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【雨奇晴好_vol.9】課外活動_裂き織体験

中学生の宿泊学習の翌日の休みを活かして裂き織体験会へ中学生達が数名参加しました。

大岡のお隣の信州新町で手織りを承継していく女性の任意団体があり、今回はご厚意により中学生達が体験会へ参加しました。
体験時間は概ね2時間でしたが、織機に向き合うとリズミカルに織ることが心地良いのか、黙々と織り続け、機織りの音が部屋に響いていました。
時折、「あ!」とか「うーーん」とか何かハプニングが起こったかなと思うような声があがりましたが、そうすると、手織りの先生がサッと動いて、「どうしたの?」「こうすればいいよ」などアドバイスをくださります。何とも手厚い待遇で、中学生達はサッサと織りあげていきます。
糸の色や通し方で模様が変わってくるのは面白いものです。

織っている時間ももちろん心地よく、楽しい時間でもありましたが、手織りの先生方から教えていただく、地域界隈の養蚕や麻栽培の歴史も学びがありました。
機織りは、元々は個別のご家庭にあったものを保存会で集め、手入れをしながら使っているそうです。中には100年を超えるものもあるようですが、それが現役で今も動いていると思うと、先人達の智慧と大事に物を扱う心に言葉もありません。木と竹だけで組み上げられた機織りを前に、そこで織り上げられる布は糸の選び方と組み方だけで幾通りもの模様を描き出すことができると思うと、実に奥が深いものだなと思います。
消費社会に生きている中で、何か大事なものを置き去りにしてきてしまったようにすら感じます。改めて、時とつながり直す時間を過ごしたように感じた温かい時間でした。

中学生達も「また来たーい」と宿泊学習からの疲れはすっかり忘れ去ったような充実した時間を過ごしたようでした。

手織りの先生方、体験の中学生達を温かく迎えてくださった会員の皆さま方、ありがとうございました。当日は大変お世話になりました。
また機会を見て体験会に参加させていただきたいと思います。

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