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雑談ってパワフルって話(今日の雑談で生まれた新サービスと法人設立についてメモ)

今朝、サードプレイスラボの代表から雑談しよ!ってSNS投稿がありました

代表の安斎さんは、紳士で楽しくユーモアある方なのです。

私は雑談しようよ投稿を見て(とういう事はPC作業中)休日、のんびりパソコン作業してたので深い考えもなしにアクセスすると、
先に始めてた参加者のおはよー、最近忙しい?などの挨拶が聞こえます。

雑談なので特にテーマがあるわけではなく、話したい人が話すし、孤独な在宅作業がちょっと楽になる心地よさもいい感じです。

なんかたまたま集まった感が良かった。はじめましての人もいて聞くだけで楽しい感じ。


雑談から生まれたビジネス提案(来週さっそく自治体に行くことに!)

ところで、その時の私のパソコン作業って何をやっていたかと言うと
上野動物園の来園予約。
所属会社の研究活動の一環で10名で動物園に行くことになっていて、来園に必須の予約をWebでやっていたのですが・・・色々大変だったのです

予約システム。言いたい事がいろいろあるぞ。

予約システムの画面遷移を待つ間(システム混雑で7分程度のカウントダウンが表示された)、雑談で「上野動物園の予約システムってどうにかならんもんかなー」と、一人ぼやいたら参加者それぞれが予約システムにアクセスしたようで、いろいろな感想が・・・
・日時→時間→人数の流れだけど、人数ではじかれて予約できないね 謎
・0 人予約できますの表示が分かりにくい
・スマホ対応してない
・字が小さすぎる
などなど、さながらUIチェックのように・・・。

誰が使うのか?動物園に行くワクワクが削がれてないか?という話も出てきて雑談が盛り上がる。

そして動物園に来る人の前後行動の話題も。
・やっぱ国立科学館は行く人多いのでは?
・博物館と動物園近いしね。
・なんか江戸文化館的なのあった気がする。

そこで上野近辺の文化施設を調べると13施設もある事が判明。

そして文化施設共通入場券がある事も初めて知りました
(現在は販売と利用は中止:感染症対策かな)

文化施設の連携は台東区などが中心となって行われているようなのですが
予約システムが施設ごとにばらばらでなおかつ使いにくい。

雑談で、予約システムの統合とその効果推計はできそう。他自治体や海外の事例もいろいろとわかってきた(雑談すごいな)

たまたま、来週都庁に仕事で行く用事があるので、いろいろ聞いて改善策の提案をするぞって事に。

たぶん、雑談しなかったらこうはならなかっただろうな。。

やりたいね!と言うだけ、やろう!と行動する間の溝?

雑談は進んで、フリーランスが法人化するかしないか、会社員が転職するかしないかなど、いろいろなターニングポイントの話に。

雑談に出てきたキーワードを集めて私なりに考えてみると

やりたいね!と言うものの行動に移せないのは
ア)そもそもやりたいと思ってないがノリで賛同してるので行動に移さない

イ)やりたい!と感じているが行動に移さない

当然、アだったら行動はないですなー

では
イ)やりたい!と感じているが行動に移さないを分解すると

イ‐1 行動するのに客観的に明確な物理的障害がある

イ‐2 行動するのに必要なリソース(人、物、金、情報)不足と感じてる

って思いました。
でもイ‐2に示したことって行動しない(できない)理由かわかんないですね
■人がいない
人が集う方法を考える
やったら意外と人は集まる。(集まらないって事は、要改善なのかも)。
■物がない
農業したい、けど土地がない。って人に話してたらタダで貸すよなんて話はごろごろある。
■金がない
マネタイズできる構想であればベタに融資という手もあるし、多種多様な助成金、補助金もあるし、そもそもスモールスタートだとほぼお金かからないと思うのだけど。
■情報がない
実現可能性、実行のリスク軽減のために情報が必要て意見も多いけど起業やビジネススタートに必要な情報って区別できると思ってます
①法関係情報(必須)…法人格、許認可など法規定の情報
②事業情報(まぁぼちぼち)…市場環境、ニーズ、競合サービス情報
③差別化情報(ほどほど)…自社優位性根拠(技術、サービスの特徴)

私は、①のみ起業やサービス前に必要な情報だと思っています。
よく会社を作って赤字だったらどうしよ、負債が怖いという声を聞きます。
これを回避するために、立ち上げ事業の理解のためフレームワークを使って未来像を明らかにしようとしますが、解像度を上げる程、精緻にするほど窮屈になり行動できなくなるのもよく目にします。

(これをPDCAの弊害だと私は見ています。PPPPPPPPでDに移らない病)

まったく不要とは言いませんが、リーンキャンバス、SWOT、3Pくらいで
②と③は見えてきます。
リスクが怖いのはリスクが見えないからに他ならないので、私は事前にリスクを設定する事こそ重要だと思ってます。自分が許容できるリスクを事前に設定すれば、設定を超えたリスクは抑えられるという考え方です。

