小中保護者座談会
サポーターズが始動して1年が駆けるように過ぎ去っていきました。
始動時、半年後、1年後、その時々で見える景色がどんどん移り変わっていきます。
当初目指したものは何だったのか、それに縛られずに状況変化に応じて動くことができているか、それでいて元来の目的を見失うことなく行動・発言はできているか。
色んな方の思いが渦巻き、思うことはたくさんありますが、それでも1年経って今、一度ここで書き留めてみます。長文でまとまりきっていませんが、ありのままに。
1年経って。2年目始動。
「子ども達を真ん中」に学校内外の学びや子育て環境の魅力化、安心して子育てできる地域を目指し、教育を基軸に活動を続けています。
何事も一筋縄ではいかず、苦しい思いをすることもありますが、緩やかでもその歩みを止めることなく進み続けています。
PTA解散への思い
「PTA解散」ばかりが取り上げられます。PTAを解散させなくてはならなくなった背景、PTAを解散して次の世代へとどのようにバトンを繋いでいくのか、といった思いをより広く共有できたらと思いを描いています。
保護者座談会からの声として、
「PTAは子の入学と同時に自動加入するものだと思っていた」という声が複数あがりました。「PTAは保護者の義務」と周囲から言われることもあります。
PTAに入るのが嫌ということではなく、PTAはその性質上子どもを育てている親が主体として関わることになります。昨今は両親ともに働いている世帯や片親世帯もいて、子どもは複数人いることもある訳ですが、学校で会議が開かれるのは夕食時間帯という生活する中で慌ただしい時間です。
子どもの預け先がなく、やむなく子どもを会議に連れて行くと、「なぜ子どもを連れてきたのか?」と冷たくあしらわれることもありました。お腹をすかせた幼い子ども達に数時間の会議に辛抱強く待たせているだけでも母親としては心苦しいのに、それに追い打ちをかける言葉が降ってきていました。
山間地に住み、子どもの預け先も支援体制もなく、かといって幼い子ども達に留守番をさせることもできず、やまれず連れていった場でその場にいらっしゃる関係者に冷たくされることは決して本意ではありません。周囲からの理解不足、学校という場に関わる保護者において子どもがいるのは当たり前であるはずなのに対しての理不尽な対応。
「なんのためのPTAなのか?」それがPTAについて考える全ての出発点でした。
時代にあった組織を作りたい!
「声をあげられないこと」それそもそもが課題。
「母親の声はどこにも届かない」どこか適当に絶ち消えていく声たち。
「行政や教育委員会はどこを見聞きしているのか」深まる徒労感と憔悴。
「歴史は繰り返されていく」結局何も起こらない、起こせない。
「移住来て、子ども欲しい」と言いながら見向きもされない子育て者の声。
ネガティブなようで、期待や希望ともいえる声がどんどん出てきました。
「声を届けられる組織にしたい」
どこに住んでいても、幸せに子育てができるようにしたい。
山間地だからといって諦めるのが当たり前と言われたくないし、思いたくもない。
PTAに代わるもの。未来につながる組織。全てが白紙からの始まりでも、自分達で形にしていこう、という思い。
手探りでも動き出し、一歩でも前に歩みを進め、完成形はないかもしれないけれど、時代にあわせて変化していく組織でありたい。
保護者・教職員・地域が共に手を取り合って進めていくことができたらと願い、試行錯誤の日々を繰り返しています。
良いコトばかりの日々ではありません。土砂降りの雨の中にいるような徒労感も疲弊感を味わうこともあります。けど、雨が降った後は必ず晴れると信じ、お互いに笑い合えることを重ねていきます。
過去に引きずられることなく、未来を創っていきます。
今は分かり合えない人ともいつか分かり合える日がくるように動き続けていきます。
幅広く、手を取り合う
早いもので、サポーターズが始動して、1年半が過ぎようとしています。
今見えている世界観。今目指していること。
小・中学校に留まることなく、子育て世帯を一気通貫でサポートできる体制を作っていく組織になること。
小・中学校の前後の繋がりがまだ希薄。
未就学児童はサークルがあって、けど、小学校のことはちょっと遠い存在で。他方を見れば、中学を卒業した、高校生だって地区に住んでいるはずなのに存在が見えなくて。それで良いんだっけ?結局、親ががんばって自己解決!? そうじゃないよね、という声。
小学校の手前、中学校の後、ということで、小・中の枠で動いているサポーターズの役割を拡張させて、前後も一気通貫で「子育て」としてサポートする組織へと今後発展させていくことを画策しています。
まずは、子育てをしている自分達から行動を興していきます。
住民自治協議会からの行政からも支援をいただきたい。けど、その前にまずは自分達で動く。
子育ては、未就学、小、中、高以上、と分断されていることではなく、シームレスに続いていきます。バラバラの対応ではなく、自分達からまずは一体化していこうと今は画策しています。