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質問したら、答えてくれた

ふと 足下に
なにかが当たった。

見てみると そこには

小さなちいさな金属の物体が
ひとつ 畳のうえに転がっていた。

こんなの。

ちょっとひしゃげて
元々のかたちが曲がっている感じがする。

これまでならこういうものは
見つけたとたん

よく分からないけど
よく分からないから

それ以上追求することなく

よく分からないまま
「要らないもの」として

なんじゃこりゃ、ぽいっ

と ごみ箱に捨てていた。

今朝
なんとなく

このよくわからない物体に

「何の部品ですか?」と聴いてみた。

そしたら、

『うるせえ』

そんな言葉が
物体から返ってきた。

私は

(おおっ…、返事が返ってきたぁ!)

(モノが物申しましたでっ)←※言ってみたかっただけ

と そのことがおもしろくて

なんだか
うれしくなってきた。

「あっ、そうだ」

そこで思いついた。

師匠から「やってみてね」と
おすすめされていたことを

いま やりたくなったのだ。

返ってきた言葉に
真心を込めて

「ありがとう」「嬉しい」
「わかるよ」「信じます」

の どれかで返事をしてみる。

物体『うるせえ』

→私「わかる~!うるさいよね」

物体『うそ』

→私「うん、信じるよ!」

物体『エロイムエッサイム』

→(へっ?エロイム??となりつつ)
    私「ありがとう!うれしい」

そのうち

物体『おまえ 馬鹿じゃねえ?』

→私「うれしい、ありがとう!」

物体『ばかなの?』

→私「ふふふふ、うれしい」

物体『…どーでもいいわ』

→私「あー、そうなるのわかるわぁ~。うんうん、だよね~」

すると

物体『……』

おや、沈黙…?

無言の沈黙にも真心込めて
私「ありがとう」と返す。

物体『…なんでそんな返しするんだよ』

→ここで私、内心(きたぁ!これかー!)とテンション上がる。そして…

私「あなたが好きだから」
真心込めてドヤっ(°▽°)✨

(※注 師匠から"こういうリアクションがきたら「好きだから」と返事するように"と、あらかじめ聞いていました)

物体『……』

物体『何なんだよ、それ…』ホロリとなる

おおーーー!
なんや急にしおらしくなってきたぞ?

さっきまでとのギャップに
不意うちでズキュン💓(°▽°)

わー
オモロイっ✨

そして
物体との対話が進むにつれて

物体が言葉を発するのと
私がそれを感じとるのが

いつのまにか同時になっていて

物体の方から

『始めの質問に戻るけど』

話を本題に軌道修正してくれた。

おおー
どうゆう仕組みでこの流れに??

なんなのこれ~
これまたオモロイ…(°▽°)じゅるっ✨


えっと

私の始めのしつもんは…

そうだ、

「何の部品ですか?」だ。

私「何の部品ですか?」

すると
答えが返ってきた。

物体『何の役目があるのかわからないけど、私がこの世界を創っているよ』

私「………」ぽかーんとして

そのあと
(そっか。) となった。

何かの部品=何かの役目を担っているもの。

そうイメージしてみると
長いこと私の中で燻ってきた

「自分にどんな役目があるのかさっぱりわからない」

「私が社会でみんなに貢献できることなんか何もない」

が浮かんできて

「それって、何だか私のことみたいだなあ」

と 思った。

全長五ミリくらいのちっぽけな

ぱっと見たところ何のためのものなのか
さっぱり思いつかない、この

よくわからない物体。

何かの部品のように見えるけど

これが何の部品で

いったい
どういう役割を担っていたものなのか

まったく想像がつかない、
イメージできない。

目の前でしつもんに答えてくれたこの物体、
ひしゃげて使いみちのわからない部品は

なんだか私のことみたいだ。

自分のこと
なんだかよくわからないけど

わからないことが
わかるようになるまで追及することなく

わからないから
わからないままで

ぽつんとそこに転がっている。

わからないまま
捨ててしまったのも私

わからないまま
捨てられたのも私。

目の前に転がる
あまりにもちっぽけな 私のすがた。

いま

このあまりにもちっぽけで
ささいな物体「わからない」

私のこころが引っかかったのなら

この物体が かつて
なにか役割を担っていた部品に見えたのなら

そうして
「その役割を知りたい」と思ったのなら

わからないまま手にとって

わからないから
「わからないのでおしえて」

目のまえの本人に
それを直接聴いてみる。

それを
さいごの最後まで聴きつづけたら

しょっぱなに返ってきた
とりあってもくれないような言葉から
始まって

「いま私が聴きたかったこと」

が 返ってきた。

わからないことを聞いてみたら
ここに辿りついた。



晴れて
しつもんに答えてもらえた私は

(そうかあ)

(ああ、そうだあ…)

と頷いて

今まで思いついたことも
そう感じたこともなかった この言葉を

声に出して言ってみた。

「何の役目があるのかわからなくても、私がこの世界を創っていると信じます」

( 余韻… )

わー

なんだろう この感覚。

オモロイ…

オモロイわぁ…。



私「ありがとう」
→部品「どういたしまして(にこり)」

私「また話しかけてもいい?」
→部品「いいよ」

ぴこん!(°▽°)🌱

わからないけど
なんだか たのしい。

なんだかたのしくて
なんだかうれしい。

楽しくて嬉しくて
わたしがどんどん元氣になってゆく。

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