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アーユルヴェーダ薬草メモ:ニーム、ニンバ、ニムバ
サンスクリット名:ニンバ、ニムバ
ヒンディー:ニーム
和名:インドセンダン
属性(グナ):軽性
味:苦味、渋味
薬力(ヴィールヤ):冷性
ドーシャへの影響:カパとピッタを抑制する、ヴァータを増やす
苦味渋味によりカパを下げ、苦味冷力によってピッタを下げる。苦味により血液浄化作用もある。
殺菌、抗ウイルス、傷の治癒促進効果、虫除け効果がある。葉をすりつぶしたものを塗布したり、種子油が使われる。どちらも肌トラブルによく、かゆみ、アトピーにも使える。殺菌効果があるので真菌、細菌(バクテリア)による肌の病気に効く。また、樹皮粉末の浸出液をハチミツと共に内服すると、駆虫作用があり腸内寄生虫を駆除する。
アタルバのニームオイルについては、種子油ではなく葉のエキスを太白ごま油に抽出したもの。アトピーなどで乾燥してる肌にすすめられているが、全身性のマッサージにはあまり向かないとの記述がある。(皮膚トラブルがある箇所適用のよう。)
ニームの枝は歯ブラシとして利用される。目にもよく、目薬のカトラミデにも使用されている。
チャラカサンヒターでは50種類の薬草群において、止痒薬に分類される。
第3章の32の泥膏については、皮膚病を治す泥膏に登場する。
参考資料;チャラカサンヒター総論篇、日本アーユルヴェーダ学会誌シャンティマールガ第22巻、アーユルヴェーダのハーブ医学-東西融合の薬草治療学、アーユルヴェーダのアンチエイジングーすぐに試せるアーユルヴェーダ養生法ー