり3年。 一同に顔を合わせての研修会は3年ぶりでした。同時にオンライン参加もできるように準備をしました。 大寒波が来る…というニュースに醸造家や未来の醸造家、講師の方々は概ね車から公共交通機関を利用して来てくれました。 研修会の講義については、独立行政法人 酒類総合

          東吉野村で地ビールの醸造家が集まった、日本小規模醸造協議会2023研修会

          SNSだけに頼って道路に看板なしでいけるのか

          グットウルフ麦酒は近くの道路に看板を出していません。 小さい案内板のようなものを掲げてはいますが。 その理由の一つは人が来ないようにするためです。 えー!?商売なのにそれはおかしい、と思われるんですが、それはある防御を張っている理由があるからです。東吉野村では夏には川遊びで人がたくさん訪れます。ある場所では道路に車がたくさん止められてそしてみんなが帰った後にゴミが残ることも。ほんとに村に来たときに一番驚いたのがこの川や道路に捨てられているゴミ…。そういう人が押し寄せたら僕ら

          SNSだけに頼って道路に看板なしでいけるのか

          2023年は発信していきます

          あけましておめでとうございます。 東吉野村でビールを作ってる石井です。 2023年の元旦から醸造所をオープンしてますがとても静かですので(笑)、このnoteを書いてます。今日は奇跡的に表の縁側に座っていても暖かく、静かにのんびり2023年が始まりました。 昨年の初めに嫌な事はしない、関わらないようにしよう〜、と決めてから自分自身と周りが変化したように思います。 圧倒的に自分の時間ができました。 それでもやる事ってたくさんあり過ぎて忙しくはありましたが。やれてない事も残し

          2023年は発信していきます

          懐疑的であれ。最近のメディアについてあれこれ思うこと。

          本日は2022年3月16日(水)。 ウクライナ情勢で世間がざわめいてます。 緊張感が高まるにつれて、コロナの陽性者数は減っていっているようです。 そんなコロナ関連ニュースで気になることがあったので、珍しく今日はnoteを書いてます。 僕が東吉野村に移り住んで間もないころ、いつもお世話になっている地区の区長さんとお酒を飲みながらお話していた時のこと。 区長さんは阪本基義さんといって、 天誅組顕彰会の会長もされ、歴史以外に世の中の事にとても詳しく物書きもされる。 確かそ

          懐疑的であれ。最近のメディアについてあれこれ思うこと。

          東吉野村で素敵に住み続けられるために。

          新年あけましておめでとうございます。 新しい年、寅年を東吉野村で迎えることができました。 ビール屋として忙しかった2021年。 楽しくもあり苦しいことがたくさんありました。 つい、頑張ろうと120%でやってしまい忙しいことにかまけて、ちょっと大事なことから逃げていた2021年だったように思います。 自分たちが東吉野村でビール屋として生業を続け、そして地元に経済的な還元を行えるかどうかはグットウルフ麦酒の目的でした。そこからいろいろな戦略を立てて行くはずなのに、ちょっと周り

          東吉野村で素敵に住み続けられるために。

          奈良の奥、吉野の奥、東吉野村に移住して3年。地域おこし協力隊だった自分を振り返る

          東吉野村。 ここはとても静かで空気と水が綺麗です。また人がめちゃめちゃフレンドリーで人情深い。今日もいろいろと困りごとの相談をしてとても助けられています。 2018年の4月から3年間、東吉野村の地域おこし協力隊でした。 最後の1年間はビール開業の準備やらビールを販売したりなどで、ほんとに村役場にはほとんど顔を出せず、それでも職員さんにはいっぱい助けてもらいました。コロナの第2波が押し寄せてきた去年の夏、2020年8月にグットウルフ麦酒をオープン。村民限定でお披露目会をしまし

          奈良の奥、吉野の奥、東吉野村に移住して3年。地域おこし協力隊だった自分を振り返る

          東吉野村でビール屋を始めました。

          「グットウルフ麦酒」を昨年の8月1日に開業してもうすぐ1年です。 突然ですけれど、noteで日記的なことや東吉野村でのビール作り、地域づくりについて書いていきます。ほんとはもっと早く始めるべきでしたね。 どうも文章を書く、というのがこの2、3年くらいとても苦手に感じて、なかなか情報を発信することがありませんでした。 またビールをやると決めてから、やりたいことをためていました。 どうしても、いろいろなことに手を出してしまうと全てが中途半端で本業にも影響してくるのが嫌で、

          東吉野村でビール屋を始めました。