やりたいね!とやろう!の間にある溝はリソース不足と言うより
不足しているリソースが分からない事に対する不安
自分が許容できるリスクの見込みが立っていない
事などが考えられるかな?って思いました。

リスクのない新事業、起業は本当にある。


例えば、10万円までなら出費を許容できるのであれば10万円まではリスクじゃないと考えられませんか?
会社設立と会社のハンコとレンタルオフィス1年と電話番号契約1年とco.jpドメイン取得と会社ホームページとe-mail、名刺など作ったらだいたい10万円くらい。これならリスクがないと言えます。

でも法人住民税が約8万円かかるから18万円じゃんと思う人もいるかもしれませんが、みなし法人格であれば法人住民税は不要なので、10万円に収まります。

情報がないとあきらめるのであれば、それまでの案ですし、情報が必要と思ったら詳しい人に教えてもらうのが最短かもしれません。

そもそも重要なのはリスクのない事業は急激に難易度が高くなるという事
0円で会社を1年運営しようと思うとできなくないですが非常に大変
10万円あればさっさとできる。
要はどちらを選択するかだけの話だと私は思います。


雑談から新ビジネスが生まれる瞬間に立ち会えた! 

参加者の一人Sさん(フリーランスのSE)が「この前、ホームページとかSNSのプロフィール用にプロカメラマンに写真撮ってもらったのよー」と話すと、いいなー、とか写真見たけどやっぱプロは違うねーなどワイワイと。
プロの写真の威力は絶大。やっぱ綺麗だし、注文者の意図を超える良さがある。撮影も都内で45分間好きな場所で行ってくれて1万円!とのことでとても素敵なサービスだなーと感じました。

これは、もっとサービスを受けたい人がたくさんいるのでは?
というか私も撮って欲しいって欲しいと思ったわけで・・・

Sさんにサービスの概要を色々聞きました。
その中で、写真の受け渡しってどうするの?と聞いた時のみんなの会話。

Sさん・・ドロップボックスやGドライブかなとの答え。
別の参加者のYさんが、ITが苦手な人だと困っちゃいそうね。と話し、
また別の参加者のCさんが、SNSとかのプロフ写真サイズに加工してあったら便利そうね。と話して・・・
あれやこれやで「こんなのあったらいいな案」ができました。
そこでSEのSさんにシステム化できるか聞いてみると、
Sさん・・朝飯前。すぐできるよ
じゃぁ、そのプロカメラマンの仕事をサポートする意味でも販売エージェントというか代理店と言うかやってみたらどうかな?という話になり
Sさん・・全く考えてなかったけどよさそう
Cさん・・決済とかシステムに実装難しいの?
Sさん・・朝飯前。すぐできるよ
Yさん・・じゃー写真サービス提供のホームページとかできるかな?
Sさん・・朝飯前・・ほんとすぐできるよ
そんなこんなの話でじゃーやろうって話で盛り上がった最後
CさんがSさんに、
「いっしょに会社つくっちゃおう!」となりました。

この会話、おおよそ1時間の雑談だったのです。

これって、雑談主催者の呼びかけがなければ生まれなかった事。

私が大切にしている学びであるエフェクチュエーションそのものだなぁと感じた出来事でした。

エフェクチュエーションって実業に役立つ(って私は思う)

エフェクチュエーションとは
求める結果から逆算する従来の手法:目的ありきの手法(コーゼイション)ではなく、手持ちの手段から始めてそれらから何ができるか考える手法:許容できるリスクの範囲内で臨機応変に判断しながら事業をデザインする手法の事。

エフェクチュエーションの5つの原則

・Bird in Hand 手中の鳥の原則
新しい方法ではなく、既存の手段を用いて何かをつくること
・Affordable Loss 許容可能な損失の原則
損失が出ても致命的にはならない許容範囲のリスクを事前に設定すること
・Crazy-Quilt クレイジーキルトの原則
形も柄も違う布を縫い合わせて1枚の布をつくるクレイジーキルトに例え、顧客や競合他社、従業員などをパートナーと捉え、一丸となってゴールを目指していくこと
・Lemonade レモネードの原則
酸っぱくて使い物にならないレモンに工夫を凝らして、甘いレモネードを作る(=価値を持つ製品へと生まれ変わらせる)こと
・Pilot-in-the-plane 飛行機の中のパイロット原則
前出の四つの原則を網羅した原則でもあり、不測の事態に備えて、状況に応じた臨機応変な行動をすること

エフェクチュエーションについて知りたい方はリンクの博報堂と神戸大学 吉田 満梨准教授の対談記事がおすすめです。(取材当時は立命館大学) 

https://www.hakuhodo.co.jp/magazine/52562/


まとめ


自宅でPC作業しながらの雑談を通じて
ゴールを設定しないコミュニケーションだからこそ、新しいコトが生まれるのだなーと、あらためて雑談の持つ力を感じたのでNoteにメモりました

有意義な土曜日の午前になりました。





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